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What is the correct response of the game maker.

まずは、以下リンクよりご一読を頂ければと思う。

先日リリースされた「Cyberpunk2077」の広報宣材は、全ての購入者に対して公平で適切とは言い難かった。PS4とXBOXoneでは宣材同等のクオリティを担保することが難しく、また、すべてのプラットフォームでバグを残してのリリースとなった。可能な限りのクオリティ改善とバグ改修は進めるが、不完全な製品を購入したと考えるユーザーからの返金希望にも応じる。
ただ、可能な限りの対応を行うので待っていてほしい。

そんな感じのことが書いてある。
宣材として出回った画像や動画の類は高パフォーマンスPCでプレイされたもので、いわゆる家庭用ゲーム機では満足なテストすらされていなかったのだそうだ。結果リリース後に「まともにゲームできない」などと書き散らされての対応である。

私も「期待していたクオリティではない」と、肩を落としたのは確かだ。
が、「カネを返せ!」と拳を振りかざすほど酷くもなかったと思う。

5時間ほどプレイしたがコントローラーを投げるようなことはなかった。
楽しめたかどうか、であれば純粋に「楽しめた」のは間違いない。

12月10日のリリースから7日で、5時間である。
noteで書いていらっしゃる方もいるかもしれないが「すでにクリアした」というひともいる。比べものにならないプレイ時間である。いっそ生活が破綻しているのではないかと心配になるが、さておき後半にバグが集中していてなど、まだ私が知らない返金動機の可能性も大いにあり得る。

が、そもそも一息で終わらせるプレイとは真逆のタイトルなのだ。

たとえば私は「Red Dead Redemption 2」というタイトルを1年と2か月ほどプレイし続けていた。西部開拓時代の終わりを舞台にしたオープンワールド系のゲームだ。そのうち2ヶ月ほどではあるが、まともにプレイができない期間もあった。原因は、アップデートによるバグだ。
それでも多少なり文句は言いつつプレイしていたし、「Cyberpunk2077」のリリースが延びていれば、まだ続けていただろう。

最短クリアを競うようなゲームであれば、また違うかもしれない。
が、その気になれば「ずっと続けていられる」のがオープンワールドを謳うゲームのウリでもある。そこを敢えて数日のうちにケチをつけるというのは、そもそも大いなる勘違いではないだろうか。
スルメに「かたい!」と文句を言うようなものに思えるのだ。

1つ、反論できないとすれば「家庭用ゲーム機での瑕疵」だろうか。
「できる」と宣伝しておいて「できない」であるなら、返金もやむなしだ。

しかし、そう騒ぐほどでもなく「できる」
少なくとも我が家のPS4(無印)ではクオリティこそ宣材には及ばないものの多少の粗さが気になる程度でプレイはできている。

サイバーパンク2077_20201212144552

PS4のキャプチャだが、まったく悪くはない。
最近ゲームをしていないという方であれば、「これムービーじゃないの?」くらいのことは言うかもしれない。それくらいの完成度ではあるのだ。

いまのところはゲームが滞るほど致命的なバグにも遭遇していない。

見ればAmazonのレビューでも蛇蝎のごとく評されている。
が、リリース直後の評判に過ぎない。

スルメの味は、噛み続けなければわからない。
ひとくちめで「カネ返せ」では、スルメを知らないと思われても仕方ない。

「Cyberpunk2077」の返金は「たったひとつの冴えたやりかた」に思える。
わからない客を相手にする必要は、ない。

たとえば騙すつもりがなければ。

私には CD project の対応が、とても誠実に見える。
彼らは伝えているのだ。

待っていてくれるなら損だけはさせない。
できないと騒ぐなら金は返してやるから邪魔しないでくれ。
どちらも損するムダなやり取りはやめよう、と。

「たったひとつの冴えたやりかた」の著者であるラクーナ・シェルドンは、
その足跡はサイバーパンクの芝生の至るところにある、と評されもした。

やはり CD project のそれがサイバーパンクであるのは間違いなさそうだ。
となれば、どうするかを悩む必要もないのだ。

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