【幻塔】もしかすると”時かけ”ちっくなSFなのかしらん
どうやら「アイダの子」にも正当な理由がありそうだぞ、というのがメインストーリー3章の終わりで見えてくるわけですが..さらっと出された名前こそ巨悪じゃないの? と勘繰りたくなるところもあって。
ただ、そうすると「ハガード」こそ諸悪の根源っていうね。
加速度的に悪くなる状況のなかで「ちょっと巻きもどしちゃおうか」なんて埒外ですが、思いつく程度にはマウントとれてたんでしょう。
「そういうことが可能だったんだよ」なんて、雑なまま押しきっちゃうのがSFってやつ。まあ、そのあたりはファンタジーも同じか。
やたら時間跳躍を見せられるので、何かあるとは思ってたんですけどね。
3章の、この部分の説明がしたかったので少し前のストーリー中で何度でも巻き戻される体験が盛り込まれたんでしょう。
というわけで、ここで場面をスキップしちゃうと意味のわからん繰り返しをさせられただけの悲しいプレイヤーになるので気をつけて。
偉いひとの話は、ちゃんと聞きましょう。
さておき、この時間跳躍で「有害放射線の被害が急拡大する前に戻る」のは、アイデアとしてなら悪くないように思えます。
この世界では”自身の転送”が日常的な移動手段で、つまりは空間跳躍までは実現されています。さらにはハガードのエルリックやDr.クレアは時間跳躍の失敗で老化しないやら、時間固定にも成功していると言えます。
このあたりの、技術的に”イケそうだった”雰囲気も悪くない。
ただ、そうなってくると「アイダの子」って? となるんですよね。
たとえば彼らは、身体を機械化することでサプレッサーなしに有害放射線下でもミュータント化せずに自我を保ったまま活動できます。でも、これってパラレルワールドっぽい方法論だと思うんです。
抗体装置は完成しているのに、です。
さすがに「ハガード」の技術に頼りたくない、は動機として幼稚でしょう。
時間跳躍のキモは、本人の死ぬまでが指定限界なところ。
死んだ後の世界には跳べません。
だから”時かけ”よろしく、やり直しのメタファーにされることも多くて。
とすると、この「アイダの子」の死なせない技術って有害な放射線に耐えられるのは副次的なものにも思えて、手段で目的じゃないというか。
こちら9月1日に実装される、「アイダの子」のNo.2の方ですが。
いろいろ説明とかね、思わせぶりなところもあったりで。
とくに「50年前の大厄災」の生き残りってところも気になりますね。
少なくとも、おばあちゃんには見えません。
この「赦しの天使」って部隊名も気になるかな。
厨二的なアレじゃないといいけど、あえて”赦し”としてるあたりとか。
どうにも「アイダの子」のほうが、ちゃんと意図がありそう。
そんなところも気にしてみるのがSFの醍醐味です。
ガンガン深読みしながらストーリーを負うのも楽しいですよ。