【noteで学ぶ睡眠の化学②:レム睡眠・ノンレム睡眠の役割】
こんにちは(o・ω・o)虫圭です。
noteを見てくださってありがとうございます。
「よく眠れた」
最近そう感じたことはありますか?
前回、人類の80%の人は『バリアブルスリーパー』というタイプで、7〜8時間の睡眠が、本来は必要である。
という話をしました。
「私は毎日8時間以上、きっちり睡眠を取っている」
と言う方は現代ではそう多くないと思いますが、一方で、
「毎日十分な睡眠時間を取っているのに、疲れが取れない。寝た気がしない」
という方も、少なからずいると思います。
実は、良質な睡眠には多くの条件が存在します。
そして良質な睡眠に深く関与しているのが、レム睡眠・ノンレム睡眠です。
今回は寝ている時に起きる私達の「睡眠の段階」について紹介します。
さらに次回は良質な睡眠を阻害する悪習慣について紹介していきます。
■レム睡眠・ノンレム睡眠の役割
レム睡眠・ノンレム睡眠という言葉耳にしたことがあると思いますが、その差は意外と詳しく知らないものです。
ましてや「それぞれの睡眠の役割」について詳しい人はかなり少ないのではないでしょうか?
□レム睡眠とは
身体は休息状態にあるが、脳が活動して覚醒状態にある状態。
脊髄のレベルで筋肉への情報伝達が遮断されて、運動機能が制止されている。
ただし眼球だけが急速に運動している。
□レム睡眠時に起きていること
レム睡眠時にヒトは夢を見ます。
この時に、感情の修復・情報整理・現実での問題解決(創造性の強化)が同時に進行します。
□ノンレム睡眠とは
急速眼球運動を伴わない睡眠のことをノンレム睡眠という。
一般的に「脳の睡眠」と呼ばれる状態で、「ぐっすり寝ている」のはこのノンレム睡眠を指す。
ノンレム睡眠はステージ1(N1)からステージ4(N4)までの4段階に分けられ、N4が睡眠の最も深いレベルである
□ノンレム睡眠の各ステージにおける状態
ステージ1:AWAKE/LIGHT SLEEP……ほぼ起きている/浅い眠り
ステージ2:LIGHT SLEEP……浅い眠り
ステージ3&4:DEEP SLEEP……深い眠り
ノンレム睡眠ステージ1とに2では、心拍数と体温が低下し、深い眠りへと近付いていきます。
しかし、ステージ3と4に入ると脳が活性化され、身体では免疫機能の活性化と、心臓血管の修復・清浄化が起こります。
脳では記憶の統合と定着が起きます。
レム睡眠とノンレム睡眠は90分周期で入れ代わります。
睡眠時間は、レム睡眠・ノンレム睡眠の脳の支配権の奪い合いだとされています。
■睡眠時間の構成
レム睡眠とノンレム睡眠は交互に入れ替わっていますが、睡眠時間の前半にノンレム睡眠のステージ1&2、後半に3&4が起きている。
という訳ではありません。
睡眠時間の前半はノンレム睡眠の方が強く、
例えば、
睡眠時間が8時間だとすると、
前半の4時間はノンレム睡眠が強く、ステージ3&4が優勢になります。
つまり、身体と脳は前半に深い眠り、快復状態になります。
後半の4時間ではレム睡眠が優勢になり、ノンレム睡眠はステージ1&2の比較的浅い状態になります。
身体と脳は後半では浅い眠りで情報整理や感情の修復(メンタルの修復)を行うのです。
起きる直前に夢を見やすいのは、睡眠の後半時間であり、レム睡眠(情報整理)が強く、ノンレム睡眠がステージ1&2の浅い眠り状態であるから。
ということです。
■睡眠時間の量と質
バリアブルスリーパーは7〜8時間の睡眠時間が必要だと先述しました。
「睡眠時間の量」が求められるのは、前項で紹介したように、レム睡眠とノンレム睡眠の役割が異なり、睡眠時間の前半と後半では効果が異なるからです。
これはヒトの生命維持に必要なものです。
「睡眠時間の質」が求められるのは、
・疫学の側面
・現代人の眠りの質の低下
が要因だと考えられています。
ノンレム睡眠時に身体と脳は修復活動を行い、レム睡眠時に感情とメンタルの修復を行います。
疫学の側面では、病気や不調を快復するために睡眠の質を求めます。
ですが、現代人は様々なものから睡眠を阻害されており、必要な睡眠の質が供給されていないと言います。
ですので、良質な睡眠を得ようと、脳と身体は「睡眠の時間」を長く取ろうとします。
「毎日十分な睡眠時間を取っているのに、疲れが取れない。寝た気がしない」
というのは、「睡眠の質」が不足している状態ということです。
レム睡眠・ノンレム睡眠の紹介はここまでです。
次回は「睡眠を阻害する悪習慣」について紹介します。
ということで今回はここまでです。
(o・ω・)<ここまで読んで頂きありがとうございます。
参考にしたもの
⇒「レム睡眠・ノンレム睡眠」Wikipedia
⇒「睡眠の各段階の役割」マットウォーカー(睡眠学者)