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ちがうよ、そういうことじゃないんだ

Twitterのアカウントは、もう持っていません。
それでも話題になれば目に入ってくる気持ち悪さに、いつも驚かされます。

先に書かせてもらえば、これで騒げるひとは..

①いつ犬にかまれてもおかしくない暮らしをしている
②噛まれても消毒などの処置をするつもりがない

..という前提でいることに気がついてないんだろうか。

2022年4月15日、トレンド入りしたワードに『致死率100』があったそうで。
何か、といえば「狂犬病の..」なわけですが。

これに「かわいそう」なんてコメントしたものが引き金らしく、気がつけば検疫の重要性やら狂犬病の恐ろしさやら、ちょろちょろ調べたのか出回った受け売りテンプレなのか、ここぞと小突き回されるいつものやつです。

うちにはネコがいます。
あした戦争になって「安全なところに避難できるけど動物はおいてけ」って言われたら妻とも相談するでしょうけど、まあ行かないでしょう。

実際まったく想像できない、いつ死ぬかもしれない状況なんてリアルに思い描けないところで偉そうに言ってるだけだけど、そういう気概ではいる。
生きてるんで。
いっしょに暮らしてる家族なんで。
おいては行かない。

これが根っこにあるわけ。

いっそ不憫だと思います。
ここで「自分の家族だったら」を考える前に、検疫やるじゃん! とか思えるのは”愛し愛されて生きる”みたいな感覚が微塵もないわけだから。
その理由って1つしかないもの。

誰かが3,000円/日を払える用意をしてあげるとか、じゃあ免除しますとか、それも解決じゃない。これは、そんな話じゃありません。

Twitterには「狂犬病の怖さも知らない平和ボケ」なんて書いてるのもあったけど、そんなもんじゃない。
ここで離れるってのは「もう2度と生きて家族に会えない」と腹を括れって突きつけられてるのと同じで、それに対して「国が決めてるんだから仕方がない」なんて、逃げてくる前と同じ選択を突き付けてるわけだよね。
だから「こんなことだったら母国で彼(レイ)と一緒に死ぬべきでした」が口をつくわけで、それは”この国の仕組み”が言わせた言葉です。

検疫の重要性とか狂犬病の怖さとか、この家族はそんな話どうでもいいの。
安全と聞いた国で家族と引き離されそうになってる、って言ってるの。

この家族は戦争をしている国と同じ選択を迫られている。
逃げてきた、この国で。

そこに思い至らない輩がこれだけ湧いて出て、受け売りテンプレみたいな言葉で悦に浸ってる。それこそを平和ボケっていうんじゃないの?

もしかして坂上どうぶつ王国ってこんなときのために! ..な、わけないか。