【Red Dead Online】All I really need to know I learned in the game ?
そのむかし世界中で大ブームを引き起こしたエッセイ集が、この言いまわしの起源ってのは間違いないと思うんですね。
"人生に必要なことは〇〇で学んだ"って、よくやるやつ。
ちなみに実際は『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』です。
邦題を”幼稚園の砂場”としたセンスは素晴らしい。
ゲームで、というのをnoteでも見かけることがあります。
個人的には「ゲームで変わっちゃう人生観ってどうなの?」って疑問も湧きますが..まあ、そういうひともいらっしゃるようで。
ことストーリーに「感銘を受けた」って理解であれば、分らなくもない。
”人生に必要な知恵”なんてゲームの中に転がってるわけがない。
そりゃ、さすがに買いかぶりってもんです。
さておき幼稚園の砂場で学ぶ人生に必要な知恵は、ことオンラインゲームを楽しむうえでマナーになる、って覚えなら最近ありまして。
私はPS4でしか知らないんですが、フレンドの登録をしているプレイヤーが『Red Dead Online』をプレイしていると知らせてくれるんですね。
数十名で1つのセッションを共有する『Red Dead Online』で、偶然にも同じセッションで何度も会う、というのは限りなくレアなケースです。
でもフレンドなら、いつでも通知から同じセッションに参加ができちゃう。
そんなわけで、どこの誰とも知らないプレイヤーと遊んでます。
ちょっと前に襲われていたところを助太刀して、そのあとフレンドの申請があって、もう会うことはないだろうと思いつつ承諾で返事したんです。
それから、です。
私がプレイしていると、通知を見てくれているんでしょう同じセッションに入ってきて追いかけて来てくれるっていう。
ものすごく表現が悪いのは承知で、言わばフレンドリーなストーカーです。
決まって土日の午前中にプレイする私は、時間が合わせやすいのかも?
『Red Dead Online』にチャットのような機能はないので、ジェスチャだけの意思疎通です。むこうは必ず「帽子を上げる」→「軽く手を振る」から。
こちらは「穏やかな挨拶」で返します。
何とかなってしまうもので、だいたい2時間くらいのプレイで会話なし。
わりと「ついて来い」→「行こう」だけでも成立してしまう不思議。
着いた先が湖なら釣りだったり、なにか劇的なことをするでもなく穏やかに過ごして終わる、みたいな。
どちらかが「会えてよかった」のジェスチャをしたら、その日はおしまい。
この、最後に「会えてよかった」をしてくれたのは向こうが先で。
つぎに私が先に落ちるとき最後の挨拶として、定着した感じ。
こういうコミュニケーションは新鮮で、なかなか楽しいです。
身振り手振りで勝手に想像するわけですが、夜道に足をとられて転べば駆け寄ってくれたり、向こうの動きを見て援護射撃する楽しさみたいなものが。
「もしかして”こうやって遊ぶ”ゲームだったのか?」と思っちゃう。
もう3キャラめで2年以上やってるのに、かなり新鮮で。
ただ思うのは、にじみ出ているというか。
「きちんとしたひとなんだろうな」ってのが伝わってくる(気がする)。
たぶん、こういうことなんでしょう。
ゲームじゃ人生に必要な知恵は得られないとして、人生に必要と得た知恵が活かせるゲームはある。
土日の朝が楽しみになっていて、会えるとうれしい。
そう、いつの間にか「会えてよかった」のジェスチャに心がこもって。
向こうもそうだといい、と思いながらログインしていたりします。
ちなみにタイトル画は、カメラを以てうろうろし始めたら意を組んでくれて撮れたもの。葉巻を吸ってくれるとか、わかってる感にふるえたよね。
いや、これ本当に良いゲームだわ。