The Noblest of Men, and a Woman.
「Red Dead Redemption 2」は、つい先日にPC版も発売されたばかりの西部開拓時代の終わりを舞台とするゲームだ。
PC版は4K対応で、とんでもなく美麗だという。
私は1年前に発売されたPS4で楽しんでいるのだが、ゲームには十二分という映像だ。この上となると如何ほどつぎ込んだPCが必要かと心配になる。
映像もさることながら、ゲームとしても良くできている。
今年の9月半ばから始め、ぐいぐい引き込まれて1か月ほどでクリアした。
メインのストーリーが気になって一気に終わらせてしまったので、見逃したところが多くある。山ほどのサブストーリーがあるのだ。
というわけで、新たに最初から楽しみ直している。
中でも気になっていたサブストーリーの1つに、この土日で仕掛かった。
サブストーリーは「見知らぬ人ミッション」と呼ばれており、その場で終わるものと、メインのストーリーが進むにつれ続きが解放される2つパターンがある。見知らぬ人ミッション「最も善なる男と一人の女」は後者だ。
とある町の酒場で出会った作家のセオドア氏が、伝説のガンマンであるジム・キャロウェイについて伝記を書くという。
そのネタ集めに、伝説を知る人物たちを訪ねてまわり話を聞いてきてほしいというのが大筋だ。
訪ねるのはエメット・グレンジャー、ビリー・ミッドナイト、ブラック・ベル、フラコ・ヘルナンデスの4人。
いずれ劣らぬ、開拓時代に名をはせたガンマンであるという。
それぞれの写真を渡され、見れば裏には最後の目撃情報が書かれている。
それらを頼りに探して見つけ、話を聞く。
こちらとしては話を聞きたいだけなのだが、先々で撃ち合いになってしまうあたり、ゲームとしてのご愛嬌というところか。
特に順番が決まっていなかったので、フラコ・ヘルナンデス氏から訪ねた。
ところがヘルナンデス氏が身を潜めていたのは、雪深い山奥だった。
軽装で出掛け、雪山で主人公が凍え始めてしまい街へ出戻りとなった。
このゲーム、なかなか手間がかかる。
主人公は寒ければ凍えるし、腹が減れば痩せるし、定期的に風呂へ入らないと臭いとまで言われる。そこが楽しいところでもあるのだが。
雪山にも耐えられる服装を馬に積んで、途中で着替え、山頂を目指す。
ヘルナンデス氏のキャンプに到着したかと思えば、有無を言わさず手下との銃撃戦になった。1度死んでしまったが、リトライでクリア。
奥の小屋に隠れていたヘルナンデス氏も出てくるなり話なぞしてやるものかと決闘になる。こちらも1度目は失敗し、リトライでクリアした。
報酬は、ヘルナンデス氏が愛用していたリボルバーである。
といっても死体から頂戴するわけだが。
さて帰り道、すっかり日が沈んでしまい雪山は真っ暗。
しかも山頂からの下りで、道が狭い。
ふと画面から目を離したすきに滑落し、馬が瀕死に。
蘇生薬というものがあれば良かったらしいが手持ちにない。
とぼとぼ歩いての下山となった。
このゲーム、移動の基本は馬である。
しかもゲーム内ながら実距離を走らなければ目的地につかない。
気がつけば、ただ馬を走らせて20分というのもざらだ。
さらに徒歩となると、なかなか骨が折れる。
コントローラーのスティックを倒し続けて20分ほど、ようやく麓まで下りてきたものの近い街までは遠い。
大変申し訳なかったが、通りがかった方に追いはぎして馬を手に入れる。
集めた装備一式は、すべて鞍に格納されている。
雪山においてきてしまっていたので、馬屋で鞍を付け直した。
これで装備が取り戻せてしまうゲーム然とした割り切りもあって助かる。
続いてグレンジャー氏を訪ねたところ、豚の世話を手伝わされた挙句に聞きたい話は教えてもらえないまま行きがかりで決闘。さらにミッドナイト氏は汽車のバーラウンジで飲んでいたところに声を掛けたら殺し屋と勘違いされ逃げだされて、追いついたかと思えば決闘。
それぞれ愛用のリボルバーとピストルを手に入れた。
なかなかに格好いい。
ところで、ここまで逸話らしい逸話は聞けていない。決闘後の亡骸をカメラに収めていれば、いちおう用事は済むらしい。
死人に口なし、ということだろうか。
4人目となるブラック・ベルを訪ねると、なんと女傑である。
こちらも決闘、とはならなかった。が、訪ねる道程をつけられていたと賞金稼ぎが押し寄せる。ガトリング砲まで持ち出されるも、そこは女傑。
なんと隠れ家の四方にはダイナマイトが仕掛けてあるとか。
指示の通りに賞金稼ぎを吹き飛ばして撃退に成功。
唯一、生きてカメラに収める事が出来た。
この、「Red Dead Redemption 2」の主人公であるアーサー・モーガン氏は大いに絵心がある。いろいろと書きとめた日記を、後で読む事が出来る。
その日について書いた彼の日記も、なかなかの仕上がり。
この「最も善なる男と一人の女」の続きは、少しメインのストーリーを進めないと再開されないようで、いまのところはここまで。
他にも猟奇殺人の謎解きであったり恐竜の化石発掘であったりと、まだまだある。ほかにも伝説の動物を狩るやら川の主を釣るやら、盛りだくさんだ。
どれも楽しみで仕方ない。