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「バーチャル修学旅行」についてカメラマンが感じること

みなさんこんばんは。カワハラユウヤです。

福岡県のとある写真館にてカメラマンをやっております。

さて、今回はこのニュースを受けての感じることをお話したいと思います。

JTBが開発した「バーチャル修学旅行」

この記事を見た方もおられるかもしれません。

大手旅行会社であるJTBが、VRで修学旅行を体験できるものを開発し、その予約が8月末から始まる、というニュースです。

昨今のコロナウイルスによって旅行会社は大打撃を受けていることは間違いなく、修学旅行などの「教育旅行」も大きな転換を求められているなかでの開発でしょう。

生徒たちは実際に現地に赴かずともその場の体験ができるということで、まさに現在のご時世に適った商品だと言えます。

また実際は入れない場所も見れたり、現地のバスガイドと交流できたり、お土産をオンラインショップで購入できたりと、バーチャルならではのものや現実とリンクしたものもあるようで、考え抜いたアイデアだな、と感じます。

正直、写真館的には「非常にマズい」です

旅行会社は生死が目の前に迫ってきていて、そのなかでどうやって生き残っていくかの戦略を各社必死に考えていることでしょう。そのなかで今回のバーチャル修学旅行は生まれたのだと思いますが、これはカメラマン・写真館的には非常によろしくない商品だというのが本音です。

もちろん今のご時世も考えていかねばならないのはわかっているのですが、卒業アルバムにいろんな写真を載せるためには、現地に同行して撮影するしかないのです。

バーチャルの映像には生徒たちは映らないでしょうし、それを撮影する技術もありません。「修学旅行は一応したけど写真は無し」という状態です。

卒業アルバム的にも、写真館の売上的にもこれはマズイな、というのが本音ですね。

「バーチャルで楽しんで、コロナが落ち着いたら各自で現地に旅行する」のか、「今の若いうちに現地の空気を感じて勉強する」のか

修学旅行という学校の恒例行事も、このコロナによって根幹から存在意義を揺るがされています。

そもそも行く必要はあるのか。行きたいなら各自で旅行で行けばいいのではないか。

ボク個人としては続けてほしいなと思います。

同じ学校の友達や先生と遠くを旅行するという経験は、後にも先にも一度もないからです。

あと、僕の「人間はどこまでいっても生身がある」理論になるのですが、バーチャル修学旅行をすることでより一層「現地に実際に行ってみたい」という欲求が強まるんじゃないかと思います。

ただ、それはただの観光旅行で、それはそれで楽しいですけど、ちょっと制限のあるなかでガイドさんの説明を受けながらなんだかんだ学んで楽しんで帰ってくる修学旅行は唯一無二のものじゃないかと思うのです。


といいつつも、旅行会社の各社はこれの色んな場所、色んな国のバージョンを商品化できるようにするんじゃないかな・・・

もしこれで「もう行かなくていいや」と満足する子がいるのもどうなのかなあと思いますね。

バーチャルというのは、360度視界は現地に入りますけど、気温や湿度・現地のリアルな状態は体験できません。いわゆる「畳水練」の人間が増えてしまいそうで、ちょっと怖いです。

まあここまで言いつつも確かに団体旅行は難しいよな、と感じる自分もいるので、完全に考えがまとまってはいないですが、人間そういうものでしょう。

ひとまず写真館に勤めている以上「いいね!」とも言えない、今回のバーチャル修学旅行というニュースに関しての記事でした。

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