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顧客は選ぶべきか

2020/3/11 雨

付き合いたくない顧客、付き合いたい顧客

生徒にはいろいろなタイプがいる。その中でも、最近は、教えていて楽しくないと思う生徒も出てきた。勉強に対して、前向きではなく、かつ、自主性が見られない生徒には、勉強を教えていても楽しくない。

今日の生徒のひとりは、勉強ができるようになりたいと、口では言っている。しかし、解説をしてもほとんど聞いていないし、問題を解いても、丸付けはしない。丸付けしても、答えのところを直さない。

行動だけ見れば、勉強できるようになりたいようには見えない。わざわざ塾に来て、イヤイヤ解説を聞いている、イヤイヤ問題を解いている、そんなふうに感じた。俺も、そんな生徒には勉強を教えたくない。

そう思って聞いてみた。自分の意思で塾には来ているのか。勉強ができるようになる気があるようには見えないが、どうなりたいと思っているのか。

どうやら、このままではやばい、勉強しなければ、という気持ちはあるようだった。でも、分からないし、めんどくさいから、勉強はしたくない、とのことだった。

確かに、分からなければ面白くないし、やる気にはならないだろう。その気持ちも、分かる。しかし、勉強せずに勉強ができるようになるというのは、不可能なのだ。人に役立とうとする気がないのに、感謝されたいと思っているのと同じだ。

たまに、このタイプの生徒が来る。そして、全員辞めていく。おそらく、俺はこのタイプと合わないのだろう。やりたくないと思っているのに結果だけ欲しいというのは、そもそもの意識、考え方が間違っている。勉強ができるかどうかの話ではない。

結局、欲しい結果に対して自分から行動を起こすのが嫌なのだろう。

顧客は選ぶべきか

1年半くらい塾をやってきたが、これまでは(もちろん今も)顧客を選ぶほどの余裕があるわけではなかった。とにかく黒字、そして収益を出し続けることが必須だったから、断る余裕などなかった。

しかし、それを続けるのはどうなんだろうか。結局顧客のためにもならないのではないか。自分とウマの合わない生徒に勉強を教えても、その生徒は勉強ができるようにはならない。

そうなると、その間に過ぎていく時間とお金は無駄になる。それは顧客のためにならない。だから、この生徒は伸びない、と感じたら、早めにこちらからお断りすることも大切だと、最近は思うようになった。

それで塾の売上が減ったとしても、やるべきだと思う。付き合いたくない顧客と取引をしてお金をもらっても、苦しさが伴う。その苦しさは、無益な苦しみだ。練習時に感じる苦しさとはまったく別物だ。耐えても先がない。

それならば、その顧客を断って、自分と相性が良い顧客の集客を頑張った方が良い。そのほうが、顧客のためになるし、俺も仕事をして楽しくなる。

ということで、これからは顧客を選ぶことにする。付き合いたくない顧客には、相手のことを思って率直な意見を言う。それでも相手の意識に変化がなければ、塾の利用を断る。

いつまでもそういう顧客に頼るのは、甘えだと思う。そして、自己中だと思う。顧客視点に立てば、黒字のために嫌な顧客と取引することにメリットがないことは明白だということが分かる。

顧客を選ぶのは、正直勇気がいる。でもこれは避けて通れない道だと思う。そうやって顧客を選ぶことで、選んだ顧客に特化した塾になっていける。それが塾の強みになっていく。

ということは、付き合いたくない顧客か出てきたということは、ある程度、塾の色が出てきたってことかもしれない。

もう一度、自分が付き合いたい顧客、付き合いたくない顧客がどんな人なのかを、深く深く考えてみる。

売上は減るだろうけど、頑張る。この苦しみは、次につながる。

以上🖐️

あ、そいやあ、BOSEのスピーカー、買った。妹にも金出させた。(笑)

音質は、サイコー。

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