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世界中の教会で歌われるアニソン『Lilium』

(蛙๑╹ω╹๑ )<こんにちはカエルです。

カエルには昔から好きな漫画があって、高校時代に親友から教えてもらった漫画で『エルフェンリート』という作品なんですけど。

2002年から週刊ヤングジャンプで連載された作品で、2004年にはアニメ放送もされました。

そのオープニング曲として作られたのが、

『Lilium』

です。

(蛙๑╹ω╹๑ )<OP映像も良いのでYouTubeでご覧ください。

作詞・作曲 小西香葉、近藤由紀夫
歌 野間久美子

ちゃんと日本の作曲家、アーティストによって手がけられた楽曲ですが、歌詞はラテン語で構成されており、タイトルもラテン語の「百合」に由来するものとなっています。

さらに歌詞は、

旧約聖書「詩篇」

新約聖書「ヤコブ書」

グレゴリオ聖歌「キリエ・エレイソン」

賛美歌「めでたし世の希望なるマリアよ」

から抜粋されている事から、『讃美歌』として海外で歌われる事の方が有名という、特異なアニソンとなっています。

【Lyrics】 Latin<English>(日本語)

Os iusti meditabitur sapientiam <The mouth of the righteous speaks wisdom>
(正しき者の口は叡智を綴り)
Et lingua eius loquetur iudicium <That tongue will speak of justice>
(その舌は正義を語るだろう)
Beatus vir qui suffert tentationem <Blessed is the man who endures temptation>
(誘惑に打ち勝ちし者は幸いなり)
Quoniam cum probatus fuerit accipiet coronam vitae <For when he is tried, he shall receive the crown of life,>
(来るべき日に、命の王冠を授かるのだから)
Kyrie, fons bonitatis <Oh Lord, the fountain of goodness>
(ああ主よ、善良の泉よ)
Kyrie, Ignis Divine, Eleison <Oh Lord, holy flame, mercy>
(ああ主よ、聖なる焔よ、憐み給え)
O quam sancta, quam serena, quam benigna <Oh, how holy, so bright and compassionate,>
(ああ、なんと聖なるかな、かくも晴朗で、慈しみ深く、)
Quam amoena esse virgo creditur <And what a beautiful virgin!>
(そして、何と麗しき処女であろう)
O quam sancta, quam serena, quam benigna <Oh, how holy, so bright and compassionate,>
(ああ、なんと聖なるかな、かくも晴朗で、慈しみ深く、)
Quam amoena O castitatis lilium <How pleasant Oh, lily of chastity!>
(麗しきかな、ああ、純潔なる百合<リリウム>よ)

Ah

Kyrie, fons bonitatis <Oh Lord, the fountain of goodness>
(ああ主よ、善良の泉よ)
Kyrie, Ignis Divine, Eleison <Oh Lord, holy flame, mercy>
(ああ主よ、聖なる焔よ、憐み給え)
O quam sancta, quam serena, quam benigna <Oh, how holy, so bright and compassionate,>
(ああ、なんと聖なるかな、かくも晴朗で、慈しみ深く、)
Quam amoena O castitatis lilium <How pleasant Oh, lily of chastity!>
(麗しきかな、ああ、純潔なる百合<リリウム>よ)


荘厳でありつつどこか哀しさを感じるのは、この曲が『エルフェンリート』という作品の為に作られたからに他ならず、

人間の遺伝子の突然変異によって生まれた、頭に2本の角が生え、見えない腕の特殊な能力を持つ女性型ミュータント・二觭人ディクロニウスの少女ルーシー。
彼女は新人類「ディクロニウス」のオリジナル(ミトコンドリア・イブ)であり、生殖機能を持った唯一の個体として研究されていたが、研究所を脱走した際にコウタという青年と出会う。

ルーシーは脱走時に頭部を撃たれた衝撃で生まれは別人格「にゅう(コウタ命名)」とディクロニウスの種としての本能である「DNAの声」の3つ性質を持っており、人類を絶滅させようとするDNAの声と、それに抗おうとするルーシーとにゅう、そしてヒトであるコウタやその仲間たちの物語が描かれている。

さらに、研究所で実験台にされ、生殖機能がない「ジルペリット」と呼ばれるディクロニウスや、ジルペリットを操作する研究所員。
ディクロニウスを殲滅するために動く警視庁特殊急襲部隊(通称:SAT)の隊員。

など、多くのキャラクターと組織が動き、人類ヒト新人類ディクロニウスの対立と愛憎が描かれている。


(蛙๑╹ω╹๑ )<けっこうグロめだから好みは分かれる作品だけれど、ストーリーが深く、キャラクターのバックグラウンドの描かれ方など没入感が強い作品で面白い。

作品は各種配信サービスで観ることができる。

https://watch.amazon.co.jp/detail?gti=amzn1.dv.gti.5ea9f557-8568-fbf8-b194-b78247ba24e6&territory=JP&ref_=share_ios_season&r=web


で、カエルは定期的に『Lilium』を聴きたくなるのだけれど、色んな人や団体がカバーしていたり、色んな場所で歌われたりしていて、興味深い。

Vtuberグループにじさんじの 町田ちま だったり。

モスクワのチャイコフスキーホールで男性合唱されてたり。

そもそも公式に男性ver.が存在しており、アニメ本編でも使われているので、聖歌隊との親和性が高い。

スペインのクリスマスコンサートでも歌われる。
完全に讃美歌。


事実、エルフェンリートは海外人気の方が日本国内より高い(国内評価ももちろん高い)そうなので、音楽の力ってのはやっぱりすごいなぁ。
と思うわけです。

(蛙๑╹ω╹๑ )<音楽がアニメを知るキッカケになるなんて事は、素敵な事ですよね。

さて、もう何回か『Lilium』をリピートするか。

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