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私のお師匠さん

私には、約10年の付き合いになるお師匠さんがいる。彼女はスケールがデカく、私の視野をいつも大きく広げてくれる。

その名は まーや様(仮)

私の姪っ子。現在小学生。
生まれつき片目の上に良性の腫瘍がある。

当時、訳あって姉一家と住んでいた私は、毎日本気で悩んで落ち込んでいた。
この子が大きくなったら、コレが原因で虐められたり、嫌な思いをする事があるかも知れない。
この腫瘍を何とか手術で取り除けないだろうかと。

そう思いながら抱っこしていた時、何故かふと地球が思い浮かんだ。宇宙から地球を眺め、その中に生きる沢山の命…。

あ、そっか!
地球には様々な人がいるんだ。その中の1人にコブがあるくらい、とても小さな事やんか。
なんて私は狭い視野で物事を見てたんだろう。

きっとこの子は、これを付けて生きる事を選択して生まれて来たんだ。そう思って改めてまーやを見ると、めっちゃ笑顔で何だかとても逞しい。
うわーもう、なんか尊い!強い!!

この子は今コブがあることなんて、全く気にしてない。姉夫婦も既にきちんと受け入れている。
まーやの兄弟達も、特に気にする様子も無く、末っ子を可愛がっている。

そう、落ち込んでるん私だけ。
私が勝手に心配して、彼女に『可哀想』というレッテルを貼ってたんだ。

なんちゅーこっちゃ!!
そんな人が家族で一人でもいたら、それはもう呪いやん!恐っ!!私。

もし、私が母親だったら、虐待に間違われたり、誰かに何か言われるのが嫌で、外出控えたかも知れない。この子を守りたい一心で、コブを隠すように帽子を被せていたかも知れない。毎日深刻な顔して、この子の兄弟達にも心配させていたかも知れない。

でも姉一家は違った。赤ちゃん用のめっちゃ派手なお花付ヘアバンドを着けて、バンバン外出した。たまに人から聞かれたら「生まれつきなんですよー」といたって普通に過ごした。

そんな環境で育ったまーや。
(現在コブは成長と共に目立たなくなってきている)

ある日、顔を打ってコブの所が紫色になったらしい。彼女のお友達が、心配して保健室に連れて行ってくれた事をビデオ通話で話してくれた。

まーや「優しくない?わざわざ保健室に連れて行ってくれたんだよ?」

うん、そうだね。優しいね。

まーや「でもさー、別にいいのにねー。だってこれ、生まれつきだっつーの!w」

あははは。そやなぁw

まーや「それからさ、今日学校でこのちっちゃいオモチャもらったんだー!見て見て!!このコブと同じ紫色選んだの!もう、コーディネート完璧♡

すっごいなー!(色んな意味でw)
さすがまーや。めっちゃオシャレやん!

はぁ〜もう、完敗。完全敗北。
自分の小ささが、恥ずかしいわ。

想像の斜め上いく発想。
いつも私の狭い視野を広げてくれる。

勉強になります!師匠〜!!!



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