劇芸術専修の先生方にお聞きしました!~後編~
この記事は「劇芸術専修の先生方にお聞きしました!~前編~」の続きになります。
私たちapplauseメンバーが通う共立女子大学には、文芸学部という学部があります。この学部には4領域7専修があり、その中の一つが劇芸術専修です。この専修では文字通り、舞台での演劇や映画といった劇芸術を学び研究します。
そして劇芸術専修には5人、「劇」の専門家である先生方がいらっしゃいます。今回その5人の先生方に
①研究分野
②今まで観た中で強く印象に残っている作品(3作品まで)
③期待している作品(3作品まで)
をお聞きしてみました!
後編では土田牧子先生、佐藤洋先生にお答えいただいたものをご紹介します。
①研究分野
専門分野は歌舞伎、とくにその音楽演出です。明治・大正期の歌舞伎を中心に研究しています。
②今まで観た中で強く印象に残っている作品
歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』
小学校6年生の春に観劇。これをきっかけにどっぷり歌舞伎にハマりました! セリフなどすべて理解できたわけではないけれど、役者さんたちの美しさや緊張感に魅せられました。
ミュージカル『レ・ミゼラブル』
中学生の時に初観劇、以降、40回以上見ています。何度見ても泣かされてしまうストーリー、巧みに繰り返されるメロディー、歌の迫力など、すべてが大好き。
宝塚歌劇団宙組『夢千鳥』
今年の春、緊急事態宣言直前にギリギリで観劇出来た作品。とても完成度の高い脚本でストーリーに引き込まれるとともに、つらい状況の中で演じるジェンヌさんたちの懸命な姿勢も伝わってきて感動しました。
③期待している作品
2022年2月1日~25日『義経千本桜』「渡海屋」「大物浦」(歌舞伎座)
77歳の片岡仁左衛門が平知盛役で主演するので、見ごたえのある舞台になることは間違いなし。仁左衛門が全身全霊をかけて演じる、壮絶な知盛の最期を見届けたい。
(諸事情により記事の公開が遅れてしまい、本日千秋楽前日となってしまいました。申し訳ございません。)
3月3日(木)~2022年3月27日(日)『近江源氏先陣館』「盛綱陣屋」(国立劇場)
若手中心ながらも手堅いキャスティング。たぶんハイレベルの舞台を見せてくれると思います。子役も活躍しますし、最初に解説も付くようなので、歌舞伎ビギナーにもオススメ★
ナショナル・シアター・ライブ(随時/シネ・リーブル池袋、東宝シネマズ日本橋、吉祥寺オデオンなど)
ロンドンのナショナル・シアターの舞台を映画館で。演劇の国イギリスの底力を見せてくれるこのシリーズが大好きなのですが、上映期間が非常に限られていてなかなか行かれません。今年は行くぞ!という意気込みを込めて。
①研究分野
僕は映画史の研究を専門にしています。日本で上映された映画作品を主に研究しています。
②今まで観た中で強く印象に残っている作品
2015年11月 地点×空間現代『ミステリヤ・ブッフ』(にしすがも創造舎にて)
空間の利用から、ことばのつかい方、仕草の習慣まで、あらゆることをくつがえしていく演劇空間がとても心地よく、不思議で好きです。
2016年6月 やなぎみわ演出・美術『日輪の翼』(横浜赤レンガ倉庫イベント広場にて)
トラックを舞台に改造してサーカスのような野外劇を展開するさまが、とても心地よかったです。
2003年11月 井上ひさし作『夢の泪』(新国立劇場にて)
オーソドックスな語りなのに、言葉や光が、いろいろなことを思いださせてくれて、ちいさな頃にみた『青い鳥』の舞台を思いだしました。きれいなパンフレットに井上ひさしさんにサインをしていただきました。
③期待している作品
ささめやゆきさんの幻燈紙芝居。突発的に開催される独自考案の幻燈紙芝居のファンで、旧作も新作もいつも楽しみにしています。
いかがでしたでしょうか?土田先生が期待している作品にあげてくださった『近江源氏先陣館』「盛綱陣屋」は、筆者も楽しみにしている作品です😊
佐藤先生は映画がご専門の先生ですが、今回は舞台の作品を答えてくださりました。先生独自の視点を感じる作品選びで私自身とても勉強になりました。
阿部先生、鈴木先生、村井先生、土田先生、佐藤先生
お忙しい中ご協力くださり、ありがとうございました。
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