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【KY11】M&A銘柄を取り上げる


結論から、今からなら私は手を出さないです

M&A関連銘柄とは

次の4銘柄です。

  1. 日本M&Aセンター(2127) Yahoo!ファイナンス(日本M&Aセンター)

  2. M&A総研ホールディングス(9552) Yahoo!ファイナンス(M&A総研H LD)

  3. M&Aキャピタルパートナーズ(6080) Yahoo!ファイナンス(M&AキャピタルCP)

  4. ストライク(6196) Yahoo!ファイナンス(ストライク)

今さら業態とかいいでしょう。過熱感のある銘柄ですし、取引高も多いので、すでに知っている人も多いと思います。
簡単に言うと、日本の中小企業を中心に少子高齢化の影響で後継者不足となっており、引き継ぎ需要を見越して企業間のM&A仲介をしています。政府が税制優遇や補助金などを出し、積極的に後押ししています。非常に伸びているマーケットです。

やたらとインフルエンサーが推奨している

自分の子供に投資の初歩として必ず教えることとして、他人が勧めたからといって買わないように、ということです。
他人が勧めるのは自分の利益を優先していることが多く、インフルエンサーが広く衆目を集める場で発言している場合は要注意です。

今回のケースでは、株価が非常に割高だからです。インフルエンサーは、大抵は相場を左右するぐらい大きなポジション(保有数量)を持っていることが推測されます。本人だけでなく、複数人で申し合わせて大きなポジションを持っていることもあります。
この場合、インフルエンサーはたくさんのイナゴを集め、少しずつ売ることでポジションを解消します。そうしないと値崩れして、株価が暴落するからです。

明らかに割高な株価は簡単に分かる

時価総額の近い優良企業と比較する

この場合、業界とか無視して構いません。非常に良いと思われる企業をピックアップし、当期純利益を比較してください。ちなみに当期純利益を比較するのは、それが投資家の期待リターンだからです。

優良企業は何十年も社歴があり、これから何十年も成長し続ける企業です。当期純利益が比較となる優良企業と同じぐらいであればともかく、そうでなく明らかに乖離しているのであれば、優良企業よりも期待値が高い、現時点で余裕で越えられるぐらいの勢いがあるということです。

別にPERやPSR、PEGなど理論的に考える必要はありません。感覚的なもので結構です。なぜでしょうか?
割高株は理論で説明できないからです。それでも暴騰しているのはマネーゲームだからであり、マネーゲームは感情が支配しているからです。

M&A銘柄を比較してみる

次の表が比較したものになります。優良企業は、私の独断と偏見で選びました。比較対象の優良企業の詳細については、ご自身でお調べください。

数値は四季報オンラインから

企業としての成長性は、素晴らしいと思います。しかし、今後何十年と比較対象の優良企業以上の成長が見込めるでしょうか。
M&A仲介はすでに大中小の企業が入り乱れており過当競争で、今後はAI化が大きく進みます。政府の後押しも、必ずしも長く続くとも限りません。

インフルエンサーはM&A総研HLDを推奨していました

5年後に日本M&Aセンターぐらいになる可能性はあると思いますが、現段階の評価としてはもっとも割高です。ちなみに配当はゼロです。
同業他社とスパークスを比較して、感覚的に期待値込みでスパークス+αぐらいが妥当だと思います。
ここまで指摘すれば、なぜインフルエンサーが勧めるのか、分かりますよね?

子供には、投資で他人の意見を信用してはならないことを、しっかり言い聞かせないとダメだということです。

M&A銘柄は買いか?
答え:買わないですが、あえてというならストライクぐらいでしょうか。ちなみに同社の社員さんとお話しする機会があったのですが、今はいいけど…将来的には…とのことでした。

なお投資は自己判断でお願いします。
今回はここまで。次回もよろしくお願いいたします。

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