It's ridiculously unprofitable.
「Cyberpunk2077」はサイバーパンクの世界観そのままに未来世界を舞台としたオープンワールド型のアクションRPGである。
ナイトシティ生まれストリート育ち、悪そうなヤツはだいたいトモダチな、ヴァレリーちゃん。プレイ日記4回め、成金趣味これ極まれりなフロントに出迎えられた紺碧プラザで急転直下の悲劇が幕を開ける。
ボディチェックがあるので武器はデラマンに置いてきたが、アラサカ重役へテックのプレゼンという名目なので光学迷彩ボット持ち込みはお咎めなし。予約していたセミスィートで下準備に手間取りつつも、事前の仕込みが功を奏して、ほぼ一直線でヨリノブのスィートへ。もう嫌な予感しかしない。
お目当てのバイオチップを手に入れたところで案の定。T-バグから想定外の事態が発生したと連絡が入る。と、同じくして窓の外をスピナー的な空飛ぶビークルが飛び交うが、侵入がバレたわけでもないらしい。
巨大企業アラサカの御大自ら紺碧ホテルへとまかり越したというのだ。
過去にクーデターを画策したヨリノブが、当主サブロウの推し進める計画へ横やりを入れる目的で要となるバイオチップを持ち出し..という発端。遣いをやるでもなく、巨大企業アラサカを一代でを築き上げた158歳にして現役の絶対的権力者が自ら出向くほどの代物だ。掠め取ろうなどと思いついた輩をひと吹きで跡形も残らず消すに足りるだけのプライオリティだろう。
間違いなくデクスは重大さを全く理解していないはずだ。メジャーの仮面をかぶり、報酬に目がくらんだド三流の仲介屋。生きて戻れた暁には、鉛の弾でもプレゼントしたいくらいだ。
ヨリノブがスィートへと戻ってきてしまい、さらにはサブロウまで現れて、身を潜めているしかなくなる。それぞれ用心棒まで連れていたが待つようにとの下知で部屋の外へ。と、事態は風雲急を告げる。
口論から一転、ヨリノブがサブロウを絞め殺したのだ。
異常を察し飛び込んできた用心棒らに「毒を盛られた」と告げたヨリノブはホテルを全館封鎖させ、スィートを後にする。
館内は、アラサカの私兵で厳戒態勢。が、どうにか逃げ遂せなければ恰好のスケープゴートにされるに足りる状況証拠を抱えている。ロックを解除するのでバルコニーから逃げるよう告げたT-バグの声が刹那で悲鳴に変わった。クラッキングの流路を逆探知され、攻性防壁で脳を焼かれたのだ。
ひと呼吸ごとに悪化する状況。
非常階段に手が届く寸前、周回するビークルのサーチライトに照らされた。機銃掃射を前に唯一残された手段は高層階からのダイブのみ。
手も足もついているのでお互いに無事という認識でジャッキーに声をかけてみれば、低温保管ケースが破損してチップの損耗が始まっているらしい。
手だてを仰ぐべく、後先も考えずエヴリンへ連絡。
生きている人間をケース代わりにするしかないとなって、祈りの言葉を口にしたジャッキーがチップを挿す。ひとまずは何が起こるということもなく、
あとはチップが持ち出せれば一足飛びでメジャー入りは確定だ。
駐車場で待つデラマンへたどり着ければ、ホテルから逃がしてくれる。
アラサカの私兵を殴り倒し、銃を奪ってエレベータへ飛び込む。
駐車場で囲まれるもデラマンのシートへ滑り込むと、同時にターンで私兵をなぎ倒して急発進。ヨリノブの用心棒を振り切って追いすがるドローンをも引き離す。が、銃弾を受けたジャッキーの出血がとまらない。
リパードクの、ヴィクターのところへ向かうようデラマンを怒鳴りつけるも
抑揚のない声が「契約されたルート以外は選択できない」と告げる。
予定のとおり、デクスの待つノーテルモーテルに着いてデラマンは停車。
もう、ジャッキーは助からない。
すべての発端であるバイオチップを"V"に託し、こと切れる。
先ほどと同じ声で、デラマンが告げた。
遺体であれば希望する場所まで送り届けることができるのだそうだ。
「家族のもとへ」とだけ言って降りる。
走り出したデラマンを見送りはせず、歩き出した。
デクスが待つノーテルモーテルの204号室へ向かうところで次回へ。