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11月5日

眠剤飲むがなかなか寝付けず、5時に目覚める。tちゃんが家を改築し、住居兼用の「暮らし系」ギャラリーをオープンするという。二人住まいなのにこんなに部屋数があってどうするのだろう?と疑問に思い、娘の里帰り出産を機に同居を始めたいのだろうと気づく。古い日本家屋に趣味よく手を入れてあり、染付の大鉢などの骨董を並べた台の脚は椿の枝で、素朴すぎず絶妙なバランス感覚で感心したが、はて、tちゃんはこんなふうに暮らし方を提案したいタイプだった?そもそもtちゃんのセンスはこんなによくなかったはず???と気付いて目覚める。

朝は小さいパンにハム半切れ、ヨーグルトに洋梨のコンポート一切れ。今週は月曜から木曜までの勤務となり、合間に頼まれた仕事がたくさん入ったので疲れ気味。朝風呂に入り、訪問朗読へ。mさんが昨年訪問したNYの蕎麦屋の場所と店名まであまりに詳しく覚えているのに舌を巻く。頭の引き出しの整理がいい76才。美味しいごぼうをもらって買い物をして帰宅。お昼はトースト、ゆで卵、コーヒー。昼過ぎ、枕を干してあったのをとりこむ。今日のお日様はなかなか力があった。夕飯の支度を半分して、仕事へ。

yさん勤務最終日。きのう縁をかがってタッセルをつけたブランケットを贈る。今日はyさんにしては珍しく眉毛を描いていて、それが下手で下がり眉になっていて可愛らしい。

iさんに、別の事業所で入社したばかりの職員と利用者の間に揉め事があった話を聞く。もう若くもない、無闇に好戦的な男性職員。彼のことを何も知らないが、彼のような人はたくさん見てきた。会社とぶつかって辞めることを繰り返していると、防衛はますます過剰になり孤独が深まる。同じ苦しさの繰り返しを自分で止めることができる?

同僚に対して、職場では立ち入った意見というものはなかなか言わないものだ。まして彼は新人。対立したという利用者さんは彼にとっては気づきのきっかけを与えるかけがえのない人だと気付けるか?話をしてくれたiさんにそう問いかけると、知的障害があるからと下にみたり、見くびったりする人も多いという。たしかに利用者たちの言動をいちいち真に受けていては「やっていられない」事も多く、聞き流すこともおおいに必要となる。けれどやはりひとりの人として尊重して、彼らの中に輝く真理に触れる貴重な機会を受け取る、そんな風にありたいものだねと話し合う。こんな話がさらりとできるiさん。
sさんが、ポテくんお手、とぬいぐるみを撫でているのを見てしまった。嬉しい。

夕飯はちりめんキャベツのコンソメ煮、豚ヒレ肉のパン粉焼き、叩きごぼうのごま汚し、ブロッコリーの粒マスタード醤油和え。

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