New Rose Hotel.
「Cyberpunk2077」はゲームメイカーのCD Projekt REDからリリースされた近未来を舞台にするサイバーパンクアクションRPGです。
IGN JAPANの”ゲームオブザイヤー2021”で1位になりました記念の5周め。
メジャー級の盗っ人仕事に必要な機材を手にれるべく、ギャングのアジトへ踏み入り..といってもピンポンを押して穏便にお邪魔して、の前回。
力尽くか、交渉か。それとも企業に恩を売るか。
ここはプレイするかもしれない方のために、あまり触れずにおくとして。
そもそもは顔役のデクスターが支払い済みで、受け取るだけで済んだはずの機材に気を揉んでるのは、ギャングの内輪揉めが原因。
長らくメイルストロームのリーダーだったブリックを檻担当に降格したのがロイスで、いまのリーダーです。
本作の日本語版を担当した方はセンスが良いのか悪いのか、たぶん檻担当も原文では「Cage charge」と韻を踏む感じだったんだろうと思わせる翻訳。
気がつき始めると、わりと目につきます。
ちなみに私は音声を英語、字幕を日本語でプレイしています。
どちらも英語にすると専門用語がわからない。
でも雰囲気は優先したい、というチョイスになってます。
さておき、この交代劇で支払った相手と引渡し手が変わる面倒を招きます。
で、元リーダーのブリックですが要件を満たせば救出できちゃう。
とくに隠し要素でもなく、ミッションの任意目標として。
この場のことと思うなかれ。
いろいろと組み合わせで、このあとメイルストロームが絡むミッションにも選択は反映されます。ロイスと仲良くしておくか、ブリックを救出するか。
この、後々に反映される自由度も魅力の1つ。
もちろんミリテクとも、です。
ひと悶着を終えて、メイルストロームのアジトだった廃工場を出たときに、待っているのはスタウト女史かギルクリスト氏か。
後者だった場合は、もう少しストーリーを進めてからワトソン地区の北部にあるエブニケ埠頭から北へ泳いで、水中をスキャンしてみましょう。
役立つアイテム等ではありませんが衝撃のものが見つかります。
さて、つぎのミッションで序章もおしまい。
物語のキモになる部分がごっそりと含まれるので、これまたプレイするかもしれない方のために、まるっと触れずにおくとして。
ここまでに可能なサブクエストを全てクリアして、このくらい。
1つだけ、バグなのか圏外扱いでプレイ不可なものがあります。
序章は市警による封鎖でワトソンから出られないので、行こうとすると地区を出たあたりで強制的に戻される。
するっとメインクエストだけ進めても難易度が低めであれば困ることはないはず。ノーマル以上で脳筋は厳しいので、ここまでやりきっていいかも。
ベリーハードはスニークとクイックハックで進める別ゲームくらいに考えるほうが良いかもしれません。
そんなわけで次はメジャー級の盗っ人仕事が終わって本編から、の前にある幕間にしましょうか。
--
今回の掲題もサイバーパンクの巨匠、ウィリアム・ギブスンから。
1984年に雑誌『オムニ』に掲載されたのが初出で、後に1986年の短編集『クローム襲撃』に収録された短編です。
この時期に書かれて『クローム襲撃』に収録されている短編の多くが、後の電脳三部作と同じ時代、同じ世界になっています。
サイバーパンクを知るなら、あるいはギブスンを読むなら、まず『クローム襲撃』からとされる理由の1つですね。
試供品の詰め合わせ、みたいな。
『ニュー・ローズ・ホテル』も短編ながら映画化されていて、技術の革新が早すぎて、産業スパイが引き抜き屋に成り下がっている設定は秀逸です。
逆転する立場が面白い作品で、そのあたりも今回と共通項かな..と。
もっと膨らませた話を読みたいな、と思ってしまう短編です。