語られない不気味 - Rusty Lakeの世界
こんばんは。みなさん、脱出ゲームは好きですか?
私は好きです。あんまり難しいと疲れちゃうけど、部屋中に散りばめられたヒントをかき集めて謎を解いていくのって結構楽しいですよね。
ですが、脱出ゲームはあくまでも特定の場所から脱出することがゴールです。
それなりの達成感こそあれど、脱出さえできたらそこでハイ終わり!アプリ消しちゃお!ってなりませんか?
実は最近、そうではない脱出ゲームアプリを見つけてしまったんです。
脱出=クリアすると、むしろ謎が深まる。
プレイしていないときも、昼夜問わずその謎について考え続けてしまう。
そんな恐ろしい脱出ゲームがあるんです。
それが、Rusty Lakeシリーズ。
Rusty Lakeシリーズは主に、有料の「Rusty Lake」3作と
(ほぼ)無料の「Cube Escape」10作から成っています。
脱出ゲームとしてはかなりの大ボリュームなのではないでしょうか。たぶん。
そして、すべてのストーリーが繋がっているというのがキモです。
一見全く関係なさそうな物語同士が、実は深く関わりあっている。
その中心にあるのは「Rusty Lake」という湖、そして謎の黒い人影……どうです、ワクワクしてきませんか?
そしてこのシリーズ、何が癖になるかというと間違いなくその世界観の不気味さなんですよね。
シンプルな絵柄からは想像もつかないようなえげつない描写が、次々展開されていきます。
たぶんグロ耐性がある人にとっては物足りないんだろうけど、私のように苦手な人間は却って怖いもの見たさでプレイしたくなっちゃうんじゃないかな…
結構簡単に人が命を落とします。誰も血を流さない作品はほぼないと思います。作品によっては愉快な虫さんが大活躍したりもします。最悪。
そして、ゲーム中で起こった事件について語られることはほとんどありません。
あっさりと人が死んでも、それについて誰かが言及したり悲しんだりする描写はあまりないです。
手の甲にナイフを刺すことで解けるギミックがあったりもします。相手が痛がったり、こちらがためらったりすることはありません。ただただ淡々と、すべては当たり前であるかのように処理されていきます。
人間らしさを感じさせるキャラクターはほとんどいません。ゼロではありませんが。
ここまで読んで、気になるけど何からプレイしたらいいのかわからん!と思ったあなた。
大丈夫です、どこから始めればいいかも書いておきます。
ちなみに私は2週間足らずで今出ている関連シリーズ15作全てプレイしてしまいました…
毎晩考察サイトを読んでいるせいで寝不足です。
まずは世界観を体感したいあなたにオススメ
Rusty Lake: Roots
有料のRusty Lakeシリーズ2作目ですね。
Rusty Lakeのほど近くに居を構えるヴァンダーブーム一族。とあることがきっかけで、彼らの人生は恐ろしい方向に傾いていきます…
シリーズ史上最もボリュームがありますが、1つ1つのステージの難易度はあまり高くありません。
サクッと遊んでいるうちにRusty Lake世界の常識(ナイフを手に入れたらとりあえず手近なものを刺してみるとかね)が身につくことでしょう。
主人公が一体誰なのかにどこで気付けるかがこの物語のミソ、というかこのシリーズ全体のミソですね。
完全に余談ですが、私はシリーズ中この作品にしか登場しないアルバートというキャラクターが一番好きです。
たぶんシリーズ史上一番のトラブルメーカーなんだけど、サイコパスの振りして一番人間くさいんよな…
順を追って物語を理解したい人にオススメ
Cube Escape: Seasons
無料のCube Escapeシリーズ(おそらく)第1作目。
ここで起こる事件が後々のストーリーにかなり影響してきます。
舞台は、とある女性の部屋。一見何の変哲もないように見えますが、実は未来に繋がるいろんな仕掛けが隠されているんです。
難易度はちょっと高めだけど、公式が攻略動画を出してくれているので問題なし。どうしてもクリアできなさそうなときは見てみましょう。
エグい描写は比較的少なめな代わりに、プレイヤーをビビらせる演出が多かった記憶…深夜のプレイは控えましょうね。
女性が飼っているオウムのハーヴィーが、作中唯一の癒しです。彼は卵を産むのに、どうやらオスのようです。たぶん突っ込んではいけない。
まあ彼も、後々あんなことやこんなことに巻き込まれたり誰かを巻き込んだりしてしまうのですが……
オススメポイントは他にもたくさんあるのですが、全部書いていると引くほど長くなってしまいそうなのでここまでにしておきましょう。
とりあえず不気味、考察の余地が無限!ということだけ分かってもらえればOKです。
日常に退屈しているそこのあなた!Rusty Lake世界を旅して、誰も知らない真実を一緒に探しに行きませんか?