元気な日本に
公共政策部を設置し、2週間が経った。今日明日に必要な仕事から、数年先を見据えた種蒔きまで、ぱたぱたと働いている。
この部署について社外でよく聞かれるのは、なにをするのか?と、総勢何名の部署なのか?ということ。そして、部署の基本方針を話してから、体制の話をすると、驚かれる。え、それ、1人でやるのですか?と。
創業117年のデンマークの老舗は、その海上輸送という強みを維持しながらも、物流全体を担える体制づくりを5年前からコツコツと続けている。
陸・海・空と、物流をぶつ切りするような担い手の論理からは卒業して、「すべての人」にとって使いやすいシステムと、それを運営するしなやかな組織を作ろうと、日々もがいている。
といったことを踏まえると、組織として、できること・やりたいこと・やるべきことの対象範囲も、波紋のように拡がっていく。そしてそれらに日本の政策を重ねると、そこここで尽力できる分野が浮かび上がる。
サプライチェーンの強靭化、脱炭素化やデジタル化、そしてそれらすべて掛け合わせる地方創りなどは、その一例。日本支社を開設してから74年。日本を元気にするために、使えるものは使ってもらえるようにしていきたい。
日本を元気にしたいという意欲は、自分の原動力でもある。きっかけは米国から帰国した際に覚えた、閉塞感と人々のどんよりした雰囲気。学生生活や就職活動を通じて、その問題意識が色濃くなった。社会に出るからには、なにか意味のある価値を日本にもたらしたい。
「志があるのなら、自分でキャリアを作っていかなければならない」と、複数の面接担当者が言った、いまの会社に入った。ここにきて、その志と向き合っている。
1人でやるという仕事は、今までもこれからも無いのだろう。会社には8万人の仲間がいて、社外にも応援してくださる人たちがいて、その中を自分はやはりぱたぱたと走り回る。
そしてときどき振り返れば、日本のそこここに小さな花が咲いている。そんな仕事ができる集団にしていきたい。
最後まで時間を使ってお読みいただき有難うございます。投稿内容が少しでも何かの足しになっていたら嬉しいです。時節柄、どうぞご自愛ください。