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【勝利の女神:NIKKE】ぼちぼち勝手な副読本的視点で考察してみる試み:04
前回に続いて『勝利の女神:NIKKE』です。
なんとなく説明されている情報から、まだ語られていない部分について好き勝手に考察してみようってなnoteの4回め。
チャプター9までに判明している内容に基づいて、という前回がこちら ↑
ぎゅっと要約すると、つまりはNIKKEって人間から脳を全摘して義体に載せ替えて生み出される存在なのに”人間として扱われない"のは何故か。
ここで”倫理的”に、なんてバカげている気もしますが敢えて語るとして。
何せ、地上を奪還するための先兵に志願するわけです。
むしろ扱いは上がりこそすれ、下がる理由がないように思えます。が、1つ気になるのは作中で「寄付する」とも表現される”脳”の提供過程です。
これが”献体”と同様の扱いなら話は変わります。
提供されるのが”死体”で、そこから生み出される存在とすれば。
まあ、おそらく”人間”としては扱われないでしょう。
三大企業の1つ、テトララインのCEO曰く「うちのNIKKEは、必ず記憶を消している。が、あなたの記憶は消してあげまセーン!」なんて話が聞けるエピソードもあって、NIKKEに生まれ変わるというのは言い得て妙。
ほかの企業でも記憶の処理が徹底されているかはわかりません。が、これで明確になる事実は1つ。
この仮定であれば、人間以下の扱いを受ける矛盾は解消します。
NIKKEは”人間の脳を生体部品として生み出される”兵器である。
つまり技術的に身体の拡張を行った存在ではなく、技術的に及ばない部分を生体という自然物の流用でムリヤリに帳尻を合わせたもの。
でも、これキリスト教でいう”携挙”に近いことが科学的に行われているとも思えてしまうんです。少し前の考察に書きましたが、英語ではラプチャー。
ちなみに歓喜、狂喜なんて意味でも使われる単語だったりします。
ストーリーが進めば、このあたりにも触れたりするのかな?
さておき人間の”脳”を利用する悪魔的発想の産物であることが、倫理的には元人間としながら、フランケンシュタインの怪物とも捉えているのかも。
そのあたりを弁えているからこそ、元人間を主張するわりにモノと扱われる現実を享受していたりするならNIKKEの尊厳って何なんだろう。
というか、それ以前に設定としてエグすぎる。
三大企業の1つ、ミシリス・インダストリーのCEOも徹底してNIKKEをモノとして扱います。が、一方でNIKKE製作に関しては天才と評されています。
作中のキャラクターとしては群を抜いて不評を買っているわけですが、どうやら裏がありそうな演出もチラホラとあったりで、なんとなく”実はいいひと説”が個人的には盛り上がっていたりします。
そのくらいないと、ちょっと感じ悪すぎるっていうのもあるけどね。
NIKKEの特徴でもある機能の1つを無効にする技術を研究しているようで、
ことあるごと主人公にからんでくるわけですが、ここにも1つ不思議が。
NIKKE製作に関しては天才とされながら特徴でもある機能を無効にしようとする理由が、まだ語られていません。
1つ2つ進めば見えてきそうな流れではあるんですけどね。
まず、その無効化される側の技術ですが作中で”NIMPH”と呼ばれます。
NIKKEの脳にある、シナプスを制御するナノマシン群らしいです。
ちなみに綴りも近いニンフは、不老不死ではないものの長命で守護している対象がなくなると自身も共に死んでしまうギリシャ神話の下級女神ですね。
で、このゲームのタイトルは『勝利の女神:NIKKE』と。
対して”NIMPH”を無効化するとされるのが”アンチェインド”です。
そのままの意味なら「つながれていない」です。
裏を返せば”NIMPH”が機能している状態は”つながれている”となります。
この”アンチェインド”を研究している、NIKKE製作に関しての天才。
ミシリスCEOのシュエンには、どんな企みがあるのか。
かなり楽しみにしている部分でもあったりします。
続きはチャプターが進んでから、またそのうちにでも。
ともあれ『勝利の女神:NIKKE』は、ぜひストーリーも楽しんで頂きたい。