電力の切り替え
温暖化の問題にはタイムリミットがある。
『2030年までに2010年と比較し排出する温室効果ガスを半分に、2050年までにゼロにできなければ、地球温暖化は不可逆的になる』と言われている。
「不可逆的」とは「元に戻れなくなる」ということだ。
異常気象が増え、農業や漁業などの一次産業の継続はますます困難になり、生態系の変動により世界的に食糧不足になる。
2050年といえば私は62歳、同世代の子どもたちは今の自分たちと同じ30歳くらいだ。そう考えると、もうすぐだと感じる。
私たちの子どもが、そのような危機に晒されていると想像すると、耐えがたい。
さて、私には何ができるだろうか。
温室効果ガスの約70%がCO2だ。
ではどういった時にCO2が排出されるのか。
ガソリンを使った車の運転などがパッと思いつくところだが、実はCO2排出量の全体の約40%がエネルギー転換部門、いわゆる火力発電での排出だ。ということは同時に家庭のCO2排出も半分が電気であり、ある時から「省エネ」「節電」と喚起されているのはそのためなのだ。
福島原発の事故で火力発電に頼らざるを得ない状況もあり、CO2排出量は増加した。2021年現在は減少傾向にあるが、これは原発の再稼働と自然エネルギー(再生可能エネルギーと同意)の発電量が少しずつ増えているからだ。
自然エネルギーが少しずつ増えているといっても、2012年くらいから年間1%ずつである。このままのペースで進んでは冒頭の2010年と比較しても半分にはならない。せめて年間2%ずつ増えていく必要がある。これはかなり厳しい数字だと思うが、1975年から1985年の10年間で原発の発電量は20%増えている。なので可能性はゼロではないのかなと個人的には思う。
(出典:資源エネルギー庁「令和元年度 エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2020)」)
最近、ある本を読んで『ハチドリ電力』という自然エネルギーのみを販売している電力会社を知り、すぐに電力切り替えを申し込んだ。ちなみに自然エネルギーへの切り替えは初めてだ。
自然エネルギーを販売している電力会社はいくつもあるが、ハチドリ電力のシステムは魅力的で、
①電気使用料の1%が自然エネルギー発電所の開発に使用される
②電気使用料の1%が社会貢献活動に寄付できる(寄付先は選べる)
③料金明細書に「CO2削減量」や「植林効果」が記載され、地球環境への貢献度がわかる
などがある。
ちなみに電気の供給は以前と変わらず安定しているし、電気料金は基本的に既存電力会社より1%は安く提供する設計らしいので、初月の明細が楽しみだ。
おかげで「電気代を支払っている」という感覚から「社会課題解決の一役を担っている」という責任感へ変わった。
こういった、社会をよくするような選択肢を提供している企業はたくさんある。そして、ある企業から何かを買うという行為は、その企業を応援するということだ。コロナ禍で強くそう感じた。いつでもどこでも何かを買える時代だからこそ、いつどこから何を買うのかをもう少し考えても良いのかもしれない。
ハチドリ電力HP↓
https://hachidori-denryoku.jp
p.s
もしこの話で「ハチドリ電力」に興味を持ち、切り替えたいと思った方がいたら連絡ください。初月電気代500円引きクーポンを差し上げます。
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