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【noteで学ぶ腸内細菌学65:過敏性腸症候群[IBS]とプロバイオティクス】
こんにちは(o・ω・o)カエルです。
「腸内細菌」回です。
日本人の10%が罹患していると言われる『過敏性腸症候群[IBS]』
弱い刺激でも腹痛を起こしたり、お腹に不快感がある、ガスが溜まる、などの症状を起こし、それらに伴い便秘や下痢など不調が数ヶ月単位で続く病気のことです。
今回は、「腸内細菌を増やすと(プロバイオティクスを活用すると)過敏性腸症候群が改善するかもしれないぞ!」
というのがテーマ。
□過敏性腸症候群[IBS]とは
過敏性腸症候群[Irritable Bowel Syndrome]とは
通常の検査では腸に炎症・潰瘍・内分泌異常などが認められないにも関わらず、慢性的に腹部の膨張感や腹痛を訴えたり、下痢や便秘などの便通の異常を感じる症状のこと。
精神的ストレスや自律神経失調など。
「慢性下痢型」「不安定型」「分泌型」の主に3つに分類されている
□「慢性下痢型」
軽い緊張や不安があると便意をもよおし激しい下痢の症状があらわれる。
別名「神経性下痢」とも呼ばれる
□「不安定型」
腹痛や腹部の不快感とともに下痢と便秘を数日毎に繰り返す。
便秘時は腹部が張って苦しく、排便したにもかかわらず出ない、また出てもごく小さな便しか出ない。
別名「交代制便通異常」と呼ばれる
□「分泌型」
強い腹痛が続いた後に大量の粘液が排出される
重要な点として、「大腸に主だった原因が見つからない」ことがあげられます。
リーキーガット症候群のように、腸壁に穴が空いてる訳ではないのに、慢性的な、もしくは長期的な消化器官の不調が続く病気だということです。
□過敏性腸症候群の特徴と原因(候補)
【参考記事】
過敏性腸症候群のメカニズムとして、「脳の知覚過敏状態」と「ストレスによる腸の急速な収縮運動」が挙げられます。
IBS発症の原因は正確には解っていないとのこですが、「ウイルス性腸炎」感染後に発症するケースが多いと言われています。
ウイルス性腸炎完治後は腸内細菌叢の変化が著しく、脳⇔腸の電気信号が強くなる傾向が見られるとのこと。
このため、脳の知覚過敏が起きやすい。
また、自律神経失調症によっても引き起こると言われています。
さらに、食べ物によるアレルギーや、銀歯などによる金属アレルギーが原因として挙げられることもあります。
複合的で不確定要素が多い病気です。
□プロバイオティクスによる症状改善
【参考論文】
35のRCT(ランダム化比較試験)で3452人のIBS患者の男女を対象にプロバイオティクス(腸内細菌サプリ)とプラセボ効果を比較試験したもの。
端的に結論を言うと、
✅プロバイオティクスを使ったグループはプラセボグループより「改善しなかった」と回答した割合が17.3%少なかった
ちょっと分かりにくい表現ですが、IBSは患者の "自覚症状" が重要なので、本人の「IBSが改善したと思う」という答えがとても重要になります。
✅ビフィズス菌・乳酸菌を摂取した患者は、IBS症状・腹痛の改善に有意な傾向が認められた
✅複数の菌を含むプロバイオティクスを摂取した場合の方が高い後が認められた
当然と言えば当然ですが、腸内細菌叢にとって多くの細菌を内包している状態の方が優良状態と言えます。
有益な細菌を多く腸内に取り込むことで、IBSの改善が見られたのも、妥当な結果だと言えます。
腸内細菌を増やすと身体の様々な状態が改善するのは多角的に検証されていることですので、体調改善のきっかけとして腸内細菌を労る腸活を実践してみるのはアリだと思います。
□信頼性の高いプロバイオティクス
・酪酸菌・乳酸菌・糖化菌の3種類をまとめたプロバイオティクス
・臨床試験済み[ 1 . 2 . 3 ]
「サプリメント」の殆どは臨床試験を行っていない、いわゆる眉唾物であることが多いので、腸内細菌の増加が検証されているサプリメントは貴重な存在。
過敏性腸症候群に悩んでいる方は一度お試しあれ(o・ω・o)
【参考記事】
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