復讐のお作法

最高の復讐はあなた自身が幸せになることです。

よく「嫌な上司 仕返し」とか「知人 復讐」みたいな言葉で調べると出てくるサイトにこんな文言が書いてある。仕返ししても気持ちは晴れない、いつまでもそんな人間に固執しても運気が下がる……エトセトラエトセトラ。

私が少しでも素直で可愛げのある人間だったら「あっ、そうなんだ〜やっぱり仕返しなんてやめて気分転換にパンケーキでも食べいこ♡」みたいなことになるんだろうけど、悲しいかな自分には素直さや可愛さのかけらもないのでそのままブラウザバックして「復讐 確実 方法」とかで検索し直している。

私は復讐大賛成派だ。


すごく心を傷付けられた人間が「最高の復讐は幸せになること!」なんて言われたところで納得できるわけねーだろーが!

むしろ復讐すればスッキリして幸せになれるわ!!

って思っている。自分が幸せになったところで相手が不幸になるか分からないし、そもそも自分にしたことを忘れてのうのうと生活してるってことを考えたら、そんな言葉がまやかしだってすぐに判る。だから苦しんでる人がいたら、「自分が悪かったんだ」とか「自分が我慢すれば」とか「忘れよう」なんて無理に思わなくていい。悔しければとことん呪ってやり返せばいい。

ただ、私の中でひとつだけルールがある。


それは「自分が不利にならないようにすること」だ。


相手に執拗な嫌がらせをしたり、暴力を振るったりすると自分も悪くなる。だから、絶対に「第三者から見て悪いこと」はしない。あくまで正しいことをする。
そのための準備は絶対怠らない。
証拠はできる限り集めて準備する。
相手側の人間に有益になるように働く。
これを徹底する。
感情に任せてしまうとこういう部分を疎かにして自分にしっぺ返しがくることになるから、そのエネルギーを「絶対にこの復讐を成功させる」という執念に変換して、ひたすら準備をする。

不思議なことに、この準備をしていると、それにめちゃくちゃ集中するからか少し冷静になれる。自分の新たな能力やガッツに気づいたりする。最終的に、その復讐の準備が全て整ったとき、「実行するか否か」を自問できるようになる。実行してもいいし、「やっぱりバカらしいからやーめた」と実行しなくてもいい。実行しなくても、話のネタくらいにはなってくれる。
(ただ、証拠はすぐに処分しない方が良い。時差で相手方から更なる攻撃がくる場合があるので、そのときにすぐに実行に移せる)

要は、「相手を責めてもしょうがない」なんて感情のやり場を失って鬱になってしまったり、「幸せにならなきゃ」とマイナスな感情を否定したりしなくていいよって言いたいのだ。もっと自分勝手になっていい。せめて感情くらいは自由であらせてくれ。

感情的になりすぎて自分の評判を落とすのは馬鹿らしい。でも感情を溜め込んで病んでしまうのはもっと馬鹿らしい。だから心を傷つけられたそこのアナタ、ちょっとだけ復讐の「準備」をしてみませんか。

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