ごみゼロデーに初めて海のごみ拾いに行ったら涙が止まらなかった話
地球にやさしいせいかつ目指して、自分のペースで移行する日々。
かなり遡りますが、5月30日の「ゴ(5)ミ(3)ゼロ(0)」デーに人生初めてのビーチクリーンをしたときのことをまとめてみようと思います。
私はgreenbirdというごみ拾い団体の鹿児島チームの活動に参加しています。
元々東京に住んでいた時に地元の下北沢チームに参加したかったのですがコロナで活動を休止しており、鹿児島に移住したのをきっかけに「鹿児島チームってあるのかなー」と検索したらあったので参加しました。初めて参加した時に感動したレポはこちら。
そして、そのgreenbird鹿児島チームで、4月から吹上浜という鹿児島県の西側の海岸でビーチクリーンの活動を月1で始めていたので、5月30日のゴミゼロの日に参加してみたのでした。
初めてのビーチクリーンでした。お供の日焼け止めは、サンゴに優しい日焼け止め。以前noteで紹介したこれです。
海にごみがたくさんあるというのは、環境問題系のドキュメンタリー映画を見ても知っていたし、20年の7月にお仕事で久米島に行った時、吹上浜で沢山日本語だけでなく外国語で書かれたペットボトルのごみなどを見かけたことがあったので、何となく覚悟はしていたのですが。
「ごみを拾いに行く」という意識で海にいくと、マイクロプラスチックの無限な多さにその場で立ちずくして動けなくなるくらい圧倒されたのでした。
これを全部拾いきれないと思ったし、今日のメンバーで拾いきれたとしても、明日にはまた増えてるだろうし、自分が拾っているこの浜だけではないし、
自分が78億人いる人間のうちのたった1人なんだわ、ということを改めて顔面に突き出された感覚になったのです。
とにかく、果てしなさを初めて実感しました。
そして、やっとひとつ拾った瞬間から感情が溢れ出て、
「めっっっちゃ、腹立つ!」
と、叫びながら汗も拭かず休まずに走りながら自分史上最速、死に物狂いの勢いで拾いまくりました。
1時間で3袋、目についたものどんどん入れていきました。どんどんいっぱいになるのですが、ごみ袋を集めているところに置きに戻るのも時間の無駄と感じてしまい、戻ろうとしている人を見つけたらついでに持っていってもらうようにお願いしながらどんどん浜辺を進んでいきます。
プラスチックの大きなカゴを拾って、そこにはペットボトルを投げ入れまくり。ロングスカートで行きましたが、自分の見た目なんか関係なく、大股でしゃがみながらスカートを砂浜になんども擦り付けながら進みました。トングも途中から使わず、両手でどんどん拾っていきました。
でも時間が足りませんでした。全然拾えませんでした。
確かに私は袋を3つと大きなカゴに1つごみを集めることができました。でも、砂浜に埋まった大きな網を引きずり出すことはできず、そして、一部のメンバーがチャレンジしていたマイクロプラスチックを集めることに関しては、着手ができませんでした。
全然終わりが見えない、果てしなさを、初めて感じました。
悔しい。悔しい。悔しい。
くやしい。くやしすぎる。
夜に「ごみを拾ってきたよー!」とSNSに投稿しようとして文章を打っていた時も、悔しくて涙が出てきて止まりませんでした。
今日も世界のあちこちで海の生き物と鳥たちが死んでるのか。私たちが意図して・意図せずに捨ててしまうゴミのせいで。
私に何ができるんだ
なかなか重い腰を上げられずに、やっと来れたビーチクリーンで、さらに大きな壁を突き付けられたのでした。
ちょうど鬼滅の刃の漫画の最終巻を献血センターで読んでいたころで、本当にこのセリフが思い出されたのでした。
ごみ拾いに参加する、それだけでもすごいね、偉いね、と言われるかもしれない。ビーチクリーンに参加する、それもさらにすごいね、偉いね、と言われるかもしれない。でも、参加してみたら、どんどん高い壁が見えてきて、その先を進む人たちはどんどん進んでいるのに、自分は圧倒されてその場で動けなくなってしまう。
このごみ拾いの後Netflixで『SEASPIRACY 偽りのサステイナブル漁業』も観たわけですが、この監督さんも冒頭で海ゴミ拾いをしながら、その果てしなさや自分1人が拾うことでどうなるんだろうという疑問を抱いていました。
また、ビーチクリーンに行かなきゃ。でも、それだけなのか?私がやりたいのは。そんなもんもんタイムをしていたら、greenbirdの皆さんから集合写真やみんながごみ拾いをしている様子の写真が届きました。
当日の様子のブログ記事はこちら。
そうだ、楽しくごみ拾いしてHAPPYになるだけでも、馬鹿で無知な私は私なりに前に一歩ずつだけど歩けてるんだ。
たまたまクラウドファンディングで支援したお肉の代替品(プラントベースフード)の宅配サービスを展開するGrinoさんから届いたごはんに貼ってあったシールに、アインシュタインのこの言葉が書いてありました。
この世は危険なところだ。悪いことをする人がいるためではなく、それを見ながら、何もしない人がいるためだ。
私は、何もしない、だけは、しないようにしよう。何かしら自分なりにじたばた動いてみよう。失敗してもいいから動いてみよう。
動き続けよう、歩み続けよう、そして楽しもう
そんな気付きがあり、翌々月の7月は、使い捨てプラスチックを使わない生活にチャレンジする「プラスチック・フリー・ジュライ」に挑戦。
毎日の投稿の画像@Instagramはこちらからみれます。noteでもまとめました。写真は、意識した結果1か月に出たプラスチックごみです。これだけで済みました。
友達が主宰で開催した全国規模のたばこを拾おうチャレンジでは自分も数日間に分けて500本以上拾いました。
友達が主宰した重富海岸のビーチクリーンにも行きました。沢山ここでも拾いましたー。
とにかく、自分自身が楽しむことを大事にしています。吹上浜では圧倒されて悔しくてネガティブな感情になったけれど、使命感や責任感を持って動くことももちろん大事かもしれないけれど、私にとっては前向きにポジティブに動く方が動きやすいので、とにかく自分がやりたいな、楽しいな、ワクワクするな、と思うことを大事にしてみることにしました。そんな私の楽しみっぷりが、なんとgreenbird鹿児島チームの公式Instagramでも紹介されてしまいました。笑
そのgreenbirdが9月末に開催した吹上浜での親子ビーチクリーンにも、大人だけど参加させてください!と参加。マイクロプラスチック問題について知る為にプラスチックごみを拾うことがメインでしたが、そんなお題お構いなしに、親子の隣をビンや網や発泡スチロールやペットボトルやサンダルを拾って駆け抜ける私。4か月振りに吹上浜に行って、ごみが減っていないことに怒るのも忘れて、すぐ動くことができました。←
その全力具合はgreenbirdの公式さんでも紹介されてしまいました。
そして。
吹上浜の海洋ゴミを使ったドレスを着たファッションショーに挑戦することに
吹上浜で5月にごみ拾いをしたときに、コラボレーションしたのが、海洋ゴミを使ったファッションショーをされているアーティストのKAZUHIRO HAKATAさん。私たちが拾ったごみを、ご自身のアートの材料にしてくださるというものでした。下のURLは去年の作品です。
なので、ごみ拾いが終わった後、皆で拾った海洋ゴミを洗うお手伝いついでにアトリエにもお邪魔して、実際に作ったドレスたちを拝見させていただいたのですが…
アートでした。目が丸くなりました。感動でした。語彙力が少なすぎて「すごい」しか言えなかったのですが、こんなにゴミがあるんだ、こんなゴミがあるんだ、いろんな気づきがありました。釣り用の道具(網)とかだけで創るドレスはじめ、同じようなジャンルの物だけで創られたドレスは、海ゴミの種類を視覚的に教えてくれそうな教育的要素もあるなあと思ったり、赤いゴミだけで作った赤のドレスをみれば、ごみを拾うときに目立つなーと拾ってみる赤いものだけでもこんなに種類があるんだって海ゴミの種類の多様性を視覚的に気づかせてくれるなあと啓発要素を感じたり。こうやったアートにすることで、気づかせてもらえるものがたくさんあるんだと、驚いたわけです。
マイクロプラスチックで作ったアクセサリーや溶かして作ったカメさんのブローチも素敵で欲しくなりました。そして、私も作りたくなって、レジンアクセサリー作りを始めようと、キットや道具を友達におススメを聞いて購入しました(といっても、行動に移したのは3か月後ですが)
HAKATAさんは、10月にそのドレスをモデルさんに着てもらって吹上浜でファッションショーをするイベントの企画運営もされており、モデルさんを募集されているとのことだったので、「私たちが拾った海ゴミで創られたドレスを着たい、着て、いろんな人にこのことを知ってもらいたい!」と挑戦することを決めました。選考もありましたが…おそらくごみ拾いで実際に吹上浜に行った実績と、自分が趣味でダンスをやっているので表現力でカバーできるだろうというところで、なんとか採用いただけました!
今年度の開催は2021年10月31日、昼過ぎから日没まで、吹上浜で開催です。
また、その時の様子はnoteに書けそうだったらまとめようと思います。
ちなみに協賛企業さん団体さんを募っているそうなので、ご興味ある方いましたらぜひHAKATAさんにご連絡いただければと思います🔥
とにかく動き続け、そして、周りにも少しずつでいいから、知ってもらう。
それが、今の私にできること。
炭次郎のように、諦めずに前に進み続けようと思います。
爆速は無理ですが笑
これからも少しずつ、一歩ずつ進んでいきます。
こんな私ですが、ぜひサポートお願いします。 いただいたサポートは、自分に沢山の学びと気付きの機会を与えてくれた人や団体、そして社会に還元していきたいです。