保育士日記 〜お昼寝前編〜

*乳児担当です。


体は誰より小さくても、人一倍やる気があってなんでも自分でやりたいの!のKちゃん。


お迎えはおばあちゃんが来ることが多くて、おんぶで帰る。


お昼寝はお布団に寝かせると起き上がって嫌がるので抱っこ紐でおんぶをして入眠することが多い。


そんな今日。

おんぶおんぶ!とのことだったので、おんぶ紐を用意するとそれだけで嬉しそう。別室でおんぶをしながらトントンとしていると

「ママ!」

と言われた。

ママじゃないよと言おうとしたけど、なんかそれもどうなんだろうかと思って


「せんせい、Kちゃんのことだーいすきだよ」


と言ったら、アーアー言ってたのがピタッとやんで、頭を背中にぴっちりつけて、ものの5分で寝てしまった。


おんぶしながらだったけど、だいすきだよって言いながら顔を向けたら、Kちゃんもわたしの顔を見て、笑ってくれた。


最近、りんごの木という保育所を開いてる柴田愛子さんの本を読んでいるのだけど、保育のルールとは?ということを改めて考えなおしている。


ルールや定義や平均ではなく、子どもを見ること。

子どもの声を聞くこと。


だいすきだよ


と言った言葉にかえってきた表情がとても嬉しかった。


ママじゃないなんて、もしかしたらKちゃんも知っているかもしれない。もしかしたら、甘えたい時に出る言葉がママなのかもしれない。もしかしたら、せんせいっていう代わりにママって言ってるだけかもしれない。

わたしがママかママじゃないかは、Kちゃんにとっては正直どうでもよかったかもしれないのだ。


気持ちを受け止める。それがわたしの仕事。


それにしても、嬉しかったなぁ。可愛かったなぁ。

だいすきの一言だけで、こんなに嬉しくて、他の子たちにもだいすきだよって言い回ったそんな一日でした。(もちろん本音ですよ)


※わたしの職場は緊急事態宣言の7都府県内ではないが、自粛要請が出ている。子どもは少なくなっているが、それでも4から5割の子どもは登園している。


みんなでがんばりましょう。

小さな命を守り抜けますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?