”あのころ”にしがみついてたい症候群
「嗚呼つまらねぇ、何回聞かせるんだそのメモリー」ってAdoさんが歌ったのは、もう2年も前のこと。
毎日どっかで流れていた曲がパタリと耳に入ってこなくなるなんて、数年もすれば当たり前で、あまり不思議だったりもしないもの。
曲の1つきりで残ってるなんてのもいたりしますが、とくに歌謡曲のそれはある種の懐古趣味みたいなもので、いわゆる音楽本来の..じゃなくて聞く側の思い入れだけに支えられている”負の元気玉”みたいなもの。
どうして元気玉かって、ただ少年ジャンプつながりってだけでした。
詳しくは引用を、となるのが申し訳ないうえ『スラムダンク』について書くでもないので心苦しいばかりですが..だって読んだことねえもの。
読んだことないって言うと「バカなの?」って顔されるくらいには世代なんですけどね。
興味なかったんだから、こればっかりは仕方ない。
でも、そこじゃないところが気になって。
ファン「まさか声優が変わるとは考えてもいなかった」
違和感があったのは、これ。
むしろ変わらないほうが気持ち悪くない? って思っちゃう。
個人的に思い入れがあっても、たとえばガンダムでアムロ・レイの声が変わらないのとか、かなり気持ち悪いことじゃないかと思ってます。
思い入れよりも違和感のほうが勝つでしょう、さすがにそろそろ。
だって、10代の役を70歳に近いひとがやるってどうなの?
業界がそういうものって言われたらそれまでだけど..鈍感すぎませんかね。
その異常さを支えているのが”負の元気玉”です(←ちょっと気に入った)。
原作漫画やら何十年も前のアニメを観ていたファンが、声優や主題歌変更についてネガティブって、そりゃもう観たいのが作品じゃなくなってるもの。
改めて作ろうって意義みたいなものを、ファンを名乗ってなじる。
なんで変えた、そのままがいい! なんて、よく考えてみればおかしな話で。
リメイクやリブートって、べつにノスタルジーを期待しちゃないでしょう。
あの声が良かった、なんて感想じゃなくて感傷ですからね。
--
今回のタイトル画像は「竹内 巧 / 竹プロ」様のものをお借りしました。
ありがとうございましたm(__)m