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【noteで学ぶ腸内細菌学70:知ってるけど知らない「善玉菌」って……何?】
こんにちは(o・ω・o)カエルです。
腸内細菌についてのアレコレを書いている当note
「腸内細菌は体と脳にいいゾ!」
って情報はとにかく調べてまとめて書き連ねておりますが、「そう言えば善玉菌って何だっけ?」って話を書いていないとふと思い至りました。
「ビフィズス菌って何?」
⇒【noteで学ぶ腸内細菌12】ビフィズス菌って何なの?
「酪酸菌って何?」
⇒【1分で読めるnoteで学ぶ腸内細菌36:酪酸菌を育てるとアレルギーを抑制できる】
過去に書いた善玉菌に関する情報は↑をご参照ください。
□善玉菌って何?
■善玉菌とは
「ビフィズス菌」「乳酸菌」「酪酸菌」の総称。
ヒトの腸、口内、膣に存在する常在菌。ビフィズス菌は大腸にのみ存在する。
⇒乳酸菌は「ラクトバチルス属、ペディオコッカス属、ストレプトコッカス属、ロイコノストック属」の4属が代表
⇒酪酸菌には「クロストリジウム属(クロストリジウム・ブチリカム)、ユーバクテリウム属、ブチリビブリオ属、フソバクテリウム属」などがある
・ヒトの腸内細菌のバランスは[善玉菌2:日和見菌7:悪玉菌1]が適正とされている
(悪玉菌は不要ということではない※ただし多すぎてはいけない)
・腸内細菌はヒトの生命活動に必要不可欠とされおり、胎児が母の産道を通る際に体内に吸収される(帝王切開の場合受け取る細菌量は減少する)
・母乳には多くの細菌が含まれており、乳児の腸内細菌の90%以上は乳酸菌(ビフィズス菌)である
(乳児は母乳から免疫力向上のための栄養と細菌を摂取する)
ヒトが生まれてから死ぬまで共生関係にある細菌ということを覚えてもらえたら◎
身体への影響は次項で紹介。
□善玉菌の役割
■ビフィズス菌の役割
・乳酸、酢酸、葉酸(ビタミンB群)などを生成する
・整腸作用
有害菌によって生成する腸内腐敗産物(アンモニア、インドールなど)を抑制し、下痢の発生を抑制したり便秘の改善を行う
・免疫調整作用
免疫器官である腸管を刺激し、免疫力を高め感染防御、発ガン抑制、アレルギー症状の改善(花粉症など)を行う
・酸に弱いため経口摂取の場合、大腸後半部(善玉菌が多く存在するエリア)に届きにくい
■乳酸菌の役割
・乳酸、酢酸、プロピオン酸などを産生する
・悪玉菌の抑制
腸内を酸性に傾けることで悪玉菌の量をコントロールする。
⇒感染症が起こりにくい環境
⇒体内炎症レベルを抑える(体内炎症レベルとは[脳・体]で起きる慢性的な炎症のこと)
・酸に強く比較的低いpH条件下でよく増殖する
■酪酸菌の役割
・大腸の活動に必要なエネルギー
大腸の粘膜上皮細胞に必要なエネルギーの60〜80%が酪酸菌が生成する酪酸
・腸管増殖因子
腸壁そのものを構築するのに酪酸が必要
・傷害腸管の修復
リーキーガット(腸壁に穴が空く症状)を改善する
・抗炎症作用
体内炎症レベルを低下させる
・大腸がんの抑制作用
などなど。
代表的な効果をピックアップして載せましたが、実際はもっと細かく複雑で有能。
とにかく身体に良いとされているので善玉菌を増やすのは◎
□善玉菌を増やすには
手段は多種多様なので主だったもののみピックアップ
・食物繊維、オリゴ糖を摂る
・発酵食品・きのこ類を摂る
・サプリメントで摂る
・十分な睡眠を取る
・運動する
このあたりはテンプレートだと思うので詳細は以下のnoteをご参照ください。
【腸内細菌学61:腸内細菌を活性化させて体調改善する方法[2022年版]】
【参考記事】