お城の北にたくさんの木造住宅があった 🏚️
現在はシロトピア公園になり、その面影は全く残っていない。
市営住宅だったと思う。
ほぼ同じ形の平屋の木造住宅が、たくさん並んで建っていた。
そのひとつの家に絵のけいこに通っていた。絵の教室である。
なぜ絵だったのか聞かず仕舞いで母は他界してしまったが、この幼い頃の習い事のお陰でいまだに絵は上手に描ける。
ほんと感謝してます。
その教室で芝犬を描き、それをたいへん褒められたのを覚えている。
廻りの子供が描いている犬と比べると、明らかに僕の犬は形が整っている。
他の子らの犬は、前脚が喉元からはえてる、やたら胴が細い、足の関節が逆に折れてる、口元に目がついてる…なぜそんな犬になるの?と子供心に思っていた。
物体の形状を立体的に捉え、向きが変わってもバランスよく描ける特技は、この幼い頃には既に身に付けていたようだ。
アテンションプリーズというドラマが流行っていたのか、僕の青い画板のデザインは旅客機で、見る角度がかわると絵柄もかわるザラザラした手触りの画板だった。
絵の教室の家の玄関先には、木苺が植わっていた。
甘いけど毛と種で食感はイマイチだった。
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