(医)デキサメサゾン・・・って
こんばんわ。今日はちょっと前にニュースになったお薬の話。
レムデシビルに引き続き、２番目の候補として急に上がったお薬。
普通の人からしたら「新しい薬も出てきて収まっていくのかな？」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが・・・
個人的にもネット上の医療者の方々も大差なく・・・
「オムライスにケチャップつけたら美味しいよね」みたいな感想が並びます。
そう、デキサメサゾンってステロイドなんです。人類が発見した最強の薬です。とても何かが前進したようには見えないんですが、それでも治療効果があると言うのは治療に当たる我々からしたら色々と悩まずに済むのです。
研究内容は以下に一応載せときます。
COVID-19重症患者において同薬の有効性を検証する臨床試験RECOVERYが、英・オックスフォード大学が主導して同国で行われ、重症例の死亡を減少させたことが報告されている。
同試験では、デキサメタゾン6mgを1日1回経口または静注で10日間投与するデキサメタゾン群（2,104例）と標準治療群（4,321例）に分け、有効性と安全性を検討した。
主要評価項目は治療開始28日後の死亡率で、標準治療群の24.6％に対しデキサメタゾン群は21.6％と、デキサメタゾン群で17％の死亡率の有意な低下が認められた（リスク比（RR）0.83、95％ CI 0.74～0.92、P＜0.001）。
人工呼吸器装着患者の致死率は、デキサメタゾン群で29.0％、標準治療群で40.7％（RR0.65、95％ CI 0.51～0.82、P＜0.001）、酸素投与のみの患者の致死率はそれぞれ21.5％、25.0％（同0.80、0.70～0.92、P＝0.002）と、デキサメタゾン群で死亡率の低下が確認された。一方、酸素投与を必要としなかった患者の致死率は、デキサメタゾン群が17.0％、標準治療群が13.2％と有意差はなかった（同1.22、95％ CI 0.93～1.61、P=0.14）。
ではではお大事に。