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【KY10】エンカレッジ・テクノロジー(3682)



個別銘柄の売買は推奨していません

過去に買った銘柄を題材に

ブログを始めて10日も経ってないのですが、割と読んでくださっている方々も多いなって驚いています。私が買っている銘柄にも関心があるみたいで、そのような記事を見たい人が多いのですね。
ただそれを書くと、そこら辺の煽りインフルエンサーに成り下がる気がするので、触れるとしても後々にします。
そこで主として、過去に買った銘柄について書こうと思います。

自由にコメントをいただけるとありがたいです

私は経営コンサルタントであり、コンサルタントの仕事は考え方に価値があると思っています。
読者の皆様にはそのような点を踏まえて、読んでいただければと思います。またコンサルタントとして大したことないなって思われる場合や、反論、指摘などがあれば、どんどんコメントをいただければと思います。
私は投資初心者なので、ブログを通して学ぶことができれば幸いです。

どこに着目したのか

エンカレッジ・テクノロジー(3682)の企業概要

情報セキュリティサービスの企業です。クラウドではなく、主にオンプレミス型を扱っています。売上高は20億円、純利益2億円、そんな感じです。
しっかり調べたい方は、四季報オンライン(無料版)や証券会社の情報サイトを使えば良いです。
ちなみに私の平均取得単価は492円でした。626円(2月8日現在)。

Yahoo!ファイナンス(エンカレッジ・テクノロジー)

情報セキュリティサービスというテーマ性

米中対立の地政学リスクで、データセンターが日本に集中するだろうと、とりあえず思ったので調べることにしました。オンプレミス型というのは、今後は需要が伸びると思いました。

ネットキャッシュの読み方

ネットキャッシュが豊富でした。
ところでネットキャッシュとは、正式には「企業が保有する現金や預金、短期保有が目的の有価証券の合計から、有利子負債を差し引いた実質的な手元資金のこと」です。
大雑把に、すぐに現金化できるものから、返さないといけないお金を差っ引いたものと、覚えておけば十分です。丁寧なサイトだと、具体的な数値が載っています。

よくこれが多いと割安と見ます。特に時価総額と比較して、時価総額<ネットキャッシュであれば、ただでその企業が手に入るという人もいます。
私はこの考え方は、あまり正しくないと思います。一般的に経営コンサルティングの実務では、月商の3ヶ月分は現預金を保有しないと資金繰りに窮しやすいと言われています。
有利子負債には買掛金や未払金などは含まないので、ネットキャッシュが潤沢かどうかは、そのような経営活動に必要な支出を除して考えないといけません。

分かりやすく言うと、ネットキャッシュは会社を運用するために必要な経費を支払うものだから、時価総額とネットキャッシュを比較するだけでは、割安かどうかは判断できないということです。

ネットキャッシュから割安かの判断方法

  1. 売上高<ネットキャッシュ

  2. 時価総額<ネットキャッシュ

この両者の条件を満たすことが、ポイントです。
①は会社にお金が余っていて、何もしないで1年間は余裕で会社を続けることができるということです。
②は前述のとおりです。
ただ①②の両方の条件を満たす企業は、なかなか見ることはできません。エンカレッジ・テクノロジーについても、売上高が20億円、ネットキャッシュが30億円、時価総額40億円ぐらいだったと思います。

光通信(9435)が大株主

光通信が大株主だったのですが、私が買った時点で光通信がさらに買うことは予測できました。
これは実際の中の人から聞いたことです。同社は投資するにあたって、持分法適用外にしておきたいとのことです。投資目的は純投資で、配当や値上がり目的だからです。親会社として、連結にしたくないということです。
なので、投資対象の企業の株式保有を20%未満に留めるとのことでした。実際に調べてみると7%ぐらいが多いですね。おそらく15%を超えることはないと思います。
エンカレッジ・テクノロジーの業績は右肩上がりでしたし、配当利回りは4%以上で今後も増配が期待できる状況です。しかも株価は底値圏でしたし、同社の大量保有報告書は1回しか出ていなかったので、さらなる買いは予測できたのです。

私は途中で売却しました

最近になって光通信の買いが増えていますが、その点私は待ちきれなかったのです。
またエンカレッジ・テクノロジーの売上高は伸びているのですが、主因はインフレ影響による値上げで、販売顧客数が増えているように思えなかったのもあります。当初の私のシナリオは、データセンターの増設による需要増だったので、当てが外れました。

今から投資するか?

2月8日時点でエンカレッジ・テクノロジーは買い?
答え:光通信が10%を超えてさらに買うとは思いません。成長余地も少ないと思います。

今回は残念な話。また次回よろしくお願いいたします。



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