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アメリカ妊娠出産記 - 妊娠中期後半(22~27w)

アメリカでの妊娠出産の記録。今までの妊娠記録はこちらのマガジンにまとめているのでぜひ。


妊娠22週目

4回目の妊婦健診

いつも通り心音を聞いて「いいね!」で終了。すんごい早い。「何か気になることはある?」と言われたので、計画中の旅行について聞いてみた。

夫の会社が突然一週間の「有休奨励日」を設けてきたので、急遽ロッキーマウンテン国立公園への旅行を考え始めた私達。前々から行きたい場所ではあったけど、なんせその名の通り山なので標高が高い。つまり空気が薄い。それって胎児に悪影響なのでは?と心配になり、主治医のOKが出たら予約しようと夫と話していた。

彼女の反応は、「オッケオッケー!リフレッシュしておいで!」だった。

軽ッ!

山だよ?標高高いんだよ?大丈夫かな?と何度も聞いたけど調子は変わらず、「疲れたらこまめに休んでね!」で終了。

私が心配しすぎなのか?ありがたいことに経過が順調なので主治医もこんな調子なのかも。

満を持して二度目のエコー

18週の頃に予約していたクリニックへエコーをしに行った。時間をかけてじっくり見てもらえると聞いていたので、夫と娘も一緒に行くぞ!と気合を入れていたのだが、なんと予約の前日にクリニックから送られてきた注意事項に「18歳未満の子どもは入れません」と書かれていた!ショック…

仕方がないので夫と二人でクリニックへ。
本当にじーっくり、ここまでする?と思うくらい丁寧に見てくれた。これが足だね、これが手だね。あ!今お腹の中で指を咥えているね。と見ていくのはとても可愛らしくて愛おしいのだが、あまりに長い時間なので見飽きてしまい寝そうになった。やはりこれは多くの妊婦にとっては終始感動のモーメントなんだろうか…?

「なかなか顔が見れないのよね」「顔がねー」と何度も顔を見ようと頑張ってくれていたんだけど、これはアメリカ人の友人曰く、エコーで胎児の顔を見ることに並々ならぬ情熱を注ぐ妊婦がいるかららしい。私はそこに全くこだわりがないので、早く伝えればよかった。

日米の妊婦健診やエコーの違いについてはこちらのエピソードで話してます。13:05からその話題になるのでよかったらぜひ。

妊娠23週目

ようやく訪れた平穏な日々…?

気がつけばつわりによる吐き気も消え去り、平穏な日々を過ごしている。といっても基本は引きこもり生活。午前中に仕事をしたりPodcastを収録したりした場合、もうそれだけで一日のエネルギーを使い切ってしまう。横になっているとあっという間に娘のお迎えの時間になり、一日が終わる。今更すぎるけどここから体力をつける方法ってあるんだろうか(こんなことをぐだぐだ言っていないでさっさと運動すべきなんだろうけど…)。

こんな状態なので休日のお出かけも悩ましい。週末はビーチに出かけてひたすらパラソルの下で寝転がっていた。これもありっちゃあり。

妊娠24週目

旅行へ行ったらどうなったか

主治医へ事前に確認したロッキーマウンテン国立公園へ行ってきた!で、どうなったかというと…

見事に標高の高さにやられて家族全員ダウンした。泊まったホテルの標高が思いの外高く、それにやられてしまった。

初日は私は何ともなし。夫と娘が不調を訴え、「妊婦より二人がキツいなんてねーははは」なんて余裕をぶっこいていたら、二日目は私が不調。なんなら夫と娘は体が慣れたのか回復。

三日目は全員持ち直したので観光。車で標高11,796ft(約3,596m)の地点まで行った。富士山の頂上が3,776mなのでかなり高い。

そして翌日、私が発熱。
その翌日、私は解熱したものの夫がダウンし娘も発熱。

一週間の旅行のうち、家族そろって出かけられたのは三日目だけであとはホテルにこもって終了した。何しに行ったんだ…

最終日、空港に向かうべくまずは標高の低い街まで移動したところ、娘が劇的に回復した。夫も体中から痛みが消えた、とのこと。
娘は発熱していたので高山病と言うよりは風邪なのかな?と思っていたけれど、完全に高山病だったみたい…。

と言うことで無事にテキサスに帰ってきた。通常の空気、最高!

妊娠25週目

まさかの停電生活

ハリケーンベリルがテキサスに上陸し、三日半の停電生活を余儀なくされた。一難去ってまた一難すぎる…!
この停電生活についてはここでは語りきれないので、よかったら別で書いたnoteを読んでもらえると嬉しいです。停電したらどうなるかなんて十二分に知っているつもりだったけど、体験するとこれもできない、あれもできないの連続で。友人たちに助けられてなんとか乗り切ることができたけど、本当に大変だった…。

ちなみに、電気が復旧した翌日にPodcastの収録があったので、この停電生活についてPodcastでも配信しています。こちらも隙間時間などにぜひ…!

妊娠26週目

5回目の妊婦健診

ロッキーマウンテン国立公園へ行ったこと、そこで体調を崩したことが胎児に悪影響を及ぼしていないかがとにかく心配で、主治医に聞いてみた。すると「全然大丈夫!標高が高いのは胎児に良いと言われてるのよ〜」なんて言われる。ほ、ほんまかいな???
「酸素はまず胎児に供給されて残りがあなたに届くから、あなたは最悪の気分だったと思うけど赤ちゃんは全く問題ないよ。」とのこと。これを聞いて胸を撫で下ろす。
事前に相談してOKをもらったから行ったわけだけど、あんなに体調を崩すのは予想外だったのですごく不安だった。心音も正常値とのことで、良かった良かった。

そしてグルコーステストなるものを受けた。妊娠糖尿病の検査とのこと。350mlくらいのオレンジ色の液体が入ったペットボトルを「今これ全部飲んでね」と渡される。今!全部…!ちょうど喉が渇いてたからいけた。一時間ほどして採血し、血糖値がどうなったかをみるみたい。

ぐんと大きくなったお腹

妊娠初期に吐きまくっていたこともあってか、そこまで大きくなっていなかったお腹。娘を妊娠したときは食べづわりだったこともあって体重が増えまくり、産後になかなか減らないまま今まで来てしまったので、体重が増えすぎていないこと自体は嬉しい。吐くのは本当に辛かったけど。

ただここに来てお腹がぐんと大きくなり、重くなった。何をするのにもよっこらせ、という感じ。ゆったりしたパンツを履いているつもりなんだけど、座っているとそれも苦しく感じる。

まだギリ仰向けで寝れるが、快適ではない。ただ横向きになると胎児がものすごい勢いで暴れてくる。なんだこの向きは!変だぞ!ポコポコポコ〜!!

パンチかキックか知らないがすごく強いし、四六時中動き回っている。娘を妊娠していたときは「あ!動いた!触ってみて!」と急いで夫の手をお腹に当ててもシーン…「あ、止まっちゃった…」なんてこともしょっちゅうだったけれど、今回はもういつでもいける。お腹が波打つので目視でも動きがわかる。こういうのって妊娠後期じゃなかったっけ???男子だから???

どんな暴れん坊が生まれてくるのかと本当に怖い…。

妊娠27週目

糖尿病ではないが貧血です

グルコーステストの結果が送られてきた。全て Web上で見られるのは本当に便利。

血糖値は問題なかったものの、RBC・HGB・MCHC が "Low" である、という結果。いや、なんのこっちゃ。調べてみると全て貧血に関わるもの。妊婦はよくなりがちらしいけど、私はそもそも昔から貧血気味なんだよな…よく立ちくらみがするし。

病院からわざわざ電話がかかってきて「鉄分のサプリを摂るように」と言われた。一応摂ってはいたのだけれど忘れがちだったのでちゃんとせねば。アメリカでは小麦粉に鉄分が添加されてるので、小麦を食べるのも鉄分摂取に繋がる!大好きなパスタを食べまくる大義名分ができた。

どんどんままならなくなる日常

今に始まったことではないけれど、いよいよ日常のあちこちに支障が出ている。
内臓が常に胎児によって圧迫されているのでご飯を食べるとすこぶる苦しいとか、長い時間椅子に座るのがしんどいとか、たいしたことをしていないのにすごく疲れるとか。

長い階段や急な階段は休憩なしには登りきれない。今までは登れていた家の前の階段も、ゼーハーしながら登る始末。

寝転んでから起きる時に腰が痛むようになってきた。一度横になると起きるのがしんどいし、かといって寝転ぶ姿勢がベストかと言われれば難しい。寝苦しいので大きな抱き枕を買ったのだけれど、抱き枕って寝返り打つ時はどうするんだろう。抱えたまま寝返るのかな?上手く使いこなせていない…。


妊娠中期はここまで。後期に続きます。

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