ワンニャンと一緒に暮らすということ
キャッチ画像の猫さんは、我が家の愛猫です。名前は『さばにゃん』。あ、これはTwitterネームです。私のTwitterやnoteには、もう一匹の猫さんが登場するので、毛色で分けて呼んだ方が分かりやすいかな…と(о´∀`о)
こちらがもう一匹の猫さんの『茶トラおじさん』です(2020. 3月に天国へ…)↓
そして、さばにゃんは以前コチラ↓のエッセイに登場したことがあります
猫の集会らしき現場にうちのワンコが乱入し、逃げ遅れたさばにゃん(当時は野良猫)をパクっとくわえてしまったエピソードです。もしお時間がありましたら…。
実はこのさばにゃん、4/4未明に天国へと旅立ちました。
さばにゃんの死をTwitter上でどうしても呟けず、猫が縁で仲良くさせてもらっているお一人の方にDMするだけで精一杯でした(『あみか』さん、その節はありがとうございました)
ペットロスからは立ち直れていません(いや、一生無理でしょう…)が、さばにゃんの病状や、闘病が他の猫さんのお役に立てれば…と思い、今回の執筆に至りました。
現在、ワンニャンの家族がいらっしゃる方、これから迎えようとしている方の参考になれば幸いです。
気づいた時は手遅れでした
さばにゃんの病名は腎臓病です。
検査結果を見た獣医師さんから『この年齢(7歳10ヵ月)でここまでの(悪い)症状は珍しい』と言われたほど…。そんなことを聞いたら『我が家の飼い方が悪かったのか?』と思ってしまいますよね。しかし先生の見解は『野良猫だったので、生まれつきでしょう』ということでした。
変化は水を飲む量が多かったことが始まりでした。しかし毎回ではなかったこと、元気で食欲があったことから、そこまで気にしていませんでした。
そのうち毛並みが悪くなり、身体が臭うようになってきました。そして急にご飯を食べなくなり、ここでやっと動物病院へ。
『正直、今何が起こってもおかしくありません』
さばにゃんは余命宣告以上の事実を告げられてしまいました。
『多飲の症状が出る前から、病状はかなり進行していたと思います』
『…………』
数日前まで私の頭の上に乗ったり、元気にニャーニャー鳴いていたさばにゃん…。
猫さんは辛くないフリをする天才かもしれません。
そして入院
完治は不可能ですが、我が家は入院することを選びました。
点滴を続けたことで、数値は少しだけ改善。食欲も戻ってきました。先生曰く『5日間入院して、症状や数値が変わらなければ、我が家に返すつもりだった』らしいですが、希望が見えたことで、もう少し入院することを提案されました。
毎日点滴に通うことが出来れば、入院の必要はなかったんですけどね。
もしも私が専業主婦ならそれは可能でしたが、ほぼ17時まで働いている身では絶対に無理。そして働かなければ治療費が稼げない。
辛いですね。
検討した結果、私たち夫婦は入院期間を延長することを決めました。
新たな病気の発覚
それから2日後、夫から『病院から連絡がきた』というLINEが…。
さばにゃんが発作を起こして、集中治療室に入ったらしいのです。一時は命が危ぶまれましたが、早めの処置により症状は安定。病名は『肥大型心筋症』と診断がくだりました。
そしてこの病気が加わったことにより、新たな問題が生じました。
呼吸が不安な状態で退院後はどうするのか?
詳しいことは後程お話しますが、このような時は『酸素ハウス』を使用するそうです。
コチラ↓です
12日間の入院を終えてさばにゃん退院。我が家で最後の日々を過ごす為に帰ってきたようなものでした。
酸素ハウスとは?
ペット用酸素ハウスはレンタルです。業者は病院から紹介されました。
60×40×40センチの小型タイプで、うちのさばにゃんには丁度良いサイズでした。操作も思った以上に簡単。ホースをマスクにつなげれば、ハウスの外で抱っこするのも可能です。
ただ、トイレは今までのモノでは大き過ぎてハウスに入れることは無理。そこで100均から書類ケースを購入し、ペットシーツと砂を敷いて『簡易トイレ』を作りました。
コチラ↑です。ちゃんと用を足せましたよ。
そして薬をすりつぶして、こっそり飲ませるのには、こちら↓の100均商品が役に立ちました。
すり鉢です。大きさを分かってもらう為に、横にウォークマンを置きました。これ、茶トラおじさんの時にも使えば良かった…と後悔。
酸素ハウスに話を戻しますね。費用ですが、初期費用5500円、配送料7700円で、レンタル料は1日1100円です。(※業者、ハウスのサイズによって異なります) そして保険の適用はありませんでした。保険会社、契約によって変わるのかもしれませんが…。
『へぇ~、酸素ハウスねー。こんなレンタル品があるんだ』ということを頭の片隅に置いて頂き、いざというときに思い出して頂ければ私もさばにゃんも嬉しいです。
切っても切れないお金のハナシ
『…で、入院費を含めた治療費はいくらかかったの?』と思いますよね。
まず入院費ですが、12日間で¥142.896でした。びっくりですよね。受付のお姉さんが『いちまんよんせん…』と読み間違えたくらいですから(苦笑)
さばにゃんの場合、途中で集中治療室に入ったのも高額になってしまった理由です。これでも病院側が『付き合いが長いから』という理由でサービスをしてくれたそうで…。
闘病期間は約3週間…トータルでは20万弱かかりました。正直、懐が痛いです。ただ、我が家は保険をかけていたので70%が戻って来たのが幸いですが…。
『費用が理由で途中で治療を諦める飼い主さんもいます』
…と先生は言っていました。それは仕方がないことだと思います。だって我が家も保険を掛けていなければ、入院の決断ができたかどうかは分かりませんからね。
ワンニャンと暮らしている皆様、いざという時にどうするかは考えていますか?さばにゃんは茶トラおじさんに比べ、病院にあまりお世話になったことのない子だったのに、一気に治療費が家計を圧迫してしまいました。
悲しいですが、『その時』はいつかやってきます。
今、目の前にいる元気な子に対して、病気のことを考えるのは縁起でもないかもしれません。しかし元気な時だからこそ、あらゆる選択肢があるのでは…と思います。
これからのこと
退院後のさばにゃんが我が家で過ごしたのは僅か8日でした。最期の時に関しては、まだ文章にまとめる気力はありません。
ただ、小さな身体でよく頑張ったことだけを記しておきます。さばにゃんは元々2キロしかなかった小さな猫さんでしたが、最終的には1.6キロまで痩せてしまいました。
入院治療に後悔はありませんが、病気に気がつくのが遅かったことは、これからも引きずりそうですね。
今のところ、新しい猫さんを迎える予定はありません。精神的にも金銭的にもキツイので。
『お母さん、そんなこと言っても、玄関に茶トラやサバ猫がいたら、秒で家に入れるよね?』と長女。
な、なんですと!?
そんなことになってしまったら…
飼うしかないやろっ!!!
可能性はゼロではないし、
とりあえず働くか(苦笑い)