#聞いたよ20歳 vol.31 琴花酒さんへ
聞いてよ20歳!
20歳に伝えたい文章を1000字以上で投稿するコンテスト。応募作品に対しての感想を投稿する、それが聞いたよ20歳!です。
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31.10代の頃、俺は「鳥」だった
琴花酒さんは20歳に向けて、さまざまな鳥を紹介していただきました!!!っていうのは嘘です!いや、半分当たっている(笑)ていうくらいさまざま鳥さんが出てきます。笑
終始楽しい作品で、ずっとケラケラ笑っていました。
いい意味でしょうもない文章がつらつら並んでいるのです(褒めてる)。
「俺は夢に向かって羽ばたいていた」とか、そ~いったステキ男子的な話ではないのですが、青臭くがむしゃらな男子学生のエピソードは聞いていてほっこりしました。琴花酒さん、かわいいです。笑
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オーストラリアにアオアズマヤドリという鳥がいる。
この鳥のオスは繁殖期になるとメスの気を引く為に、やたらと青いものを拾い集めて巣を飾りつけるのだ。
中学生~高校生の頃モテたくて仕方がなかった琴花酒さんは、アオアズマヤドリのように「モテるために」いろいろとなされたそう。
勉強と体づくりに励み、部屋を飾り、ファッションに興味を持ってみたり。
アオアズマヤドリのオスが青いもので巣を飾ってメスの気を引こうとするように、サピエンスのオスである俺も自分の部屋を飾ってサピエンスのメスの気を引こうとしたのだ。
部屋のセンスは見てないのでわかりませんが、琴花酒さんの文章のセンスにきゆかは惹かれました。笑
古着ファッションのブロックも、ハンターとしてのスキルのブロックも、全部おもしろくて全部引用しちゃいたいです。
イキリ散らかして失敗してネタにしている文章で元気づけられるなんて、琴花酒さんにとってどんな心境かはわかりませんが、こうして自分の過去のネタを笑い飛ばして発信できるくらいのポジティさが欲しいなと思いました。
自分のネガティブな要素を鳥と比較して、琴花酒さんは本当にユーモアなかたなんだと感心しました。
俺は猛禽類にはなれず、せいぜいモズといったところだったろうと思う。
いや、そんなこと言ったら、モズにも失礼かも知れない。
なので「ズモ」ということにしとこうか。
俺はズモだった。猛禽類でないズモだった。ズモってのが鳥なのか何なのかは俺も良く分からんけど。
ほんまです、「ズモ」って何ですかwww
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俺はただモテたかっただけなのだ。
ただモテたかった。
全ての行動のベクトルをモテたいに合わせていた。
俺の中での世界とは、モテるかモテないかだけだった。
モテるのか、モテないのか、それだけで良かった。
いや良くない。
モテたかった。
だから努力した。
アオアズマヤドリのような努力をした。
クジャクのように人を魅了したかった。
ワシのように強く、逞しくなりなかった。
タカのように雄大な存在でいたかった。
チキンタツタが食いたかった。
いや、それは違う。
チキンタツタは関係ない。
チキンタツタは関係ないし、ズモは意味わからないし、全体的にアホウドリ並みのアホさ全開の作品なんですがとっても素敵なんです。上の引用文が好きすぎて音読したいくらい。
モテるために全力だったエピソードに、パワーをもらえるんです。
そして、44歳になった今でも俺はズモだ。でも、幸せに生きている。
琴花酒さんの惚気話、めっちゃ好きです。奥さまにモテモテじゃないですか。
それだけでも立派な鳥を目指していた若かりし頃の青臭さが、いまに活きてて素敵だなと思いました。