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北海道&東日本パスの旅1 (旅支度&渋谷〜仙台編)
細かくタイムスケジュールの定められた旅は旅程を考えたり、予約したりする手間を負わなくて済む代わりに自分の希望を反映することが難しく、時間に追われる性質を帯びている。こうした旅行は昔からあまり私の性に合わなかった。また、旅行の同行者が増えると賑やかで楽しくなる一方でお互いに観光先や食事の希望に気を遣う必要がある。今回の旅は初めての東北、北海道なのですべて自分でどうにかするという責任を負う代わりに自分のその場の気分や希望で旅程を自由に変えて東北と北海道を満喫したい。そして、私はいわゆる「鉄オタ」の類ではなく移動手段として鉄道を愛用する旅行好きであるので鉄道に関しての詳細は省いている部分が多いのでご容赦いただきたい。
旅支度
チケット購入 (北海道&東日本パスの紹介)
旅支度などと銘打っているが、事前に宿も旅程を一切決めておらずそもそも東日本&北海道パスを購入したのが旅行前日のことである。
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前日の夕方に夕食を食べるついでに旅支度をしようと吉祥寺駅に向かい、券売機で東日本&北海道パスを発券した。この券の詳細については以下のとおりである。
「北海道&東日本パス」※2024年度夏季の内容
・内容:JR 北海道、JR 東日本の普通列車が 「連続する7日」乗り放題。
・値段:大人11330円・小児5660円
・JR北海道線・JR東日本線・青い森鉄道線・いわて銀河鉄道線・北越急行線の普通・快速列車の普通車自由席、JR東日本のBRTが乗れる
・別に特定特急券を買えば、北海道新幹線(新函 館北斗~新青森間)の立席(空いている席)も乗れる
荷造り (リュックサック選び)
その後、「らぁ麺 さわ田」で腹ごしらえ。その後はヨドバシの7階にあるABCマートでサンダルを購入。結局このサンダルは今回の旅行には持っていかず、しかしながら後々大いに役立ったので機会があれば書きたいと思う。さて、私が高校1年の頃から使っていたリュックサックのファスナーが遂に壊れてしまい、そろそろリュックサックを買い替えたいと思っていたので石井スポーツ吉祥寺店へ。私はこれまでに青春18きっぷを利用した旅行を2度行っているが、やはり身軽にあちこち移動したければリュックサック1つに荷物をまとめることが不可欠だと強く感じる。そのため、下記のサイトを参考にしながら実際に店頭で色々なリュックサックに触れ、旅そして今後の大学生活のお供とするリュックサック選びを行った。
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結局上記サイトでも紹介されている[カリマー]tribute 40 Blackを選んだ。雨天時に使用できるリュックサックカバーが付属しているほか、上の画像のように2箇所に差し込み式バックルがあるため安定性も抜群である。パソコン用のポケットもあるので大学生の普段使いにも便利だ。また、大容量のため1週間程度の着替えであればなんとか入れることが出来るので、荷物はこれひとつで済む。帰宅後は着替えや歯ブラシ、充電器、容量大きめのモバイルバッテリー、車内で読むための本を数冊選んで適当に荷造りをして就寝。
1日目 (渋谷〜福島)
出発&初日の宿選び
前日に少々夜更かしをしてしまったので始発に出発しようと思っていたが7時に起床。ひとまず渋谷に向かう。最初は宇都宮に向かうわけですが、どうやら乗り換える駅を「間々田」とするか「赤羽」とするかの2パターンがあるよう。駅員さんに間々田乗り換えを勧められたため、湘南新宿ラインに乗車。
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宇都宮までの車内でせっせと本日の宿探し。初日の今日は福島駅で1泊することを決定。寝ることが出来れば良いですから、お金も節約したいのでホテルの類ではなくネカフェやゲストハウスの類を念頭に探してみると「La Union 福島(ラウニオン)」というゲストハウスを発見。世界中を自転車で旅したという店主が「街と旅の思い出を繋ぐ拠点となれるような場所」を目指して作ったという。そんなコンセプトとお手頃な価格に惹かれて初日の宿をここに決定。当日の予約が出来るか一抹の不安はあったものの、無事公式ページから予約出来てほっと安心。
宇都宮駅
そうこうしているうちに宇都宮駅に到着。乗り換えまでの時間を利用して、駅ブラ。駅前にはヴィーナスをモデルにしたという餃子像が。構内に戻り、遅めの朝食として銀だこを名物レモン牛乳と共に。餃子は今日の目的地福島で食べるつもりだったので食べず。東京からすぐ来れるので、いつかリベンジしたい。この後は黒磯、新白河を経て郡山へ向かう。
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郡山駅
新白河での乗り換え時にふと自販機を見ると、福島の「あかつき」という桃を使用したストレートの桃ジュースを発見して購入。ストレートというのはいわゆる「濃縮還元」ではなく絞ったそのままという意味。高校時代に鉄オタの友人に誘われて初めて鉄道旅行をした時に、JRの自販機にあるご当地ドリンクの存在を教えて貰った以降気にしていたが、新白河駅にもあった。桃を食べているようなとろっとしつつもすっきりとした甘さが最高の一本だった。(そしてネクターって正直よく出来ているなと思った。)
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郡山では、福島に住んでいる友人の勧めで「まぜそば 凜々亭 郡山本店」へ。店内はかなり賑わっており、ガタイのいい人も多くどうやらボリュームが多いお店のよう。びびった私は並盛りにしたものの、油も重すぎず旨みがガツンとくる美味しいまぜそばだったので大盛りにすればよかったと後悔。その後は科学館をぶらぶらしたり、明日以降の旅程の目処を立てたりしながら時間を潰したのち、福島へ。
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福島駅
福島に着いたら駅前のストリートピアノで男子高校生たちが交代で「Summer」を弾いており、夏の終わりをしみじみと。宿泊先に荷物を置いてしばし休憩。想像以上にゆったりできるスペースがあり、小学校の頃の自然学校(1泊2日で自然の中で過ごすキャンプ)ぶりの2段ベッドに興奮。スマートフォンの充電や2,3時間の仮眠をとった。
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その後、近くにあった評判のラーメン店「自家製麺うろた」へ。こちらも前述の友人の勧めで。注文してしばらくすると、こってりな見た目のスープが登場。しかしながら、醤油よりも鶏の旨みが前面に来たスープはくどくなくどっさりと入ったネギと相まって寧ろさっぱり。麺やチャーシューはどこか博多とんこつラーメンを感じる細麺とあっさりチャーシューでこんなところで望郷の念が湧いてくるとは思わず。ラーメンを食べた後は宿泊先に戻って就寝。
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2日目 (福島〜仙台)
福島の朝
前日の寝不足と疲れで、遅めの起床。10:00のチェックアウト時間に対して起床したのが9:30過ぎで少々焦ったが、荷物が少なかったことや前日にシャワーまで済ませていたことでなんとか時間通りにチェックアウトすることが出来た。件の友人の勧めで「中国料理 珍満賓館」へ。開店と同時に入店し、回転から10分程でほぼ満席に。地元の方々に愛されているようで、老夫婦の姿が多く店員さんと楽しそうに話している姿が大変印象的だった。運ばれてきた料理は、甘辛い味付けで私の好み。そしてなによりこのボリュームで600円という圧倒的コスパに驚嘆。
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起床して30分後に食べるボリュームではなく、30分ほどかけてなんとか完食。そろそろ福島を離れるかと思っていたが、福島の桃は食感などが異なるという前情報で気になっていたことを思い出し、「CANDY-DO 笹谷本店」へ。出てきた桃スイーツは福島特産の「あかつき」をふんだんに使った一皿。中央にまるまる1個乗ったあかつきに加えて、あかつきのジャム、アイスとこれでもかとあかつきが使われていた。肝心のあかつきであるが、確かにわたしの知る桃とは全然食感も味も異なるものだった。りんごに近い歯ごたえとシャリシャリとした触感とやさしい甘さに驚きつつも美味しさゆえに食べ進めた。スイーツは別腹とはよく言ったもので、とてつもないボリュームだったもののするりと完食。
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その後、本日の目的地を仙台に定めて移動を開始し、車内で初日同様宿を検討。少し探すと、仙台駅から10分ほどの場所に「宮城ゲストハウス宿や萩」というゲストハウスを発見。駅チカでありながら、2500円という安さと口コミの良さに即決。こちらも当日の電話でありながら快く、宿泊を引き受けてくれた。翌日も1日仙台観光にあてることにして、2泊で予約。
白石駅
本日は仙台までたどり着ければ良いので途中「白石駅」で下車。白石城を注意に周囲を観光。白石城にてせっかくならばと武家屋敷とのセット入場券を購入。白石城は関ヶ原の戦い後、明治維新までの260余年間、伊達家の重臣片倉氏の居城であったそう。戦国Basaraとのコラボイベントも行っているようでファンと思しき人もちらほら。戦国武将好きの知人へのお土産を買って城を後に。
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武家屋敷の道中で、道の沿うように流れる小川の水の綺麗さに感嘆。また、駅に戻る途中で二重扉のコンビニを目撃し、「雪国に来たんだなあ」という実感が湧いた。ちょうど周辺の高校の下校時間と被り、駅のホームで一緒に電車を待つような形に。九州出身の私からすると、色白な人が多いような印象を受けた。服の着こなしもどことなく違い、同じ日本の中とはいえ異文化圏に来たのだなということを実感。そしてここから本日の最終目的地である仙台へ。
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仙台駅
仙台駅に着いてまず感じたのは謎の安心感。福岡が地元の私は、東京や大阪はどうも都会すぎて落ち着かない。一方で博多(福岡)と仙台(宮城)はともに地方中枢都市ということもあってか似たような雰囲気で落ち着く雰囲気。本日の宿「宮城ゲストハウス宿や萩」に行きがてら、私が愛飲しているケンタッキーのレモネードソーダを購入。
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宿泊先でオーナーに挨拶して荷物を置いてから夕食にはまだ早いので市内を散歩。今はなき九州大学箱崎キャンパスの空気を感じる東北大学を散策したり、道中の地下鉄のロゴマークが福岡のものに酷似していることに驚いたりしながら2時間程度散歩。
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散歩の後、オーナーおすすめの牛タンの店「山梨」へ。厚切りの牛タンとテールスープを楽しんで宿泊先に戻った。宿泊先に繁忙期にふらっと手伝いに来るという旅人の男性がおり、「どこから来たのか」と聞かれて「東京です」と答えればなぜがすぐに東京大学の学生であることを見抜かれてしまい半ば強制的にイギリスから来たという女性と会話することに。後に彼女とは宿泊する部屋も同室だと判明。博物学を専攻しており、ヴィーガンだという彼女は明日以降も色々な博物館や美術館を巡るそう。ヴィーガンならではの苦労や日本に来た理由などを教えていただき、次回以降東京に来る機会があれば是非会おうと約束をして、連絡先を交換。お互い明日もたくさん観光するつもりということもあり、話もそこそこにして就寝した。
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初めてのノープラン旅、不安がありつつもゲストハウス宿泊の醍醐味である他の旅人や現地民との交流も出来て大満足。自分のペースで様々な観光地やグルメも堪能出来たので、明日以降の旅にも期待に胸を膨らませた。