自己紹介-ゴリラの流儀
はじめまして
自己紹介記事を書いてみました。
男は朝も早いのに
ワゴン車を運転する
「何処に行くのですか?」
『上野動物園です。
子供たちが少しでも楽しんくれるために
イメージトレーニングしたいのです』
目的地に着くと男はワゴンを降りて
上野動物園のゴリラの檻の中に自ら進む
■■プロフェッショナルファイル■■
~~ゴリラの流儀~~~~
きゃらを 職業『ゴリラ』
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子供たちが見ている前で
男は嬉しそうに
ぶら下がったタイヤで回り
自らの拳で胸を打ち鳴らし雄たけびを上げる
休憩時間に彼に話しかけた
結構回っていましたね?
あれは子供へのサービスですか?
『回ってました?』
『回るのが好きなんですよね』
『その時は我を忘れてしまう』
男はただ回っていただけで
自らに楽しんでいただけだった
動物園が閉園すると
彼は自分で散々投げたウンコを片付けて
家路につく
運転大丈夫なのですか?
『危険ですね。』
『信号が黄色になるじゃないですか』
『あの黄色をみていると』
『バナナに見えてアクセルを踏んでしまう』
『あと1点で免停です』
我々スタッフは彼のワゴンを降りた
家につくと彼はパソコンを開く
いつからゴリラに?
『中学後半ですかね』
『思春期の頃に胸毛が生えてきて』
『プールの時なんか生きた心地しませんよ』
話は途中なのに
彼は部屋に吊るされたタイヤで
くるくる回ってしまい
長くは会話が続かない。
タイヤに飽きて胸を散々叩いた後
おもむろに開いたパソコンに向かう
何をしているのですか?
『noteってブログ書いてます』
何故noteを?
『なんだか渇いてしまったのですよ』
『華やかな業界の人を応援して』
『笑わせてもらっていて』
『ふと気づいたのです』
『自分は誰かを笑わせてるだろうか?って』
ゴリラの瞳があまりにキラキラしていて
ゴリラもゴリラ並みに悩みがある
そう思った瞬間に悪臭がこみあげてきた
『ウホーーーーーー』
どうやら漏らしてしまったようだ
夢はありますか?
『多くの人の心を震わせたい』
『そのために』
『作家になりたいとか』
『画家になりたいとか』
『色々思っていた時もありましたけど』
『突き詰めていけば』
『作家も画家も通過点にすぎず』
『それは今だってできることだと』
『ふと気づいたんです。』
『そこに理由付けする意味はない』
書き続けることで
成長するゴリラもいるのだろうか
夢を追いかけるゴリラ
不覚にも感動させられたと思っていたら
もうタイヤに跨りくるくる回り嬉しそうに
雄たけびを上げる
でも所詮何にもならないのではないか?
優れた人間でさえも
そのほとんどが何者になることも出来ず
逃げるように人生を終えていく
そんな人が殆ど
『それでもいいのです』
『成功したか失敗したかなんて』
『大した問題じゃない』
『自分が挑戦したことに』
『自分が納得できたかどうか』
ゴリラの笑顔はまぶしかった
きゃらをさんにとって
プロフェッショナルとは?
『僕はゴリラで』
『散々迷惑をかけてきました』
『こんな僕でも笑顔になれるのは』
『そんなに気負っていなくて』
『人生はどうしようもなく』
『醜い自分もいれば』
『良いことをする自分もいる』
『それを受け入れているのです』
『結局最期はちょっと+1であればいい』
ゴリラは饒舌だった
読んでくれた皆さんに
何か伝えたいことはありますか?
『善い面も悪い面も』
『併せもって人間だと思うのです』
『人の良い面を愛するなら』
『人の悪い面も愛したい』
『華やかにまぶしい人でなくても』
『神様みたいな人でなくても』
『プラス1を目指す人なら』
『その人を尊敬する価値がある』
"世界中にあふれているため息と
君とぼくの甘酸っぱい挫折に捧ぐ・・・
あと一歩だけ、前に 進もう"
翌朝また彼はワゴンを運転していた
信号が青から赤に変わる前に
黄色に変わる
その瞬間彼は突進してしまった
ドガーーーーーーーーーーン
結局のところ、ただのゴリラだった。
■■■■■ブログ主情報■■■■■
きゃらを
霊長目ヒト科ゴリラ属
『文章で人を笑わすがコンセプト』
代表作に下記があり一定評価を受ける
『評価の声』
・ゴリラにしては良く書いた
・どうでもいいけど何か嫌い
・生理的に受け付けない
・まぁフォローくらいはしてやるか