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アメリカ妊娠出産記 - 妊娠後期前半(28~33w)

アメリカでの妊娠記録も後期に突入。今までの記録はこちらのマガジンにまとめているのでぜひ。

妊娠28週目

最後のエコー

3回目のエコーを受けにクリニックへ。周囲から「エコーは初期・中期・後期に1回ずつの計3回」と聞いていたので、28週で3回目って早すぎない?という気持ち。生まれる直前にするものかと…。もしかすると私の病院は3回以上するのかも?

なんて思っていたら、30分くらいエコーした後に
「何も問題ないね!もうこれでエコーはおしまい!」とあっさり告げられた。え!やっぱりこれが最後だったんだ!!

今回は胎児の顔が割とはっきり見え、「顔が見えたね!!」「かわいいね!!」とエコー担当の女性が連呼していた。
その後やってきたドクターも開口一番に「今回は顔がよく見えたね!おめでとう!」と言ってきたので、やはり顔が見れるというのはよほど大事なことらしい。

私個人としては、顔云々よりも、赤ちゃんがいるという実感が持てるのがエコーの良いところだよなあ、と思う。

画面に映る我が子の顔を見ながら「赤ちゃんだ!」と言うと「それはそうでしょ!」と返されたのだけど、胎動と心音だけじゃ実感がわかないんだもの。日本だと健診のたびにエコーで見て体長を測ったりするから、大きくなってるなあ〜と割と実感できていたんだけど。

書類手続きで苦労が伝わる

出産前に必要な諸手続きがあると言われ、病院の出産センターなるところへ。「付き添いは一人までOK」と言われ、手続きだけなら一人でいいかな?と思いつつ夫にも来てもらった。

記入する書類は多岐に渡り、万が一の際の輸血への同意書や、バースプラン(どのように産みたいか希望を書く。陣痛時の痛みに対して薬を飲みたいか、麻酔したいかなど。選択肢にアロマセラピーまであってびっくり)、生まれた赤ちゃんへのワクチン、病院からの祝膳のメニュー希望まであった。

それぞれの書類の説明を受けて目を通してサインして、一時間とかからず手続きは終了。

帰りの車で夫から「何個かわからない単語があったわ。かやこはスラスラ答えててすごいな。これは大変だわ。○○さんが、奥さんは英語が苦手だから妊婦健診は全部付き添ってたって言ってたのがわかった。これは英語が苦手な人には辛すぎる。」と言われて

そ〜〜〜〜〜〜でしょ〜〜〜〜〜〜?!?!と全力で言った。笑

私も決して全てを理解できているわけではなく、文脈で大意を読み取って「こういうことだろうな」で対応していることの方が多い。だって聞き取れない単語やわからない単語をいちいち聞き直していたら何も進まないから。薬や処置などの医療に関わるところは調べたり聞いたりするけど。

この病院でのやりとりがいかに大変で精神を削られるか、というのは日々夫に伝えているし、夫もいつも寄り添ってくれているのだけれど、直に感じ取って理解してもらえたのはとても嬉しかった。私、頑張ってるんだよおおおおおお!

ドン引きされた、麻酔費用保険適用外

上記手続きで記入したバースプランの中に「陣痛中の麻酔について」の項目があった。麻酔を希望する・しないや、打つタイミング(医師のタイミングで打ってOK、自分が許可を出すまで打たないでほしいなど)についての希望を書くことができる。

妊娠17週目の記事に書いたが、私の加入している保険(夫の会社が選んだもの)では、無痛分娩の麻酔費用は、医師の指示でなければ保険適用外である。

私自身は全力で麻酔を希望したいけれど、それをここに書くとどうなるんだろう?と思い、手続きを担当する女性に聞いてみた。

「私の保険では、医師が指示しない限りは麻酔費用が保険でカバーされないんだけど、ここで『麻酔を希望する』と書いたら医師の指示ではなく私の希望として扱われちゃうかな…?」

これを聞いたときの、その女性の驚いた顔。

「え?!?!なにその保険?!そんなのあるの…?聞いたことない!!どの保険なの?!」

もうめちゃくちゃ引いてた。

「保険自体はアメリカの保険会社のXXってプランなんだけど、それを契約している大元は日本の保険会社なんだよね。日本では自然分娩が当たり前で、無痛分娩はちょっと贅沢みたいな位置付けだから、、、日本基準に合わせて麻酔費用はカバーしないんだと思う。」と伝えると、彼女に火がついた。

ぜ、い、た、く〜〜〜〜〜〜?!?!麻酔は贅沢でもなんでもなく基本だから!!この件、主治医にはもう伝えた?!伝えたのね!Good!私にできることがあればなんでもいって!そんなのおかしいわよ!」

贅沢という言葉のチョイスは大袈裟すぎたかな、とは思うものの、彼女がめちゃくちゃ憤ってくれて、すごく救われた。そうだよね、やっぱおかしいよね、私も怒っていいよね、と思えた。現実はなにも変わらないのだけれど、味方が増えて嬉しい。

妊娠29週目

出生証明書の発行手続き

出生証明書とソーシャルセキュリティーナンバー(日本のマイナンバー的なもの)の発行手続きをオンラインでするように、と病院から案内をもらった。これらはパスポートの発行などに必要で、生まれてしばらく経ってから焦って手続きする人も多いのだとか。
私たちは来年に本帰国を予定していることもあり赤ちゃんのパスポートが割とすぐ必要になるので、絶対にやらないといけない。

この手続きで出てくる英単語がまたややこしい。ググってもバシッと意味が出てこなかったりして四苦八苦。なんとか手続きを終えられたけど、ちゃんとできているのか不安〜〜〜〜〜。

妊娠30週目

6回目の妊婦健診

いつも通り問診と心音チェックで即終了かと思いきや、今回はワクチンを打った。

診察室に入ったらいきなりナースから「Tdapというワクチンが今日打てるけどどうする?」と聞かれて、同意書と資料を渡された。え、いきなり?

打つ打たないはあなたの判断だし、妊娠36週までに打てばいいから今日は打たずに次の診察までに考えておくのでもOKよ。今日打つなら同意書にサインしてね〜と。
ナースが退室した後に急いでググる。ふむふむ、打っとこう。

二の腕の筋肉に打つと言われてビビったけれど、全く痛くなかった。その後数日、打った方の腕を上げるのが少し痛かったくらい。

今回以降から、妊婦健診は4週間1回から2週間に1回になるとのこと。いよいよ近付いてきた感がある…!

妊娠31週目

絵本を読むのも息切れする

夜寝る前に絵本を読むのが娘のルーティンなのだけれど、長い絵本だと読みながら息切れするようになってきた。ゼェハァ言いながら絵本を読む日が来るとは…。

たくさんもらえたベビーグッズ

気付けば色んな方が色んなものを譲っていただいた。特にベビー服は当分買わなくても良さそうなくらいもらった。現時点で自分たちで購入したのはベビーカーとカーシートのみ。娘のときのは先んじて色々揃えていた気がするけど、今は「え、何がいるっけ??まあ生まれてみないとわかんないしなー」みたいな気持ち。ゆるっゆる。

妊娠32週目

7回目の妊婦健診

担当医との面談は10分とかからず終了。毎度ながら早い。妊婦健診は2週間おきのはずだけど、経過良好だし次は3週間後で良いよ!と言われる。心音だけでそんなわかるの?といまだに疑問だけど、まあ大丈夫なんでしょう。

28週のときにエコーはもうおしまいと言われたけど、逆子じゃないかとか、臍の緒が巻き付いてないかってどうやって確認するの?と聞いてみた。
赤ちゃんの位置は36週あたりにもう一度エコーで見るけど、臍の緒はずっと動いてるから確認しないよー、とのこと。臍の緒が胎児の首に巻き付いて…て割とよく聞くトラブルだと思っていたけど違うのかなあ。

ちなみに「臍の緒」を英語でなんて言うかわからなくて "tube" と言ったんだけど、わかってくれた。正式には "umbilical cord" と言うらしい。覚えられる気がしない。

我が子、蹴られる位置からも逆子っぽい気がするけど、位置を確認したときに逆子のままだとどうなるんだろう?日本で娘を妊娠していたときは逆子体操をやるように言われたけど、アメリカでもそんなことあるのかな。

妊娠33週目

日常生活がしんどすぎてトドになるしかない

お腹の大きくなりようが凄まじい。妊婦健診のたびに体重は計るものの、日本のように母子手帳に記録されるわけではないので、一体初期からどの程度増えたのか正確にはわからない。多分8kgくらい増えてると思う。重い…!

つわりの時のように吐き気が酷いわけではないけど、うっすらとしんどい。体に正直に過ごすなら何もしたくない。ソファに腰掛けても、ベッドに横になっても、うっすら気持ち悪かったり、息苦しかったり、違和感がすごい。

そしていよいよ、夜中に尿意で目が覚めるフェーズに突入した。赤ちゃんが大きくなり膀胱が圧迫されるから。この時期のことを産後の夜中に授乳する予行練習と言ったりするけど、そんな練習いらんのよーーー!生まれたら当分ぐっすり眠れないんだから、今くらい朝まで寝かせてくれ、という気持ち。


妊娠後期前半はここまで。
次でいよいよ妊娠記録は最後です!

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