Got a rare pick-up, it's a machine pistol that speaks in its own way.
「Cyberpunk2077」はサイバーパンクの世界観そのままに未来世界を舞台としたオープンワールド型のアクションRPGである。
ナイトシティ生まれストリート育ち、悪そうなヤツはだいたいトモダチな、ヴァレリーちゃん。プレイ日記21回め、路地裏に転がっていた死体を調べて風変わりなマシンピストルを拾う。
スキッピィといえばアメリカブランドのピーナツバターだが、最近は中国で売れているらしい。担々麺に使うのか、棒棒鶏のレシピでも見かけることはあるが、ゴマと親和性が高いにしても隠し味には甘さが過ぎる。
どうであれピストルを思い浮かべるのは難しい。が、そう名乗られては頷くしかない。もちろん本人(?)に、である。
「AI内蔵型HJKE-11スマートガン試作モデル」なのだそうだ。
理解がおよばず聞き返すも、音量が足りなかったと認識されてボリュームを最大に設定しようとする。スマートガン内蔵のAIが早とちりというのも危険だが、投影キャラクター付き対話型インターフェースの必要もわからない。
火器類はハンドガンやアサルトライフルという種別のほかに、旧来の火薬とレールガン式、追尾型の弾丸を発射するスマートタイプの3つがある。
とくにスマートタイプは、義体にスマートリンクと呼ばれるパーツを入れておくことで自動照準まで可能になる。
型式HJKE-11は、ユキムラと呼ばれるスマートタイプのマシンピストルだ。使用者とのリンクを内蔵AIと音声インターフェースで代替させる試作としてスキッピィが生まれたということだろうか。
死体の側らに転がっていたところから察するに上手いアイデアとは言い難いにせよ、話せば情も湧いてしまう。さらには、転がる死体も本来の所有者かあやしいという。音声インターフェースの有難さで、本人(?)承諾のもと使用者として認めてもらえることとなった。
ただ、スキッピィが言うには使用を前提とするモード設定が必要らしい。
ユーザー認証くらいの想像でいたが、これがとんでもなかった。
照準を対象の頭部に固定するか、手足に固定するかを選べというのだ。
少し悩んで、後者とした。
博愛主義からではなく、サブクエストで生け捕りの依頼を請けることがあるという利己的な動機だ。それきりで初期設定は終わり、おとなしくなった。
ところで使ってみると単純明快な問題が生じた。
これまではマシンピストルですらないハンドガンだったので目に見えて困るようなことはなかったが、とにかくスキッピィは弾をばら撒く。
狙いを手足としたのもあるのだろう、仮に5人でも照準先は20になる。
小競り合いでも人数次第で撃ち尽くしてしまうこともあった。
困ったとは思いながらも愛着が湧いてきて悩ましいところで、次回へ。