素人のボイトレ談義について
女声の出し方とか発声について他人に説明をしている場面に遭遇することがありますが、聞いていて疑問に思わざるをえない説明をする人がいます。
プロのトレーナーではなく素人が素人に説明するのでそうなってしまうのも仕方ないのですが、そもそも説明している本人が実演できていないことも少なくなく、こうすればできるだろうという推測や思いつきで語っていたします。本人は親切のつもりかもしれませんが、いいかげんなアドバイスに感じてしまいます。
知っている知識量が少ないと価値観が非常に狭くなります。
例えば声帯閉鎖というワードを知ったら何でも声帯閉鎖で解決すると思ってしまったりします。別の場合では腹式呼吸だったりします。
何も訓練を行っていない素人であれば初歩的なトレーニングをこなしているうちは部分的な手応えを感じやすいです。しかしもともと持っている地声の問題点はいっこうに解決されず正しい発声のフォームも身につかないため早々に成長は頭打ちになります。
発声はバランスのとれた正しいフォームによって行われるものなので一つ何かを注意することですべてがうまくいくというほど単純なものではありません。
単体の技術について解説していることが多いYoutubeで動画などを見て自己流でトレーニングのプランを立てていると、特定の問題点を解決するには「◯◯ができれば解決しそう」というツギハギ的な対処療法に陥りやすいです。
自分自身もそのようなことから限界を感じて、対面式のボイストレーニングを受けにいくわけですが、「何がだめ」なのか知りたいとは思っていましたが、「あれもこれも全部だめ」だったわけです。