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穢れた聖地巡礼

読了:2025_01_24
満足度:★★☆☆☆

オカルトかミステリーかは分からないが、心霊がネタの小説。様々な話が出てきて、どう繋がるのか、どう伏線回収されるのかと期待して読んでいたが、中途半端な回収…というか、ほぼ回収されていない印象だったので、★2つ。

主人公である小林が「心霊話を面白くする(怖がらせる)ためには脚色・でっちあげが必要」と語っているところからも、この小説の各エピソード自体が(小林の?)脚色であり、繋がりなんかないんだぞ…ということなのだろうか。ただ、そうだとして、本当にそれで良いのか?(読み手の期待値として)とは感じる。

少なくとも、読み手としては物足りない。
(考察の余地がある、という面もあるのかもしれないが)

一方で、宝条が語っていた「幽霊側も、意味があってこの世に残っているのかもしらんのに、理由もわからん生きてる私らがお祓いやいうて勝手にそれを追っぱらうなんて、あまりに傲慢とちゃう?」という視点は斬新で面白い。

下記が疑問の残るところだが、色々と考察されているエントリもあるので進、そちらを参照してください。
(以下、若干ネタバレ)

・天国病院の祖母の2つの話はなんの違いを示している?
・輪廻ラブホの敬一はなぜ親から疎まれていた?親に対して何を言った?(敬一の輪廻前になにかあった?)
・輪廻ラブホの終盤、敬一と付き合っていた「私」がトラックで死んだ後の文章の流れは?
・「こんな晩」のメッセージに意味はない?では、「あなたの番」の意味は?そして、誰?
・チャンイケが感じていた幽霊は確証バイアスだった、というオチ?ウェブカレンダーの6月6日の記載や地下鉄のYoutubeは?

と言うわけで、今回読んだ本はこちらでした。
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穢れた聖地巡礼
著:背筋
kadokawa
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