(医)聖路加病院に心から敬意を。
こんばんわ。昼から緊急手術をやっておりまして更新が夜になってしまいました。皆様は心も体も健やかにお過ごしでしょうか?
さて、今日は聖路加国際病院のお話。大阪の人間にはあまり馴染みのない病院ですが、日本で1、2を争う立派な病院です。そんな病院なので当然医療スタッフもレベルがとても高いのはいうまでもありません。
そんな聖路加国際病院のバーンアウトに関する論文です。
今回の感染症で、国内で最大規模の受け入れをしてきた病院であります。そんな最前線で働く医療従事者を対象としたバーンアウト(燃え尽き症候群)に関する調査の結果、全体のバーンアウト率は31.4%で、看護師では約半数に上っていたとのこと。
(結果) バーンアウト率は全体で31.4%(312人中98人)、看護師で46.8%(126人中59人)、放射線技師で36.4%(22人中8人)、薬剤師で36.8%(19人中7人)、医師は82人中11人(13.4%)だった。
関連因子として勤務年数の少なさ(OR 0.93)、不慣れな個人用防護具使用による不安の高まり(OR2.8)、睡眠時間の減少(OR2.0)、労働負荷の軽減を望む(OR3.6)、感謝や尊敬されることを期待する(OR2.2)が抽出された。
医者はそれなりに裁量権がありますが、コメディカルスタッフは裁量権が減ってしまうのでストレスが強くなりますね。
本当に敬意しかありません。若くて未来を担ってくれる子達がバーンアウトしていくのはとても辛いですし、日本にとっても全く良いことではないです。
一人一人がスタッフのことを少し考えみてもいいのかなと思います。
お大事に。