自分の中に巣食う差別意識とたたかう
福祉の仕事をしていながら日々感じることがある。自分は、障害を持つ人々に対して差別意識を持っていない と自信を持って言えるだろうか?
駅のホームで車椅子に乗る人を見ると、思わず目がいく。駅員さんがスロープを持ってきて、設置し、乗り込む。彼/彼女が「ありがとうございます」と会釈する。この一連の流れを見てしまう。
「見ること」と「差別をすること」は別である。しかし「見てしまう」のは、相手を「自分と違う存在」だと認識しているからではないか?ずっとこの疑問とたたかっている。
相手が自分と似た存在(20-30代、女性、アジア人)であればあるほど、日常の中で「見てしまう」ことは少ない。
歳が離れていたり、肌の色が違ったり、特徴的な歩き方をしていたり、「自分と違う」人だから見てしまう。
私の中にも差別意識はあるのかもしれないし、無いのかもしれない。それは私にもわかっていない。
ただ、こうして自分の差別意識を内省することは反差別的な態度だと言えるのではないかと、未熟ながらに思う。