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親戚の家でカルチャーショック

父側の親戚が近場に住んでいた。
父からみれば、伯父や伯母の家族になる。いとこもたくさんいた。

そのうち伯父の家は、僕の家と全く違う雰囲気があった。
洋風なのである。
外観は木造モルタル塗の当時の典型的な日本家屋だが、部屋のなか、特に玄関から応接間が僕には異世界だった。

まず、玄関で靴を脱ぐと、スリッパに履き替える。
こんな習慣は僕の家にない。

テーブルとソファーの応接セットなんて、僕の家じゃちゃぶ台と座布団。

キラキラのシャンデリア、赤と緑のガラスの筒が組合わさった壁のブラケット照明。階段の照明もペンダントだ。
これらの照明はすべて壁のスイッチで点灯する。

更にはピアノやステレオ、マントルピースの上にはトロフィーがあった。
ウィスキーやワインのような洋酒、ドレスを着た金髪の人形もあった。

壁は練付合板、天井は凹凸のあるボード、床はフローリングの絨毯。
とにかく何にでも柄が入っていて賑やかだった。

なんか物が多すぎるというか、ひとつひとつが主張し過ぎてるというか、物理的にも気分的にも窮屈さがあった。

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