DnD5e『ドラゴン金貨を追え!』#2.5
プレイ日:2024年3月23日
前回の続き(記事が長くなったので分けた)
トロルスカル屋敷は、長い間住む者もなく、荒れ果てていた。屋根の上にはカラスがとまり、部屋には蜘蛛の巣が張り埃まみれ、ドアは錆びついて開閉するたびにキーキーと嫌な音を立てる。
元は、宿屋兼酒場であったらしく、設備はそのままではあるものの、全て古くなっており相当の手入れが必要である。
とりあえず、屋敷の掃除や手入れをすることにした一行は、すぐに奇妙な体験をすることになった。
片付けたはずの物が元の場所に戻っていたり、休憩しようと飲み物を用意すると人数分に1つ余分に用意されたり、、、
トロルスカル屋敷には、姿を見ることはできないが、何者かが存在しているようであった。
最初は嫌がらせをしていた存在だが、一行がここで宿屋兼酒場を再開することに決めると、突然協力的になった。
箒が勝手に動き出し床掃除を始め、食器が意思を持つかのように洗われる。
そして、溜まった埃に指文字が書かれているのを発見することとなる。
『私の名前はリフ。君達を歓迎する!一緒に店を盛りたてよう!』
トロルスカル屋敷には、以前の主であったハーフエルフの幽霊が住み着いており、新しい所有者とともに店を再開することを望んでいたのだ。
リフの協力を得た一行は、ウォーターディープの各種ギルドにも繋ぎをし、開店準備を進めるのであった。
一方、トロルスカル通りには、他にも店舗があり、冒険に役立ちそうな場所を確認した。
タイトル画像がその地図ではあるが、内容は割愛する。
T18は、オリジナルの店舗。
『ネジ巻き屋』は、ロックノームの女性である"ネジとばし"キーノが経営する店舗で、カラクリ仕掛けなどを販売する店である。
ここでは他に、ウォーフォージドであるヴィスのメンテナンスを行うことができる。
ただし、遊びココロに溢れすぎているため、いざレーザービームを放とうとした時に、鳩人形がビョーンとでてきてポッポーと鳴くことになるかもしれないが、、、
彼女は、アーティファサーのバトルスミスとして冒険の仲間になることがあるかもしれない。その時は、以前の冒険で手に入れたガラスの杖を持ち出す。
#キーノは、DMが『ファンデルヴァーの失われた鉱山』のプレイヤーをした時のキャラクターである。
本来、フェイルーンにはいないはずのウォーフォージドPCのために、追加した。
いよいよ、トロルスカルインの開店!
レネーア・ネヴァレンバーがお祝いに駆けつけ、開店祝いの花輪を贈ってくれた。
ヴォーロサンプ・ゲッダームは、相変わらず調子が良く、開店を自分の手柄のように吹聴している。
大口亭の店主ダーナンも共にウォーターディープを盛り上げていこうと祝福してくれた。
ウォーターディープの北区には、あまり宿屋や酒場がないことから、それなりに繁盛しそうである。
トロルスカルインの開店から数日。
一行のそれぞれに連絡が入ることになる。
エルザードには、センディング呪文によりメッセージが伝えられた。
当代のブラックスタッフ、ヴァジュラ・サファーからである。
ヴァジュラは、ブラックスタッフ直属の特殊部隊である"灰色の手"へ勧誘してきた。
エルザードは、彼女の申し出を受けることにした。
ロルクを訪ねて、トロルスカルインに姿を表したのは、ジャレスター・シルヴァーメインである。
彼は、ロルクに領主同盟への加入を勧めた。
異国の貴族でもあるロルクを、組織にいれることによって管理する目的があるのかもしれない。
そして、ロルクは、彼の申し入れを受けることにした。
アイドネが窓辺で外を眺めていると、ペーパー・バードが舞い込んできた。
そこに書かれていたのは、ハーパーの窓口であるマートから城区のライトシンガー劇場への招待状であった。そこには、正装で、とあった。
黒大鴉族の正式装束は、烏を模した被り物に、黒く染めた鳥の羽でかざりつけた麻と革の装束。骨製のアクセサリーと、よく研いだ武器も必須である。
出かけようとするアイドネは、仲間達から止められ、ドレスに着替えさせられる。
そこには、キラキラと輝く美少女キャラクターの姿があった。
こうして、アイドネは、ハーパーの一員となった。
真夜中、ヴィスの寝室にフライング・スネークが羊皮紙をくくりつけて送り込まれた。
大口亭にいるダーヴィル・スターソングライターを訪ねたヴィスを案内したのはヤグローであった。大口亭での喧嘩で4人相手に一歩もひかなかった女ハーフオークだ。
ダーヴィルは、ゼンタリムへの加入をもちかける。
彼が言うには、ウォーターディープのゼンタリムは、現在、2つの勢力に分裂しているとのこと。
1つは、ザナサー・ギルドと争っている一派。
もう一つは、その争いを終わらせ平和を取り戻そうとしている一派。
ダーヴィルは、後者の一派であると言う。
ヴィスは、彼の申し入れを受けることにした。
ある日、トロルスカルインに現れたレネーアは、アイドネを席に呼んだ。
ウォーターディープから東へ一週間程の所処にオークハーストという村落があり、そこに住む兄妹を含む冒険者達が、村落に近い『地底の城塞』へ出発し、帰らないとのこと。
兄妹の家族には、ハーパーが以前お世話になっており、彼らの安否を確認し、問題があれば解決してほしいという依頼であった。
彼は内襟につけた小さな竪琴を模したハーパー・ピンをアイドネに示しながらウィンクするのであった。
次の朝、冒険者達はオークハーストへ向けてウォーターディープを出発する。
トロルスカルインは、幽霊のリフに任せて。
(続く)