よく寝る子だから猫なんです
我が家には、2匹のネコがいる。
べっ甲のレヴィと茶シロのコタである。
どうやら寝床の気に入りがあるようで、レヴィはソファやら少しクッションのある、ごろりと横になれる広さのあるところがお好み。
コタのほうは、わりと丸くなって寝ることが多い。
日当たりのいいキャットタワーが好きらしいのだが、ちょうど抜け穴のあるところで落ち着いていることが多く、抜け穴から腹がこぼれていたりする。
暑くなると、ネコのいる家では「落ちている」と言ったりする。
ひんやりしているのもポイントなのだろうが、床にごろりと寝転がっているネコを見て、そう言うのだ。
ちょうど夏に入るくらいに、近所のDAISOで猫ベッドが目に留まった。さすがに100円では納まらなかったが、それでも破格だ。
5センチくらい浮く、ハンモックのようなもの。
組み木というほど複雑でもない、布のテンションで継ぎめを固定する簡単なつくりだった。組み立ってたそばからレヴィは気に入ったようだった。
下が抜けているので、きっと涼しかったんだろう。
ただ、やはりDAISOのクオリティではある。
少しずつ布が伸びていってテンションは失われ、ついには継ぎめの固定さえあやしい感じに。それでもレヴィは寝転がろうとしていたが、いよいよ伸びきった布が、組み木を固定するだけののテンションを保てなくなった。
捨てようか、どうしようか。
よく考えてみれば、そう難しい作りのものでもない。
布を張り替えてみることにした。
我が家にはミシンがないので、ぜんぶ手縫いだ。
正方形の4つ角を内側に織り込んで、木の棒を通せるよう筒状に縫う。
採寸もせず、目視でいった。
わりに上手くいった方だと思う。
少しタイトにしすぎたか、今のところテンションは強め。
レヴィは気に入りの寝床がリフォームされて、ご機嫌らしい。
寝転がって、しっぽを振り振りしていた。
レヴィとコタのおかげで、裁縫までするようになった。
この手のちまちました作業が好きなのもある。
機嫌の良さそうな猫たちを見ていると、ひと手間も苦にならない。
ひさびさにPS4のコントローラーを握る以外で指先を使った週末だった。
こういうのも、たまには悪くない。