【パニシング:グレイレイヴン】の新イベントが..まさかの夢オチ的なやつ
いや、正しくは夢オチじゃないんですけれども。
深読みしようと思えば深読みできちゃう後ろ暗さみたいなものは、ここまでの『パニシング:グレイレイヴン』が積み上げてきた雰囲気もあるのかな。
上手いんですよね、シナリオが。
じゃないほうのストーリーみたいなものをチラつかせて、ちょっとダークでネガティブな演出をしてくるというか。
なんとなくドロドロして、あくまで争いの物語として美化しきらない。
嫌いなひとは嫌いでしょうね。
こんな滅入るストーリーに課金できるかよ、みたいな?
今回は、そういう意味では最たるな気がします。
ちょっと救われないよね、これ夢オチだと思わないとどうしようもない。
正史じゃない物語として終わるわけですが..本当に?
むしろ、こちらが本物じゃなかったと否定できる要素もない。
シナリオとして、そういうことだと終わるだけ。
たとえば主観という先入観かもしれません。
前回シナリオの最後で、主人公は事故にあって行方知れずになります。
で、まわりは必死に探してくれている状況であることを知るわけですが..
事故の裏は、主人公を拉致する計画だったと知ります。
とにかく生き残るべく、仲間の元へ帰るべく主人公は奔走します。
次回以降のキーになりそうなネタも1つ2つ。
このあたりはプレイしている方にはネタバレになるので割愛ってことで。
終わりまで進めて、どう感じるか。
ぽろっ、と言ってしまえば”彼が本物だった”というほうがリアルな気もして何とも言えない気分になるエンディングでした。
どうにも次からは、偽物が物語るように感じてしまうかも?
『パニシング:グレイレイヴン』の本質は矛盾かもね。
あるいは相反する何か。
シュレディンガーの猫みたいな、観測者の視点でどうとでもなるような。
そんな視点を前面に出したのが今回のシナリオだったのかも。
ラミアのキャラ付けもエッセンスとしてよかったかな。
ちょっと唐突な気もしましたが。
ソシャゲとしては、かなり出来のいいシナリオだと思うんですよね。
けっこう正統派なんです、前半は。
趣味に走り始めた? と感じたくらいから急に面白くなります。
そのへんが今回は色濃い。
前回は中途でも話に入れたと思うんだけど、ちょっと今回は厳しいかな。
できれば見送るか、ちゃんと進めてからプレイしてほしい。
クセの強さで、そう思わせるところがあります。
ここまでのグレイレイヴン隊の絆というか、そんなマインドセットありきで読み進めないと、ちゃんと狙ってるところにオチない気がするんです。
ちゃんと本物の、正真正銘のチームなのか。
今回は、あるいは次回への布石なのかとも思ったりして。
どうするんでしょうね。
個人的に、ひとまず今回の”じゃなかったほう”が本物だという信ぴょう性がほしいんだけれど、それはそれで野暮な気もします。
曖昧なほうがらしいというか。
そういう意味では『パニシング:グレイレイヴン』らしいシナリオでした。
好き嫌いは、どうなんでしょう。
ちょっとわからなかった、ってひともいるかもね。
読解力ってほどじゃないけど、そこいらのラノベよりストーリーはしっかりしてるかも。
テキストはスキップ、なんてもったいない限りなんですけどね。
ぜひ深読みして楽しんでほしいです。