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趣味は「内省」!?コツコツタイプがコロナ禍でのカナダワーホリを「選んで」見えたもの~IIBC Cafe Globe #10 山口 ほたるさん
8月10日は記念すべき第10回目のIIBC Cafe Globeでした。
Cafe Globeを開店することに至った背景はこちら。
今回のゲスト
今回のゲストは山口 ほたるさん。
千葉県出身、音楽一家のもとで育ちました。昔は模試でほぼ最下位を取るほど英語が嫌いでしたが一念発起して最終的には東京外国語大学ドイツ語学科に入学。在学中はドイツ・リューネブルク大学に休学留学をしてヨーロッパ中を旅行しました。その後、日系大手企業2社で新規事業開発をしたりキャリアアドバイザーをしたり、社会人大学院に通いました。周囲からはキラキラな社会人と言われていましたが、実態は葛藤の日々。「このままでは間違った方向に努力を続けてしまう!東京以外の場所で生活した後、海外にもう一度行く!」と決意し2020年に退職。主に北海道で農業をしてコロナ禍を過ごし、2021年にワーホリビザでカナダに飛び立ちました。日本人ゼロの土地で10年ぶりの海外生活や隔離生活も体験し、満足して5ヶ月で帰国。現在は「小さなことからコツコツ継続」を大切に、音楽&自然に囲まれた事業や多拠点生活ができるように緩くフリーで活動中です。
ほたると私
大学生と若手社会人が集まり、就職活動をテーマに舞台を作り上げるプロジェクト「就活ミュージカル」で出会ったほたる。社会人をしながら大学院に通っていて、「かっこいいな~」と思っていたら、「農業をする!」と北海道に行き、さらに私が「アメリカに行けない」と嘆く隣で「カナダに行ってくる!」と飛び立ち、「いいなあ」と思っていたら「満足した!」と先月帰ってきました。そんなニュースを彼女のSNSなどでみながら、農業をしている人の話が聞きたい、女性でキャリアを変えている人の話を聞きたい、など、カフェのアンケートでいただいているゲストのリクエストを見ていると、「これほたるじゃない…?」と思い、今回お呼びするに至りました。
写真は一緒にララランドを観に行った時のもの。一緒にこうやって舞台とかを観に行ったり私の趣味でディズニー案内をしたりしてます笑
今回のお茶
Cafe Globeでは、ゲストのゆかりのある「お茶」と、ナビゲーターの私がその時おすすめしたいと思った「お茶」を交換して、飲みながらお話をしています。
今回私が送ったのは、下堂薗の千両というお茶。鹿児島市内、荒田という町にある下堂薗が運営する喫茶店「らさら」でお抹茶とお菓子をいただきに行った時に、店頭で販売していて購入したものです。茶道の先生に教えてもらったお店でもあり、結構新しい?取り組みもしている、古き良き&イノベーティブなお茶のお店なので、彼女に合うなと思い選びました。
一方ほたるが私に送ってくれたのは、こちら。
大学時代のドイツ留学、そして今回のカナダ留学の時、家に常備されていた定番のお茶をいただきました…!ドイツはアップル&フルーツティー(ノンカフェインなので夜寝る前に飲むのにも◎)、カナダはTAZOの抹茶×グレープフルーツ(TAZOってアメリカじゃないか…?という話は置いておいて笑)とメープルティー。どれを飲みながらカフェに臨むか悩みましたが、今回はカナダワーホリの話をメインで聞きたかったのでメープルティーにしました!香りはメープルですが、味はメープルの味がしなくて、飲みやすくて良かったです笑
今回のカフェ。
さて!今回のカフェです。始まる前のトークでは、私がいま運転免許を取るために教習所に通っている話から、カナダで運転した?という話をしていました。後ほど話してくれる通り、雪国にいたほたる、運転はしなかったそうです。車に乗れたり、免許を取るとまたみる世界が違うねーという話をしみじみしていました。
そして始まると、カフェ史上初、なんと事前に留学の紹介と彼女のキャリア紹介をまとめたスライドショーを作ってくださっていて、それを見るところからお話しが始まりました。写真が盛りだくさんなので是非YouTubeで見てくださいね(リンクは最後に!)
まず最初は、ほたる自身が「細かいことに気を配り、こつこつと仕事に取り組む」というタイプの人で、留学する人によくあるような「周りと協力する」といったオープン・社交的・ポジティブなタイプの人ではない、むしろ逆な、地味なタイプだよ、ということを話してくれました。
そして、先にカナダについて話してくれました。彼女がカナダに行ったのは今年2021年の1月から6月まで。コロナ禍での渡加ということでしたが、カナダは州ごとに規制が違うのですが、現在全体的に規制緩和の方向で動いているのだそう。彼女が行った時は「内定通知書」と「ワーホリビザ」があればよい、ということで、最初に行くイカルイトという町があるヌナブト準州で留学エージェントの紹介で仕事をGET。ホテルのカフェでお仕事をしていたそうです(滞在は社員寮のシェアハウス)。ホテルやカフェの利用者は現地の住民の方、州政府関係者の方(州都なので)、近くの学校の学生さんなど。ヌナブトは先住民が多く、どうやらコロナのワクチンも優先的に接種されたのだとか。カナダ国民でも誰でも全員が州に入る前に14日間隔離が徹底されていることもあり、町の中を出歩くときにはマスクはつけなくてもよいとなっていたようで、カフェでお仕事しているときにも、ビニールをはっていたりしたものの、自分自身はマスクを着けなかった・選べたのだとか。彼女がヌナブトを選んだのは、後述する北海道での農業体験から、都心部で働かなくてもいいかも、みんなが行くところじゃない面白いところに行きたいと考えるようになり、「バンクーバーみたいなところで働きたくない」とエージェントに伝えたことからたどり着いたそう。
現地でお仕事を取るのって大変だったんじゃないの?(コロナ的に、コロナによるアジア人差別的に)などを聞いてみると、先住民の方たちが漁師がメインであることもあり採用する企業側が「接客スキルがない」と判断するといった偏見・格差のようなものがあり(でも、先住民やその文化は大事にしなければならない、という考えもあり、それがあるからこそなのかもしれない)、仕事を得やすかったことを話してくれました。すごい衝撃です。また、カフェではお話しする時間がなかったとのことで後ほど教えてくれたのですが、コロナ禍で労働者が減ってることでカナダの移民政策の審査基準が緩まっていたりもする(?)そうで、それも仕事の取りやすさに繋がっているのかもしれません。
ワーホリの後半、5月からはブリティッシュコロンビア州に移動、バンクーバーとビクトリアでファームステイ・農業(レタス・トマトなどを家族経営で地元の家庭に配達をする個人規模の農園)をしていたそうです。そのお仕事は「WWOOF」というマッチングサイトを利用したそう。以下リンク先は英語ですが、日本語もあるっぽいです。給料などはもらえないボランティアのものですが、寝床や食料を確保してもらえるもの。でも、ワーホリのビザが下りるそう。
この町でのコロナ対策としては公共交通機関ではマスクの着用が義務で、道端では任意だったそう。お店はテラス席などは利用可能にしていたということもあり、「雰囲気が良かった」そう。彼女のファームステイも昼過ぎにはお仕事が終わるので、その後に海に行ったりしていたそうです。
コロナ禍のワーホリは、どうだった?と聞いて、そうではないワーホリがどのような感じかわからないほたるから最初に出てきた感想は「アジア人の数は少ないかな」ということ。日本人と全然会わなかったので、日本人同士で固まる心配はなかったようです。また、「仕事の求人の数は全然違うだろうなー」とも。「コロナ禍だからこそカナダの田舎に行ってみようとかそういう人は多いしそのほうが安全だろうし…」
そして、彼女のキャリアへ。私も初耳でしたが、彼女も私と同じ「帰国子女」でした。2~4歳にニューヨーク州で過ごしていたほたる。帰国後、親御さんが周囲と自分の家の子育ての考え方が違うことに驚き、周りの日本人と同じように「普通に育てないと」と思ったそうです。そうした親からの意識的?無意識的?な圧力も受けつつ、ピアノやバレエをずっとやったり、アニメ好きなところから声優を夢見て演劇が強い高校を考えたり。ただ、「世間とは違う」ということに対しての恐怖感から声優の夢は諦めたのだそう。「でも芸術の夢を捨てきれない」と「でも道を外しちゃいけない」という葛藤の中、高校でたまたま受講したセミナーで先生に「世界を広げなさい」と言われたときにすんなり「海外に行きなさい」と言われたと受け止め、大学でドイツに留学。とても楽しむことができた一方、日本のことを知りたいと思うようになり、帰国後は社会学を中心に勉強したそう。
社会人になったほたるは、最初新卒で東急電鉄に入社します。演劇や芸術の夢を抱いていたほたるはビジネスがわからないまま就職活動に突入。海外でグローバルに働きたいという想いもありつつも、「私のタイプとは違う」と怖気づいてしまい、軸が定まらなくなってしまったそう。そこで、舞台や劇場を持っている会社に入社しよう、と文化村を持っている東急に入社。しかし、舞台の道に出ればよかったと思うほどにコンプレックスやジェンダーで考える機会が増えたそう。そんななか、私と出会う「就活ミュージカル」に出演してみると、なんとそこで「舞台に出る」ということについては満足できたのだとか。なかなか重い腰を上げないけど、一度行動に移したら一気に道が開ける(自分の中ですぐに察して納得してしまう)のがほたるなのかなと思う私です。
2年目は社内の新規事業を担当するようになり、一気に風向きが変わります。仕事が楽しくなって「目覚めた」一方、地に足がついていないまま新規事業をしたり楽しいことをしていて「これでいいんだっけ」と悩み、「このまま30歳になった自分って幸せかな」と考えたときに「幸せじゃない」と即答でき、転職を決意したそう。そしてリクルートキャリア(今はリクルート)へ。そしてそこでキャリア相談に乗る中で自分が内省する機会が増え、自分と向き合った時に「海外に行きたい」「外国と関わりたい」という想いに戻ってきたそうです。そうするとリクルートではそのチャンスがないと思えたそうで、ワーホリにいこう、カナダに行こう、と飛び出したのだそう。
そこでコロナが起きます。そのため、彼女は「ボラバイト」という農家さんとのマッチングサイトを使い長野(川上村のレタス農家)と北海道で住み込みで働き、東京でのばたばたとした働き方から解放されて時間を過ごす中で、渡加できるまでを過ごします。(ちょっとだけお給料がもらえる、有償ボランティアみたいな感じ)ボラバイトさんはこちら↓
ここで無職になることに対しての不安がなかったのか、という質問が出てきますが、「ずっと無職になることはないなと思っていた」、とほたる。「なんとかなるだろう」「今ここで決めないと一生くすぶって終わるという想いの方が当時はすごく強かった」。また、知り合いに相談した時、「片手だけ(今の仕事など)ぶら下がってても見えてくるものはないから思い切って両手を放してみな」と言われた言葉も大きかったようです。
そして、無事カナダに行くことができた、ということで前述のところに戻るわけなのですが、そのワーホリ生活を振り返ってみると、実際に行ったことでほたるが発見できた「意外と」「私でも行ける」というものが大きかったようです。「海外って語彙力含めハードルが高いもの、特に社会人になってから海外に行くってことは『バリバリ働ける人じゃないと無理』だと思ってたけど、自分のやり方次第では選択肢がありチャンスを作っていけるんだなと思った。『海外は近いぞ』と思ってすっきりしたので(6ヶ月での)帰国を決意した」
帰国して30代に突入したほたる。これからは、「大きなビジョンを描きすぎるのではなく今できることから地道にやっていこう」と考えているよう。「明確にこれをしたいはない、絶対はない」とのこと。そして、今は海外に関係することや、バレエ・芸術関係のこと、キャリア関係の領域の仕事に関わらせてもらっているのだとか。それらの仕事は①Indeedとかのサイトを使う、と②ご縁、の2つから獲得。後半の②のご縁に関しては、「カナダに行ってた、とか、カナダのヌナブトに行ってた、という話から『こういう面白い人がいるよ』と紹介してもらった」とのこと。「#ヌナブト」の発信力大事だなー!と私が感動する隣で、「アプライする努力と呼び込む努力があったんだね」とらても反応。「やりたいなと思っている方向と身に着けたいスキルなどの方向と合致している物を選んでいる」そうです。
逆に(私が勝手に考えるに)安定思考なほたるが企業に戻るといった就職活動をしなかったことについて理由を聞いてみると、正社員になることが嫌になったというわけではなく「1年のうち1か月とか、数か月は海外に行くみたいな多拠点生活がしたいと思っていて、その生活ができる基盤を作っているのがいまだから」だそう。「うまく回ったら自分の人生も充足されるのではと考えていて。そういう生活をしたい。」
「これまでは壮大に『こういうビジョン』を持って起業しないといけない、とか、壮大なことをしないといけない、とずっと思っていた。周りにもそういう人が多いし。でも、できなさすぎることは考えすぎず、こつこつとやっていきたい。そしたら、1,2年後に何か生まれるんじゃないかな。」彼女が最初に自己紹介で話してくれた「コツコツ性格」に戻ってきました。「コツコツ何かやるとか、そういうのがよろしくないみたいに思ってた。みんなで協力して大きいことをしたほうが偉いと思っていた。だから、自分の性格にコンプレックスだった。努力型人間ってダサいと思ってた。でも、私にとっては、ピアノもバレエも基礎が大事で、こつこつやってきてた。だから、そういう人間としてできることやっていこうと最近思えている。」
プロフィールにも書いてあり、参加された皆さんからも質問が寄せられていた、彼女の「音楽」「芸術」への想いの変化も聞いてみました。
彼女が今ピアノの動画を投稿しているのを私はみているので、今の彼女の音楽への向き合い方を聞いてみると、「自分が音楽でやりたいことは『弾きたい』ということ」と話してくれました。前述のように音楽への想いが強かった彼女は、社会人になってからも「(音楽で)何か貢献しなければならないのでは」と考えており、「音楽を何かしらの仕事にしたい」という想いを持ちながら、大学院へ。そこへ行ったら何か見つかるかもという想いをいだいていたそうです。また、そこに入学した理由はそれだけでなく、会社で新規事業を任されるようになり、新しいことをしていると面白いけれど「(イノベーションだとか新しい技術だとか)言葉の意味を分かっていないまま進める風潮の中にいて、こういう風に物事を考えずに次の時代はこうなんだ!と動いていくのが怖いと思った」「自分だったらどうだろう、歴史を遡ってどうだったんだろうなって背景を勉強したいと思うな」と考えたのだとか。そして、彼女は青山学院大学の総合文化政策でリベラルアーツを学びます。そして、その中でも「芸術をどうしていけばいいか」を考える芸術にフォーカスを置いたところにいたそう。そして実際に学び、満足して卒業した彼女は、「(ピアノは)弾き続けたいけどそれで何かしようとか稼ごうと思うことではなかった」ことに気づきます。そして、今は趣味という形で「続けている」そうです。最近はジャズピアノを始めたそうで、「いつかアメリカに行ってジャズセッションをしたい」という夢を持ちながら「遊んでいる」とほたる。今度東京に行く時は一緒にBlue Noteに行こう、ほたる。
他にもいろいろな質問が来ていたので、聞いてみました。
まずは、カナダの農業と日本の農業の違い。彼女の回答は「ほとんど一緒」でした。「バンクーバーにいたときの農業はスタンスが違った。(自分がマッチングで仕事を見つけた)WWOOFは有機栽培に力を入れていたり、と、商業ビジネス化させた営農の農家、というよりは自分たちの持っているコンセプトに共感している人たちに野菜をあげるとか、ソーシャル的な部分がある農家が多かった。なので、『バリバリ売ってくぞ』より『丁寧に育てましょう』というスタンスだった。一概に『違い』というよりは、農業というビジネスに対しての『コンセプトの違い』を体験できた」長野での農業体験も、バンクーバーでの農業のお仕事もおなじ「レタス」を扱っていたほたる。でも、国なのではなく、そこで働く農家さん、つまり人が何を考えているか、なんだな、ということを体感してきたようです。
そして、ドイツでの留学の体験談も盛り上がります。一部割愛しますが、私が響いたのは、ドイツとカナダの留学、2つを経て彼女が思ったのは「ワーホリは何とかなる」ということ。ドイツの時と違い、携帯(スマホ)で調べたりといったことができるのが現代の留学の特権。「今このご時世に海外にいってもなんとかなるよ!」なんと心強い!笑
ただ、そんなスマホがないドイツ留学でもとても素敵な経験をシェアしてくれました。授業で歌っていたのを先生が目に留めてくれたことをきっかけに教会で歌わせてもらえる機会があったそうで、自分がこれができるんだということを発信すると、周りの人が紹介してくれたり、彼女の言葉を借りるといろんな事に「引きずり込まれて色々な経験ができる」と実感する機会がたくさんできると。「海外にいってまで怖気づいてついてはだめだな。」
そういえばドイツ語はどうしたの?という質問に対しては、「ドイツ語は英語と違って、英語は喋れて当たり前だけど、ドイツ語は話してもらえるだけで嬉しいんだよ」と熱弁。「外国人が私たちに『アリガトウ』って言ってくれると嬉しいでしょ、その逆。ドイツ語でしゃべるとそれだけでみんなが易しくしてくれるんだよ。」相手が英語で話しかけてきてくれてもドイツ語で絶対返すといったことをしていたら最後優しくしてくれたりしたこともあったそう。ビジネスの世界になったら違うかもですが、いち留学生としていく分には「第二言語はコミュニケーションを取るうえでハードルが低かった」みたいです。英語とは違う言語の特性を知りました。とは言いつつ、彼女は大学で2年間基本的なドイツ語の文法を学んでいて、1年留学の末、ドイツ語検定の「準1級」までは取得出来たそうです。彼女曰くそのレベルは「日常会話はなんとか通じた」だそうです。
また、「道からはずれないように」「はみ出さないように」「(普通に)ちゃんとしなきゃ」と考えていたほたるが、そうやって爆速なアクション(=自分の好きなように行動する、選び取る)がとれたのは大きなきっかけはあったのか聞いてみると、キーワードに家族がありそうなことを感じました。彼女がリクルートを辞めてカナダに行こうとしたとき、コロナ禍で、渡加見合わせになったのを受け、一度実家に帰ったそうです。そのセーフティーネットがあったからこそ無職になるということに対しても恐怖感がなかったということもあったようですが、お母様の家事を手伝ったりしている中で対話が増えたようで、「あ、そうだったんだ」と思ったことがたくさんあり、「これからは自由にさせてもらってもいいかな」と思ったことがあったようです。アフタートークでも話してくれましたが、彼女にとっては家庭の中でも自身の立ち位置や責任感についてずっと悩んでいたようで、今までは逃げたり避けたりしていた「両親と話せる機会や余裕、時間」がおのずと生まれたよう。自分の中ですごい背負っていたものを、「家族はこうだから」と思い込むのではなく、対話をして「あ、私は私で守られている」「親も私の事をこう考えてくれている」と「考えられるようになった」のだとか。
色々と話しているとあっという間に時間に。最後にほたるからメッセージをいただきました。
「私はキャリア関係の仕事をしてるというのもあって、楽しそうにしている人は、(それはそれで)すごく素敵だと思うけど、悩んでいる人も一方でとても素敵だと思ってる。そういう人たちが、何か一歩踏み出すって最後自分の力が結局必要なわけで、その一つとして海外に行く、世界のことを知るって素敵な解決策にはなると思うので、もし海外に興味があるとか昔こういうところに行きたいと思ってたなとかあったら、諦めずに行ってほしいな、と思う。」
コロナ禍の中でもカナダに行ってきたほたるだからこそ、「諦めずに」という言葉が響きますね。本当に。
アフタートークはとてもパーソナルなお話をしてくださったので今回noteでのシェアは割愛します。その場にいた人だけのお話しで留めてください!
それ以外に話したことは、トロントに行きましたかーというゲストの方の質問。ヌナブトからバンクーバーに行く時にトロント経由だったので行ったそうですが感染拡大の影響で出歩いている人に規制をかけているのか、警察の方がデパートの前にいたりとかしててやっぱり普通の景色ではないかもと思ったそうですよ。
さて、代わりに、ではないのですが。今回のカフェの最中には話していないんですが、私が個人的にほたるの話をきいていて、そして今回このnoteにまとめ直していて、脳内でどんどんはっきりしてきたイメージが柱でした。←
こんな感じです。Unsplashから拝借しました。
彼女の中では、比較的間違っていない柱があるんです。すごい内省しているので、自分はこうだというものが結構わかってて。でも、それが、自分を支えてくれるものなのか、自分を強く立たせてくれるものであるのか、これによりかかっていっても大丈夫なのか、が、わからない、「空洞の柱」が多かったように思うんです。空洞だというのもわかってるけど、こいつをどうやって柱として役立たせよう、こいつによっかかっていいかな、こうやって強化したらいいかな、と扱い方に困って見上げていたのがいままでのほたるだったような。
でも、実は基盤の土台にある家族のほうも実は空洞なところがあって、そこが家族との対話を通じて埋まったことで、柱にも着手することができる安心感が生まれ、いざ動いてみたら、それはもう秒速で空洞が埋まるので満足する。その柱を見上げて、「よし、こいつはこうしよう」ってすぐ決めることができて、装飾を加えたりできちゃう。
私も、そして彼女の他の友達も「いい加減動け!しつこい!」と叱っていたのも、きっと彼女の中では理解していたんだけどなかなか動けなかったのは、そもそもの基盤の不安定さによる「でも私は…」といったうしろめたさというかコンプレックスのようなものがあったんじゃないかと。彼女が正直にいろんな人に話すようになってきたのは最近だよなーと思っているので、それまでは私は的外れにアドバイスというか自分の意見を述べていたのかもしれないなと反省。
と勝手に彼女のことを分析してしまったのですが、自分も武装強化をずっとしてきた人生で、去年のコロナをきっかけに全て手放して、ある意味空洞というか、空っぽ状態になっているので、これをどう埋めていこうかなと悩んでこうしてカフェをやっている分、彼女のように内省をしっかりしたうえで前に踏み出せている姿は羨ましいし、自分も背中を押されている気分になりました。うおー!今回もいい時間だった!
YouTubeでもぜひご覧くださいー!
もっとほたる
今回のお話しの中でもよく出てきたほたるのnoteを紹介します。今、彼女はここでのアウトプットの勢いがすごいです。是非フォローしてみてください!
また、カフェでも宣伝してくださったのですが、今人の話を聞くのが好きなので「お話し相手になりますよということをやっている」そうです。なんと無料(海外でいうチップみたいな感じにはしているそうです)!「話したいですという人、悩み相談したいひと、駆け込み寺的な感じできてほしい」とのこと。「ほたるのCafeじゃん!」と私。「マンツーマンだな!」とらて。ぜひ皆さんもアクセスして詳細見てみてください♪
ほたるは、「誰かに話を聞いてほしかった、話し相手が欲しかった」という自分の体験から、そのお話し相手をする時も「話は聞くよ」というスタンスを大事にしているそうですよ。「すごい背負ってた、そういう人がキャリアの相談乗ってくれるって素敵だね」とらて。本当にそう思います。私もお願いしようと思います。←
次回のカフェ。
ということで、次回のカフェ。9月10日20時からです。「バーガー修吾」こと大橋 修吾さんをお呼びします!お申込みや詳細はこちらから。
来月も楽しみです^^
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