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非常識人 第四十ニ話 サンコツ

時代の流れと共に日本人は弱くなり寛容さも無くなった。

前置きは全て俺の主観だ。

終活。AI。物価高騰。新札導入。不良外人。

EU諸国では既にAI法施行済。

日本は著作権法の法改正強化で誤魔化す。

AIを取り締まる法律の作成をしない。
支配する側にとって都合が悪いからだと感じる。

アメリカでいうグリーンカード。

マイナンバーカードの作成が半強制。
プライバシーの侵害だ。

日本では「マイナポイント」という略称を使う。
たったの2万ポイントで広まった。

嘘が上手い。
日本人は横文字に弱く何でも省略する。
うさぎのキャラクターが悪魔に見える。

常に1を聞いて100を考える。

現代の日本は幕末だ。
時の流れが早い。

終活なんて無い。全てが運命。
「どうやって死ぬか」から始まるのが人生だ。

長くなった。


俺はタバコを吸いながら酒を片手にぶらついていた。

道を聞かれた老人と語り合っていた。

「大変やねー歩くのきついっしょ?」

「そう。死にたくても死ねないんだよね。」

本音だろう。

「死ぬことも楽しむ事が人生でしょ!」

俺は返す。相手も頷く。

樹木葬の相場は三十数万らしい。

初手の話題のテーマが濃い。

木を建てる方法や悪徳業者もいるようだ。

俺は海に散骨。海洋葬。

骨を海にばらまく。

歳は69歳。

健康でいられるギリギリであろう歳。

ロック。語呂もいい。

ありとあらゆるドラッグをキメて海外でロシアンルーレットで終了。
負けるまで全額ベッド。

決定事項だ。

墓なんかに収まりたく無い。

ご先祖に合わす顔もない。

予算は五十万程度。ド派手にやる。
当たり前にチャーター。
大量のマリファナとその時代の相場の六文銭分のお金を仲間に預けて置く。

全て皆で吸う。
金は骨と一緒に撒く。

それが良い。

小さな銅像は誰かに任せる。

「そんなに金かけたくないよ」

老人が言う。

「生命保険そういう時に上手く使えばえーじゃないですか!悪徳代理店利用しーよ!金なんか六文銭ありゃえーやん!俺何回も捕まったけど悪いと思ってないし三途の川は渡りたい!きついのやだ!」

苦笑い。でもちょっといいかも、と言う顔をしていた。

30分ほど色々と話した。

お互いに話が長い。


ただ面白い。それだけだ。



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