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【1分で読めるnoteで学ぶ腸内細菌47:ネガティブな感情を増幅させる細菌『プレボテラ細菌』】
こんにちは(o・ω・o)カエルです。
人が1分で読める文字数は約600文字と言われています。
今回は腸内細菌と人が受ける精神的影響の関わりについてのお話。
大腸では人に幸福感をもたらすホルモン、セロトニンが生成されており、生成には腸内細菌が関わっています。
そして腸内細菌はストレスへの耐性を高める役割も担っており、腸内細菌が豊かになることで、対人不安の低下や社交性の向上など、人にとってプラスの働きをしてくれます。
しかし腸内細菌はプラスなものだけではありません。逆にストレスに対して過敏になるように働く細菌がいることも解っています。
今回はネガティブな感情への反応を高めてしまう細菌『プロボテラ菌』に関して紹介します。
(蛙・ω・)<ゆっくり知っていってね。
■『プレボテラ属』
バクテロイデス門 プレボテラ属の細菌のこと
□プレボテラ・コプリが特に有名で、関節リウマチ・関節炎・糖尿病との関連性が高いとされる
□人の腸内・口腔内・膣内に分布している
□食物繊維を分解する能力が高く、コハク酸・酢酸を代謝生成する
□ベジタリアン・ヴィーガン食の人はプレボテラ属が腸内で占める割合が高くなる
カリフォルニア大学の研究チームの論文では、女性40人を対象にした観察研究においてプレボテラ属の腸内占有率が高かった被験者はネガティブな画像を見た際『不安』『苦悩』の感情が著しく高くなったとしている。
一方で、バクテロイデス属(一般的に人の腸内細菌の最優勢菌)の占有率が高かった被験者は、ネガティブな画像を見た際にネガティブ感情を強く抱かなったとしている。
理由として、プレボテラ属の占有率が高かった被験者の脳は「感情」「注意」「感覚」に関係する脳領域のつながりが強く、反対に「感情の制御」や「短期記憶の長期記憶への定着」に関連する海馬が小さく、その活動も少ない傾向にあった。
バクテロイデス属の占有率が高い被験者の脳は、小脳・前頭葉・海馬の灰白質(神経細胞の細胞体が存在している部位)が、プレボテラグループより大きく活動も活発だった。
とのこと。
食物繊維の分解能力が高く、有益な酸を生成するというメリットを持つ一方で、リウマチなどの原因やネガティブ感情を強く抱かせるというデメリットを兼ね備えています。
もちろん、プレボテラ属の全てがそうであるというワケではありません。
アフリカ系の人の多くはプレボテラ属腸内細菌の53%を占め、バクテロイデス属に代わる最優勢菌であることが解っていますが、その全てが不健康というワケではありません。
また、日本人においてもヴィーガン食の人はプレボテラ属の占有率が高くなることが解っていますが、こちらも全てが不健康に直結しているワケではないことも明らかです。
ただし、プレボテラ・コプリを代表するように有害寄りの日和見菌であることは確かです。
■プレボテラ属を増やし過ぎないためには
アフリカ系の人の腸内細菌がプレボテラ属最優勢でも健康でいられるのは、プレボテラ属に適した食生活であることと、食品添加物・精製された食品などの、『身体に不要な食品』を摂ることが少ないからと考えられいます。
では、そうではない私たち日本人や欧米人はどうすればプレボテラ属とバランスを保ち生きれるかと言うと、
✅ビフィズス菌とラクトバチルス属を含む食品・サプリメントを摂る
ことが推奨されています。
ビフィズス菌とラクトバチルス属にはプレボテラ属の繁殖を抑制するのと同時に、ストレス耐性の獲得にも貢献します。
仮にヴィーガン食を好む人でも、ヨーグルトやザワークラウトなどの乳酸菌を含む発酵食品を摂ることでプレボテラ属が過剰に繁殖するのを抑えることができます。
また、発酵食品やきのこ類などから多くの細菌を摂ることで腸内細菌叢が豊かになると、プレボテラ属やその他悪玉菌を減少させること可能です。
特定の食材に偏ることなく、バランスの良い食事を摂ることは腸内細菌を育てることにも非常に有意に働きます。
というところでプレボテラ属の解説は以上です。今後も様々な腸内細菌について紹介していきたいと思います(o・ω・o)最後に良かったら♡スキをお願いします。
それではまた〜(o・ω・o)ノシ
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