About the business of moonshiner.
国が違えば響きも変わる。
粗野な”どぶろく”も悪くはないが、やはり”Moonshine”には敵わない。
どちらも政府の許可を得ず製造されるアルコール。
前者は言うまでもなく、後者はアメリカの。
イギリスではワイン扱いでシェリー酒の酒税が安価だったためシェリー樽に入れて密造ウィスキーを運んでいたそうで、さらに摘発の目をくぐるために洞窟に隠すなどしながら運ばれるうち熟成してスコッチが生まれたとか。
真偽はさておき、どの国でも法逃れの酒というのはあるようだ。
政府逃れの酒なら最近は日本でも味わえるらしいが。
さておきRed Dead Onlineには”荒野の職業”と呼ばれる役割がある。
いわゆるMMOのロールと違い、そのまま金を稼ぐ生業だ。
いまのところ5つあるうちの1つに密造酒醸造者がある。
自前の醸造小屋で密造酒を仕上げては、買い手に卸す。
ゲームの舞台になっている西部開拓時代の終わりに禁酒法はないが、州法で制定されていたり、あるいは異常な税率を掛けられていたりしている時代なので、フィクションでもない。
「Gone With the Wind」という南北戦争を描いた有名な映画に、戦争のため夫と別れて故郷へ帰った女性がキッチンでウィスキーをがぶ飲みして、臭いを消すために香水でうがいをする場面がある。
南北戦争は西部開拓以前だ。
アルコール中毒が社会問題化し始めていたアメリカには、禁酒党という政党まであったそうで、禁酒は19世紀の終わりムーブメントとなりつつあった。
ただ、あくまでも上流の階級に限られたものだったので、対して庶民は..
というわけで密造酒醸造が禁酒法以前から横行していたのも自然だ。
..なんてことを書きつつ、実はルビ機能を使ってみたかっただけだったり。
うん、これは便利かもしれない。