《脳以外もNoを言うの⁉️》【統制環境とキャリア②】
続き。
原則3
経営者は,取締役会の監督の下,内部統制の目的を達成するに当たり,組織構造,報告経路および適切な権限と責任を確立する。
原則4
組織は,内部統制の目的に合わせて,有能な個人を惹きつけ,育成し,かつ,維持することに対するコミットメントを表明する。
原則5
組織は,内部統制の目的を達成するに当たり,内部統制に対する責任を個々人に持たせる。
日本語なのに、凄く難しいのは多分、漢字と用語のせい。
そもそも”内部統制”というのが、カタい。
固いし、堅いし、難い。
内部統制とは,事業体の取締役会,経営者およびその他の構成員によって実行され,業務,報告およびコンプライアンスに関連する目的の達成に関して合理的な保証を提供するために整備された1つのプロセスである。
これが日本語で公表されている定義。
この定義を読んでみて、何を指すのか、分かるヒトがいるのだろうか。
あんまり、いないんじゃないかな。
それが”内部統制”なんだから、仕方ない。
頑張るのが苦手な私が無理をして、どうにか伝えたくて一所懸命に頑張ってた時代を思い出すと今も、その動機を忘れて、動悸が激しくなる。私のココロとカラダの”内部統制”が機能しているのだろう。私の頑張りの目的は殆ど達成されなかったけれど、私の人生の目的はまだ失われていないから、大丈夫だ。
分かったのは、誰も”内部統制”なんか求めてないし、できれば関わりたくないモノ、と、認定されてしまっているコト。
でも、そこには、ほんとうの姿やほんとうの目的が、隠れている。名峰、富士山がその姿を、殆どの場合に見せてくれないように。
その話は置いておくとして、統制環境の話だ。
環境というのは、辞書的には「ある物(者)を取り巻く周囲の事物や状態」を指すそうだ。とすると、”統制環境”は「統制を取り巻く周囲の事物や状態」となる。さて、統制とは何だ?
私たちヒトは、弱い。すこぶる弱い存在だ。でも頭がイイ。だから、自らの存在を護る術を得た。多分それが、統制だ。
辞書にはそんなコト書いてない。ちなみに「まとまりのない多くの物事を一つにまとめおさめること。すべおさめること」と書いてあった。
ヒトのカラダで喩えるのが好きなので、そうする。
実は脳は、カラダのすべてを管理下に置いてないらしい。各器官が相互に電気信号を送りあってるコトが発見されている、という研究結果を知ったときは、感動して涙が出てしまった。
多くの細胞が集まって器官を構成し、また、多くの器官が集まって一つの物体を構成している、というのがヒトのカラダなんだ。多分そこには、統制がある。
では、ヒトのカラダをおさめてるのは、何か?
脳か?
違うんじゃないかな。
脳”も”おさめているし、脳以外の、例えば、膵臓”も”おさめている。
すべての内包されている構成物が、おさめている。それが”内部統制”だ。
そして、”統制環境”というのは、すべての内包されている構成物がそれぞれ、与えられた役割を果たし、統制が機能するための事物や状態だ。
また続く。
『会計士の輝く社会のために、また明日』