魚眼レンズについて語る
みなさんこんばんは、カワハラユウヤです。
福岡県のとある写真館にてカメラマンをやっております。
今日は写真…というか、レンズについてお話しようと思います。
その名も「魚眼レンズ」(英語名:fisheye lens)。
※今回の写真はすべて2015年頃に撮影したものになります
超広角、ただし周辺が大きくゆがむのが魚眼レンズ
まずは魚眼レンズとはなんぞや、と。知ってる人も多いかもしれませんけど。
簡単に言えばタイトルのようになります。こんな感じ↓
これを普通のレンズで撮ると、福岡タワーはまっすぐに写りますし、地面もこんなに曲がりません。なんとも面白いレンズですよね。
ただ、すべてぐにゃぐにゃに曲がるのかといえばそうではありません
下の写真を見てみてください。
これ、階段あたりは曲がっているのですけど、水平線はまっすぐなのわかりますか?
実は、魚眼レンズで大きくゆがむのは四隅です。
中心を通る縦一線、横一線はゆがみません。
これ、以外と知らない人が多い気がします。
丸くゆがむ、その様が魚の眼のようだということで魚眼レンズと言います。
上の写真は対角魚眼レンズ、別に全周(円周)魚眼レンズもある
ぼくが所持しているのは対角魚眼レンズだけです。
これは「写真の比率はいつもどおりで、周辺が大きくゆがむ」レンズのことです。今までに貼り付けた写真はすべて対角魚眼レンズで撮影しています。
一方で、全周(円周)魚眼レンズというものがあります。
これは「写真もすべて丸く写る」レンズになります。参考として以下の画像を見てください↓
写真そのものが丸く写る、これが全周魚眼レンズです。
(正確に言うと丸い部分以外は真っ黒に写っています。専門用語で言えば写っている部分以外はすべてケラれています)
2つのレンズは写り方が全く違うので、購入する時は気をつけてくださいね。
全周魚眼と対角魚眼の見分け方
「実際、買う前にどうやったらわかるの??」
はい、お答えします。
作例があれば一番ではあるんですが、無くても文字だけでわかります。
1.焦点距離で判断する
フルサイズ用のカメラであれば、対角魚眼は「15mm」前後、全周魚眼は「8mm」前後と表記されており、
APS-C用のカメラ(フルサイズよりセンサーが小さい)であれば、対角魚眼は「10mm」前後、全周魚眼は「5mm」前後の表記になっています。
※超広角レンズと呼ばれるものも10mm前後で発売されているので、必ず「フィッシュアイレンズ」などと表記が入ったものを購入すること!見た目だけでは超広角も魚眼も大きく変わらず、どれも出目金のレンズになってくるのでパッと見では見分けがつきません。
2.英語表記で判断する
対角魚眼レンズは「aspherical fisheye」
全周魚眼レンズは「circular fisheye」と表記されます。
ただしこれは日本語だけだと出ていないこともありますので注意です。
魚眼レンズは肉眼では絶対に見ることのできない世界を見せてくれる
これだけゆがむので、肉眼では絶対に見ることはできない世界がそこには広がっています。
また、超広角の部類に入るので、めちゃめちゃ広く写ります。
「ここまで写るのか!」というくらい写ります。
なので少し取り扱いは難しくもあります。写りすぎ問題ですね。
ただ広く撮るだけでは面白くないので、被写体にぐっと近づいてみたりしたら面白いです。動画を撮るのもいいですね。
魚眼レンズはまさに「秘密兵器」。常に使い続けるものではないですが、通常のレンズの中に魚眼レンズがあると表現の幅がぐっと広がりますよ!
どっちを買えばいい?…どっちでもいいのよ
さて2つのレンズを紹介しましたが、どっちを買えばいいのでしょうか?
・・・うん、どっちでもいいんです。買いたい方を買ってみれば。
そういうことじゃない?使いやすさ?
そうですね、なら自分だったらどうかだけ書いておきます。
ぼくは仕事でも魚眼レンズをたまに使いますが、ぼくの仕事であれば対角魚眼レンズ一択です。
全周魚眼は特殊すぎて使えないです。アルバムに一コマあると面白いかもしれないですけど、対角魚眼でもインパクトは充分です。
ただ、もともとぼくは星空が撮りたくて魚眼レンズを買いました。
なので自分が撮りたいものがあって、それの表現の仕方によって決まるのではないでしょうか。
(ぶっちゃけると、対角魚眼のほうが使いみちは多いと思います。。。)
ぼくが所持しているレンズについて
シグマの15mm F2.8です。
買った当時は大学生だったので、これでもかなり高い買い物でした。
しかも買った当初はAPS-C用のカメラしかなく、このレンズを100%活用できていませんでした。(いずれフルサイズを持つ予定だったのでこれを買いました)
↓買った当初、嬉しくてカメラに付けた写真を撮っていました
それでも少しゆがむのは撮っていて楽しく、星空も撮影しました。いうほど上手くはないですけど。
そして今や仕事でフルサイズのカメラを使い、このレンズもちょこちょこ使っています。買った当初はこうなるとは思っていませんでしたけど。
なんだかんだフルサイズ用で正解でした。(シグマはフルサイズ用はDG、APS-C用はDCという表記がされています)
ちなみに会社の先輩も使ったりして評判がよく、今や会社でも2本ほどこのレンズを購入したようです。個人的には嬉しいことでしたね。
さて、こんな感じで今日は終わりです。
なにか参考になったかな。。。まあ、魚眼レンズは持ってて損はないですよ、てことですかね。以上です!
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