初心者向けモンハンRISE指南・技術編3: モーション有効活用術

概要

 以前、各武器に特徴があることをまとめましたが、各武器でつかえる攻撃にも各々特徴があります。なんとなく武器を振っていても効率のいい狩りにはなりません。目まぐるしく状況が変化する中で、適切な攻撃を選択し、繰り出す必要があります。本記事では、様々な観点から攻撃を種類分けし、どのようなときにその攻撃を使うべきかを解説しました。実際の狩りではこのようなことを意識しながら試行錯誤し、個々人のプレイスキル・スタイルとして確立してください。

TPOをわきまえた攻撃

 モンスターハンターにおいて、各々の武器には様々な攻撃方法があります。やっていてお気づきだとは思いますが、それぞれの攻撃方法(モーション)でクセ、攻撃力、攻撃範囲、その他特徴が異なっています。武器毎の特徴だけでなく、これらのモーションの特徴をきちんと分かったうえで、時と場合に応じた攻撃を繰り出す必要があります。これをきちんと行うことができれば、相手の攻撃をかわしながら攻撃する、攻撃しにくい場所に的確に攻撃を当てる、時間当たりのダメージ量を増やす、といったことが可能になります。早い話、「効率的かつかっこいい」狩猟ができます。

お断り

 武器種ごとの説明はできないのでしません。あくまで一般的な話です。

 攻撃ごとには様々な特徴を持つのは上述の通りですが、攻撃によっては複数の特徴を持つこともあり、それを踏まえたうえで参考にしてください。例えば、太刀の「突き」攻撃は「素早い攻撃」かつ「横方向に狭い」攻撃で、「少ない隙に的確に弱点を突く」攻撃です。スラッシュアックスの「斧:ぶん回し」は「その場で攻撃し続ける攻撃」かつ「横方向に広い」攻撃で、「相手が大きな隙をさらしたときに有効だが、弱点部位に当てるには的確な位置調整が要る」という特徴を持った攻撃です。

大事なこと: 意識しながら試行錯誤しないと慣れない

 モンハンの狩りの上達には、「あらゆる側面からの前提知識」と「自分は今これを目的に練習しよう」という考えを意識することが重要です。モンハン経験者・上級者は時として、モンハンプレイスキル上達には「経験と慣れ」が必要といいますが、これには重要な前提が抜けています。それは「知識」と「目的」です。「知識」は本noteのシリーズでも話しているような、狩猟中に必要なあらゆる知識です。例えば、「太刀には移動しながら斬るモーションがある」、「大剣の溜め斬りは強力」といったものです。「目的」は今自分が何をしたいかを考えることです。例えば、「アオアシラの攻撃が避けれないから避けられるようになりたい」と思うことや「もっと時間当たりの与ダメージを増やせるようになりたい」と思うことです。これらを意識することで「太刀の移動斬りでアオアシラの側面に回り込めたらいいのかな?」とか「このくらいの隙ならば最大溜めの溜め斬りを当てられるかな?」という考えに結び付き、失敗や成功を「経験」し、最終的に「慣れ」ることで個人の技術として確立させられます。なんとなく時間を重ねても学びには結び付きにくいです。

大きく前進する攻撃: 納刀せずに相手との距離を詰める

 多くの武器には前進しながら相手へ攻撃するモーションがあり、これは抜刀状態のまま相手への距離を詰めるのに役立ちます。モンスターは基本動き回るため、相手との距離があくことはしばしばみられます。この時、納刀せずに相手への距離を詰めて攻撃を仕掛けることができます。納刀の時間分だけ時間を有効活用できるため、突進攻撃後の隙間時間に背中に一太刀あてて回避準備、といったヒットアンドアウェイ戦法でも有効です。

画像1

距離があいて、なおかつ小さな隙をさらした敵に……

画像2

大きく踏み込んで、距離を詰めつつ攻撃!

後方へ移動する攻撃: 相手の攻撃前に距離をあける

 攻撃の最後に後方へ移動する攻撃を挟むことで、攻撃しつつも相手の攻撃を回避することが可能です。相手の攻撃が来るタイミングがわかっているとき、あるいは攻撃が来そうだなというときに行います。また、距離があくので攻撃を回避するための前準備としても有効に働きます。

画像3

攻撃連携中、相手が攻撃しそうだと思ったら……

画像4

後方へ切り下がり!

画像5

結果として、攻撃しながら尻尾攻撃を回避できました。

横方向への移動を伴う攻撃: 攻撃しつつ相手の側面へ

 横方向への移動を伴うモーションは、相手への攻撃の手を休ませないで、相手の側面へ立ち位置を変えられる攻撃です。後方への回避と異なり、相手との距離を詰めたままなので即座に次の連携を始めることが可能です。相手の攻撃の直前に使い、連撃を叩き込みましょう。

画像9

相手の正面へ出てしまった。危ない!

画像11

画像10

横に移動しながら攻撃することで、とりあえず強力な攻撃が即座に来ることはなくなった!

ほとんど動かずにその場にとどまり続ける攻撃: ダウンしたときに弱点へ攻撃

 隙をさらした敵、あるいは適切な位置調節によって安全を確保したときにはその場で攻撃し続ける攻撃が有効です。これは長いモーション(双剣の「乱舞」など)や連携専用技(太刀の「気刃斬り」連携など)のことです。弱点部位を的確に攻撃できればかなりのダメージを与えることが可能です。例えば、ダウン時には頭に「移動を伴わない攻撃」だけを使うことで、ずっと弱点部位へ攻撃することが可能です。

画像20

相手がダウンしました。いつもは攻撃しにくい頭を攻撃するチャンスです。

画像21

移動しない連撃を頭に当て続け、効率よくダメージを与えます。

縦に範囲の広い攻撃: 高所を狙うために

 縦方向に切るモーションは高所を狙うのに有効な攻撃です。当然のことを言っているようですが、意識しなければならない時があります。それは尻尾の切断です。尻尾の切断を剣士武器で行うとき、尻尾はハンターの頭より上の位置でフラフラしていることが多く、横方向の攻撃はタウン時しか当たりません。そのため、普段の立ち回りで尻尾への攻撃を狙う場合、意識して縦方向の攻撃を行う必要があります。そのほか、頭の位置が高いディアブロスの頭への攻撃など、縦方向の攻撃を意識すべきことはまぁまぁあります。

画像6

横方向の攻撃は脚に当てるので精いっぱいですが……

画像7

縦切りならば頭上の尻尾へ当てられます。

横方向へ広い攻撃: 小さな隙を逃さないため、雑な狙いでも攻撃を当てる

 横方向へ広いモーションは攻撃を当てやすいため、狙いが定まっていない時でも攻撃を当てられます。すべての攻撃をきちんと弱点部位に当てられるのが理想形ですが、攻撃を当てるのが困難な状況下では「頑張って弱点に当てようとして、攻撃を外す」よりも「なんでもいいから攻撃を当てる」方がマシになります。これは相手が小さな隙をさらしたけど、立ち位置を微調整する暇がない、というときに有効です。そのようなときは横に攻撃範囲の広いモーションを使いましょう。その後、立ち位置の調整などを考えます。

 また、雑魚敵を蹴散らしながら攻撃するのにも有効です。ブルファンゴのように、雑魚敵の中には大型モンスター狩猟中にハンターの行動を妨害するモンスターもいます。そのような敵を大型モンスターへの攻撃と同時に倒すことも可能です。

 ガンナーでいうと放散弾がこれに当たります。雑な狙いでも多段ヒットさせられるため、飛翔している敵にも当てやすいです。弓の拡散矢も横方向に広いのですが、これはどちらかというと「自分から見て横方向に長い対象に有効な攻撃」で、矢が一個か二個当たるだけでは大きなダメージは期待できません。

画像8

相手が動きまわっていて狙いを定めにくい状況でも、横に大振りならば当てやすいです。小さな隙へねじ込みましょう。

横方向へ範囲の小さい攻撃: 弱点を的確に突く

 横方向の範囲が狭い攻撃は誤ってほかの部位へ攻撃を当てにくいため、弱点部位を狙って攻撃することが容易です。これは特に、「翼が大きく、なおかつその翼の肉質が固い、一方で頭が弱点である」といった相手に有効です(リオレウスなど)。

 また、ガンナーでいうと通常弾、連射矢がこれに当たります。貫通弾は別の部位へ多段ヒットしやすいため、特定部位への攻撃へは向かないことが多いです。

画像12

上の図では太刀でプケプケの頭を「突き」で攻撃しています。このような状況で横に範囲の広い攻撃である「気刃斬り」を使うと翼に当たってしまいます。横方向に狭い「突き」だからこそ頭を狙えています。

長いモーションを持つ必殺技的なモーション: チャンスの時に

 いくつかの武器には「弓の「竜の一矢」など、モーションがかなり長い」または「ガンランスの「フルバースト」など、いくつかの連携後の専用」である代わりに強力な攻撃があり、それらは相手が大きな隙をさらしたときに叩き込むとよいでしょう。逆に、それ以外の時に多用してはいけません。

画像13

脚で怯ませたのでダウンしました。隙だらけです。

画像14

溜めや予備動作が必要な攻撃でも、こういう相手には叩き込み放題です。逆に普段はこのため動作中に攻撃を受けてしまうため、多用できません。

短いモーションを持つ攻撃: 牽制技

 自分が扱う武器の「ダメージがあまり出せないが、すぐに出せる牽制技」を把握しておくと、少ない隙に即座に攻撃を繰り出すことができます。これは抜刀状態の棒立ち状態から出せる技(連携専用でない技)が望ましいです。これは案外大事で、普通の攻撃を繰り出す余裕はないが、素早い攻撃ならば当てられそう、というタイミングは結構存在します。そのような隙間時間にチクチクと攻撃を当てられるとそうでないとではかなり効率が違います。

 また、ガード状態から出せる技の多くもこれに該当します。ガードを固めて身を守りつつ、「今なら攻撃しても大丈夫かな……?」というときにチクチク攻撃しましょう。

画像15

相手の攻撃が終わり際で、なおかつ側面をとっています。しかし続いて尻尾攻撃が来るかもしれません。

画像16

そういう時は、隙の少ない技で様子見ながら攻撃します。相手の攻撃が来そうだったら回避、余裕があればさらなる連携で追撃します。

カウンター技: タイミングは分かり易いが避けにくい技をしのぎつつ反撃を

 カウンター系の技は別にどこで使ってもいいのですが、特に有効なのは突進系の攻撃や咆哮などの「タイミングは分かり易いが範囲が広いために避けにくい技」に対して使うのが有効です。特にカウンター系鉄蟲糸技は強力な反撃ができる技がそろっているため、これらを有効に運用することで大きなダメージが期待できます。

 以前も書きましたが、一部のカウンター技は扱うのに訓練が必要です。修練所のからくりの攻撃を使ってカウンターを狙って出せるようにしましょう。

 しかしながら、連撃系の技をいなす時にはカウンター技は向きません。なぜなら、反撃の構えの時に攻撃を受けてしまうからです。特にカウンター系鉄蟲糸技の場合、翔蟲ゲージを二個とも使うため翔蟲受け身などができなくなり、逆にピンチになってしまいます。

画像19

フルフルが首を引っ込めて咆哮しようとしています。タイミングは分かりますが範囲は大変広く、回避が難しいです。

画像19

しかしながら、タイミングさえわかるのであればカウンター技の出番です。相手の攻撃をしのぎつつ……

画像19

反撃でダメージを与えます。

マルチで使用するときに気を付けないといけない技: 範囲の広い技と吹っ飛ばす技

 マルチでほかのハンターと共に戦う場合、仲間の行動を阻害する可能性がある動作がいくつかあります。その筆頭が「範囲の広い技」と「仲間を吹っ飛ばす技」をむやみに使用することです。

 「範囲の広い技」はかなり対象が広いため、特に留意する必要があるでしょう。攻撃中に怯まない武器種(太刀や大剣など)を専ら使っていると知らないことも多いのですが、ハンターは仲間から攻撃を受けると怯みます。そのため、仲間が近くに居るときに範囲の広い攻撃を使うと、その仲間を怯ませ、その仲間の攻撃動作を阻害します。そのため、そのようなときは縦方向の攻撃を多用する(太刀で「気刃斬り」を使わず「縦切り」→「突き」→「切り上げ」の連携に切り替える)、または相手と距離をとって攻撃する必要があります。

 また、これは使用に細心の注意を払うべきなのが「仲間を吹っ飛ばす技」です。これは代を重ねるごとに減少してはいるのですが、それでも仲間を吹き飛ばす攻撃は存在します。これらは仲間を大きく吹っ飛ばし、仲間の時間をかなり奪ってしまいます。分かりにくいのは、どれが仲間を吹っ飛ばす攻撃なのかは自分では知ることができない、という点です。いかに列挙する攻撃は仲間を吹っ飛ばす攻撃なので、マルチで仲間が近くに居るときには使ってはいけません(漏れがあれば指摘お願いします)[1]。
大剣: 切り上げ
片手剣: ハードバッシュ
ガンランス: 竜撃砲
ハンマー: 溜めアッパー、アッパー、回転強アッパー(溜め攻撃に関してはモードチェンジで改善可能)
スラッシュアックス: 属性開放フィニッシュ、圧縮解放フィニッシュ
チャージアックス: 超高出力属性開放斬りのビン爆発
ボウガン: 竜撃弾、拡散弾

状況別分類

 本記事で出てきた話を目的別に言い直しただけです。そもそも論、納刀して対処したほうがいいときも多々あるため、必ずしもその動作をすべきというわけではありません。

相手が大きい隙をさらしたとき……
  ・その場で攻撃し続ける技
  ・長いモーションの必殺技的な技
相手が小さい隙をさらしたとき……
  ・短いモーションの牽制技
  ・横方向に範囲の広い技
相手と少し距離があいたとき……
  ・前方向に移動する技
相手と距離をあけたいとき……
  ・後ろに移動する技
相手の側面に回りたいとき……
  ・横方向に移動する技
相手が攻撃を繰り出しそうなとき……
  ・後ろに移動する技
  ・横方向に移動する技
  ・カウンター技
特定部位を的確に攻撃したいとき……
  ・縦方向に範囲の広い技(高所を攻撃するとき)
  ・横方向に範囲の狭い技
味方が近くに居るとき……
  ・横方向に狭い技
  ・ふっとばさない技

まとめ

・自分が使う武器の、各モーションの特徴をきちんと把握しよう。
・状況に応じてそれを使い分け、効率的な狩りにしよう。

参考

[1]. ライズでは許された過去作モンハンの迷惑行為まとめ、
テスタのゆっくり実況 様、2021年3月30日投稿、2021年5月3日視聴
https://www.youtube.com/watch?v=xJpfrKw0VKI

いいなと思ったら応援しよう!